あるまこ~

ITコンサルタント&山岳ガイド協会公認 山岳ガイド&インターネットショップ ラブジアース店長&LOC代表の徒然日記。

【E遠征】#11 7/21 グーテ小屋(3800m)→モンブラン登頂(4810m)、シャモニーへ

2012年07月21日 23時59分59秒 | 【2012年ヨーロッパ遠征】

 朝3時30分起き、通常は2時に朝食だけど遅いほうが風が弱まるので、小屋と地元ガイドが相談し2時間朝食を遅らせました。4時朝食で、ゆっくり準備し4時55分出発。


■行程

3:30 起床
4:00 朝食
4:55 グーテ小屋(3800m)出発
5:20 Dome du Gouter(3404m)
5:30 Col du Dome(4,258m)
7:00 バロ避難小屋(Vallot shelter、4262m)、20分休憩
7:20 バロ避難小屋出発
9:25 モンブラン(4810m)、10分休憩
10:20 グーテ小屋(1時間休憩)
13:40 テートルース小屋(昼食にオムレツ)
14:20 テートルース小屋出発
15:30 ニデーグル駅(2380m)
17:20 ベルビュー駅
17:52 シャモニー行きのバス乗車
18:10 シャモニー到着


■登山道の説明

(1)グーテ小屋(3,800m)→ドームデュグーテ(3,404m)【登り25分、下り10分】
・グーテ小屋から稜線に向かって登ります。稜線までと稜線の一部にフィックスロープが張ってあるので、朝イチ目が覚めていない時には頼りになります。
・稜線にあがり、緩やかに左上します。暗いうちから出発するので、この稜線はナイフリッジのように感じるかもしれませんが、明るくなるとそんなに切れているリッジではありません。
・途中、クレパスがいくつかあるので、忠実にトレースを辿ること、赤旗(トレースのしるし)に注意して移動します。特に、積雪があった次の朝は仲間とアンザイレンし、ストックやピッケルで多少確かめながら、雪上の線状のラインに注意して進みます(トレースとクレパスの見極めは難しい)。
・ドームデュグーテを左に回って進みます。 

(2)ドームデュグーテ→バロ非難小屋(4,262m)【登り1時間40分、下り10分】
・ドームデュグーテを過ぎると大きな平坦地のコルデュドームに到着します。
・コルは風の通り道なので、ドームデュグーテとコルの中間くらいが風が弱くなるポイントです。ここで休憩しましょう。
・バロ避難小屋が見えているのですが、急斜面なのでここから結構時間がかかります。バロ避難小屋までは直登すると氷の雪壁とクレパスが開いているので、左に回りこむか、その年のトレースを忠実に辿ります。クレパスを越えるときはピッケルやストックで多少確認し、両手・両足で荷重を分散させ、1箇所に体重をかけないように気をつけます。特に気温が高くなる帰りは要注意です。

(3)バロ避難小屋→モンブラン頂上(4,810m)【登り2時間5分、下り25分】
・バロ避難小屋を過ぎるともう頂上は間近ですが、ここからがこのルートの核心です。もっとも滑落、引っ掛け、バランスに気をつけて臨みましょう。アイゼンをひっかけないように、足を外側から内側に入れて歩きます。 

■動画

↓モンブラン登頂の時の動画です。

■写真

↓Col du Dome(4,258m)。このときはまだ風が強かったです。

↓バロ避難小屋。ゴミで散らかっていますが、ほんとこういう施設はありがたいです。

↓Bosses Ridgeあたり。

↓頂上での一枚。どこだかわかりません。

↓結局新しいグーテ小屋はまだオープンしていませんでした。

↓前日に降った雪がテートルース小屋とグーテ小屋の岩場に積もって、ホールドは凍りツルツル、皮手袋は濡れるし、午後になると落石がバンバン落ちていく、かなり危険な地帯です。

お疲れ様でした。


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