骨盤って云うのは・・・その２

　骨盤は前回に言ったように、重力を感じ、色々な歪みやゆがみを整えてバランス調整をするコーデイネーターの役目を果たすと言いましたが、日常生活の動作や仕事、趣味、スポーツなどの偏った動きを繰り返し、そしてこれらの効率性を求める動きで、いわば、いびつになっていくとも言えます。
　こうやって日々骨盤や全身の関節がゆるんでいくんです。外傷（ケガ）による損傷は少し違いますが、緩みによって色々な症状、体調の不良が出てくるようです。特に女性の方が骨盤の影響をより強く受けるみたいで、男性とは違った複雑な症状を訴えて来院されるケースが多々みられます。女性は初潮，妊娠、出産、閉経と、体の変化も男性に比べ非常に大きく、複雑なのも当たり前かもしれません。
　それだけに日ごろから自己による体調管理は勿論、それと共に骨盤管理も重要な事だと思います。骨盤の中には大事な器官である子宮や卵巣がおさまってるわけですから。だから女性が様々な症状、体調に苦しみ、検査をしてもデータ上に異常として出ない為に、悩んでいる人たちも多いですね。でも辛いので病院やクリニックで診察を受け相談するらしいんですけど、なかなか改善せず、繰り返し相談を続けていると、最後には精神的なものとか、うつ病のように扱われ、辛い経験をされた人も多いようです。
　機械を使った検査で数字として出る異常や、いくら精密とはいえ平面的な画像で判断するのだけでは、片手落ちではないでしょうか。五官を駆使した診察、検査、問診が最近は少ないような気がします。定量的に人間は判断出来るのでしょうか？もっとファジイな存在で、データに出ない異常があるからこそ、複雑だからこその人間じゃあないでしょうかねえ？などと考えている今日この頃です．