落ちこぼれインターン医学生の青春を描いた薬にも毒にもならない青春コディー。こういう 映画というのは想像力を減退させるせいか、何も浮かばなくなる。バンコク=医者=放蕩息子というステレオタイプ化に地方格差を結びつけたようだが、結局のところ宗教、民衆、皇室という大三原則の枠組みのなかでのストーリーが展開する。 コラート県の病院にバンコクからああいう車高の低いスポーツカーで乗り付けるのは本当に無茶な話で今はガソリンも高いので首相のサイドビジネスの格安航空を利用するほうが経済的だ。10年前くらいは都会の人間にとって地方暮らしはアフリカの砂漠でキャンプするようなものだったが、いまは少し車で飛ばせばカルフールやマクロなどの大型ショッピングセンターへのアクセスもできるが、これとて地方の中心部だ。まさに映画のように仕事の後はローカルなオープンバーでカラオケとビールでしか発散できないような場所だとこれは地獄である。 . . . Read more