大学の同級生つながりで、mixiで知り合った沖縄染色を扱う大阪の老舗問屋の萬代屋(もずや)さん。東京は銀座で展示会をするというので出かけてきた。(展示は今日まで)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/56/af8dd8bb49d55666755a211fc420f98d.jpg)
<萬代屋さんのサイトから借用>
沖縄の染色と言えば、澤地久枝氏の「琉球布紀行」を読んで以来の憧れのもの。
私はさらに、清野恵理子氏の「きもの熱」で、宮古上布の美しさにひときわ心ひかれており、萬代屋さんに以前、ネット経由で「宮古上布買います」宣言をしてしまっているのである(汗)。
今回見せていただいたのは、平良敏子さんで有名となった喜如嘉の芭蕉布と、昔は王族しか着られなかったという誇りと伝統の首里の織物。
萬代屋さんが気合を入れてプロデュースしただけあって、素晴らしかった…。
なんかね、エネルギーというか、オーラを感じる。
もともと沖縄の、特に紅型は、あの色と柄とに、内地にはない人を元気にさせるようなエネルギーがあるように感じていたのだけれど、同じ土地の物を集めたおかげで、お互いに熱気が相乗効果をよんでいるよう。
仕事をしていても、その残像が目にちらついてしかたない。
いや、単に物欲が目をかすませているだけなのかもしれないけど(爆)。
特に目をひかれたのが首里花織の帯。鮮やかな黄色なのに何とも上品。紫のものも深みがあって素敵。
「お友達価格にしときますよ」と、金額を示された時は、黒猫さんも私も「ええ!」と思わず身を乗り出してしまった。
ううむ、あれが今探していた水色だったら、迷いなく買うのだけれど。
あの色無地には合いそう、でも帯がなくて困っているあの大島には…と、手持ちの着物や着る場所を考えて、迷ってしまう…。
で、仕事が手につかない私。
その後、萬代屋さんと着物業界について語り合った。(どちらかというと、”レクチャーを受けた”)
買うかどうか迷うというのは、そもそも着ていく場所があるということで、それは今の日本では東京特有の恵まれた環境であるということを新たに認識した次第。そうだよね、地方には歌舞伎の常設劇場がそうあるわけではなし。お茶でもしない限り、着物を着ていく場所がそもそもないのだ。
こんなに美しいものたち。それも一度は戦争で失われかけ、よみがえったものたち。
着る人がいないということで滅びようとしていることに、なんともいえない寂しさと悲しみを感じる。
着物を着ることがおしゃれとなる場が、もっと全国あちこちにあるといいのに。
そういう意味では、「着物ジャック」や「ぶらっと着物」といったイベントが、どんどん行われているのはよいことなのだろうなあ。つるむことを批判する向きもあるけれど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/56/af8dd8bb49d55666755a211fc420f98d.jpg)
<萬代屋さんのサイトから借用>
沖縄の染色と言えば、澤地久枝氏の「琉球布紀行」を読んで以来の憧れのもの。
私はさらに、清野恵理子氏の「きもの熱」で、宮古上布の美しさにひときわ心ひかれており、萬代屋さんに以前、ネット経由で「宮古上布買います」宣言をしてしまっているのである(汗)。
今回見せていただいたのは、平良敏子さんで有名となった喜如嘉の芭蕉布と、昔は王族しか着られなかったという誇りと伝統の首里の織物。
萬代屋さんが気合を入れてプロデュースしただけあって、素晴らしかった…。
なんかね、エネルギーというか、オーラを感じる。
もともと沖縄の、特に紅型は、あの色と柄とに、内地にはない人を元気にさせるようなエネルギーがあるように感じていたのだけれど、同じ土地の物を集めたおかげで、お互いに熱気が相乗効果をよんでいるよう。
仕事をしていても、その残像が目にちらついてしかたない。
いや、単に物欲が目をかすませているだけなのかもしれないけど(爆)。
特に目をひかれたのが首里花織の帯。鮮やかな黄色なのに何とも上品。紫のものも深みがあって素敵。
「お友達価格にしときますよ」と、金額を示された時は、黒猫さんも私も「ええ!」と思わず身を乗り出してしまった。
ううむ、あれが今探していた水色だったら、迷いなく買うのだけれど。
あの色無地には合いそう、でも帯がなくて困っているあの大島には…と、手持ちの着物や着る場所を考えて、迷ってしまう…。
で、仕事が手につかない私。
その後、萬代屋さんと着物業界について語り合った。(どちらかというと、”レクチャーを受けた”)
買うかどうか迷うというのは、そもそも着ていく場所があるということで、それは今の日本では東京特有の恵まれた環境であるということを新たに認識した次第。そうだよね、地方には歌舞伎の常設劇場がそうあるわけではなし。お茶でもしない限り、着物を着ていく場所がそもそもないのだ。
こんなに美しいものたち。それも一度は戦争で失われかけ、よみがえったものたち。
着る人がいないということで滅びようとしていることに、なんともいえない寂しさと悲しみを感じる。
着物を着ることがおしゃれとなる場が、もっと全国あちこちにあるといいのに。
そういう意味では、「着物ジャック」や「ぶらっと着物」といったイベントが、どんどん行われているのはよいことなのだろうなあ。つるむことを批判する向きもあるけれど。
楽しんで頂けましたでしょうか。
着物ライフには、着方はもちろん、買い方や考え方も大切だと想います。まずは、いろんな物をみて、いろんな人の話を聞いて、それを鵜呑みにすることなく自分の感性を磨くことだろうと想います。本を読んで、商品知識を得ることも意味のあることですが、それよりもっと大切なのは物を直に見て、感じる力を高めることです。その意味で茶道をされていることはとてもよいことだと想います。
私もより一層研鑽を積んでいきますので、また遊びにきてくださいね。もちろん、飲み会もよろしく!
こちらこそありがとうございました。
実はここ最近、今の仕事に対し気持ちが萎えることが続き、かなり斜めに構えている私だったのですが、厳しい環境でも真剣に作られたものたちや、萬代さんの熱気に反省を促されました。
まだまだ暑いなか、全国を回られるようですが、お体は大事になさって下さい。
家にもありました!
鮮やかな色合いは、琉球王朝に思いを馳せられるね (★◕‿◕ฺ)ノ”.。.:*・゜♡
テンプレートの模様や配置を替えたんやね (^.^)b
「東京は恵まれている」確かにそうですよね。やっぱり特別なオシャレ着という位置づけになってしまっているのでしょうか…。
そういえばカンナさんは沖縄在住経験者でしたね。
私は去年、念願かなってやっと沖縄に行くことができたのだけど、見たいと思っていた織物は、これといったものをあまり見ることができず残念だったのでした。そもそも暑いから着物を着る習慣もないので呉服屋なんかないわけで。沖縄の風土から生まれた布たちが、最も使われるのは東京というのも皮肉だよね。
テンプレート、いろいろ試しているのだけど、結局はあまり差が無いということがわかってきました…。
「琉球布紀行」で着物に開眼されたという絵美さんにもぜひご覧になっていただきたい展示でした。確かに沖縄の織物は、着る側にもパワーが必要な気がします。それほど強いものがありますね。
一方で、装いが人の在り方を問うような時代でもなくなってきていて、今回見たような布が活きる場は実は東京でもどんどん減ってきているのかもしれないなあと、デコ浴衣なんぞを眺めながら思ったりしています。