突然ですが、算数の問題です。
AさんとBさんが各々車で出かけました。
2台とも同じ場所からスタートして
Aさんは目的地までの道のりを燃費25Km/lで行くことが出来ました。
Bさんも同じ道で行きましたが目的地まで燃費22.5Km/lでした。
また今度は帰り、行きと同じ道のりを
今度は渋滞が多い道だった為Aさんは15Km/lとあまり伸びませんでした。
一方Bさんは最初の区間で負けたのが悔しかったので、
必死に気を付けて運転したおかげで17Km/lと帰りでは逆転しました。
さて総合で勝った(燃費が良かった)のはどちらで、
何Km/lの差がついたでしょうか?
行きと帰りは同じ距離とします。
(あくまで算数の問題なので、細かい条件や誤差などは無視してください。)
正解は・・・
Aさんは(15+25)÷2=20で平均燃費は20Km/l
同様にBさんの平均燃費は19.75Km/l
20-19.75=0.25Km/lでAさんの勝ち…
と計算したくなりそうですが、残念!不正解です。
燃費の数字というのはすごく分かり難い数値が使われています。
このKm/lというのはそもそも平均値の数字なんです。
なので平均と平均から平均を出すには分母をそろえないといけません。
つまりは距離をそろえないといけません。
1Km辺りどのくらいのガソリンを使うかの数字にまず変えます。
Aさんの場合
25Km/lは1Km÷25l=0.04 l/Km
15Km/l=1Km÷15l=0.06666…l/Km
行きも帰りも同じ距離ですから、
(0.04+0.06666)÷2=0.0533…l/Km
になります。
この数字を見慣れたkm/lに戻すにはまた1から割ればいいので
1÷0.05333=18.75Km/lになります。
Bさんの場合も同様に計算していくと
19.38Km/lと出ます。
つまり
19.38-18.75=0.63km/l分Bさんの勝ちという事になります。
なんか数字だけ見ていた時の想像と違う答えが出たと自分なんかは感じます。
しかも思ったより燃費が悪いな?…
これってリッター辺り何Km走るという、Km/lの単位が混乱を招くんだと思います。
計算で使った1km辺り何リットル使うか表すl/Kmの数字の方が、
計算するには使いやすいですし、慣れればこっちの方が分かりやすいのかも?
海外ではこちらの考え方の1マイル辺り使用燃料を表記するのが一般的な場所もあるそうです。
燃費って使っている燃料の量を知りたいのに、
何故か距離で表現するkm/lを使ってると考えると違和感があるとも思えません?
車でのメータ表記もどちらか選べるようになっていると良いかな?
また計算して分かるようにkm/lにすると感覚的に良い数字が目立つ気がします。
実際は悪い数字の影響の方が燃費には響くんだなと気が付かされました。
多く使った燃料分は取り返すのが難しいという事でしょかね。
なので感覚だけで燃費を見ずにしっかり計算してみると実燃費は意外と想像とズレているかもですよ。
最近ふと感じたことです。