わがお気に入り、クリップ

　ここ２、３年ぐらいかな、偏愛するようになったのは。もちろんただのクリップです。文房具屋に売っている普通のやつです。

　昔、子供の頃はホッチキス主義者でした。何でもホッチキスで止めてました。今思えば何でだろうというぐらいです。でもホッチキスは外すのが面倒。で二十歳ぐらいからはガチャックに切り替えた。ちょうどガチャックが新商品として出始めた頃で面白がってよく使っていました。今でもときどき使います。でも飽きちゃった。結局ガチャックはある程度分厚いものを留めるにはいいですが、薄いものだと少々見た目が大げさ。そこで２、３年前からクリップを使い始めた。なかなか具合がいい。今更なんですが、クリップを見直した次第。

　あんまり分厚いのは留められませんが、そもそもそんなに分厚いのを留めることもない。それに少々無理すればそれなりの枚数を留められる。１つで無理なら分冊にして５つか６つ使えば済む。そして何よりいいのが、広がって緩くなったクリップも、いざ薄いのを挟むとちゃんと留めてくれるところ。無駄がない。それにクリップはクリップだけで使えるのがいい。ホッチキスやガチャックだとそうはいかない。あっ、思い出した。ガチャックって、なぜか私は気になって外したくなっちゃう。留めた位置が気に入らないのか、再度やり直したいのか。そしていったん外してしまうとガチャック本体が必要になるのが面倒。クリップなら自分の手だけで、気の済むまでつけたり外したりできる。

　それとなんだろう、あの単純な構造とデザインにも魅力を感じているんじゃなかろうか。結構美しい形をしていると思うんですが、どうでしょう。

　今の時代、クリップって頻繁に使われているのかなあ。ちょっと気になります。