カリグラフィーを知らない方に、カリグラフィーを言葉で説明するのは難しいと
最近痛感しています。
見ていただくのが一番です。
カリグラフィーは単なる絵文字ではありません。
最初は基本的なアルファベットから練習します。
書体はイタリック体、ゴシック体、カッパープレート体など
多数の書体があります。
絵文字のような文字は彩飾文字といいます。
印刷技術が発達し機械化されるまで、
ヨーロッパでは書物は手書きで書かれていました。
それがカリグラフィーです。
書物は主に聖書や、福音書、時祷書が中心でした。
紙がヨーロッパに伝わるまで書物は羊皮紙に書かれていました。
カリグラフィーが書かれていたのは主に教会で
教会には専門の書写生がいました。
文字を読めない人にも聖書の中身を伝えようと
聖書の中には絵で物語風になっているものもあります。
カリグラフィーはキリスト教の布教活動とともに
ヨーロッパ各地に広がって行き、
各地でカリグラフィーが円熟化すると
その地域で特徴のある書体が生まれました。
書体が多数あるのは、そのためです。
カリグラフィーが円熟化すると、
文字に彩飾が施されるようになりました。
中世後期には富裕層が競って個人の時祷書を作るようになり、
絵や手の込んだ縁飾りを飾るようになりました。
箔を貼ったり、模様で囲んだり、様々なデザインが生まれました。
このようにして彩飾文字は発展していきました。
カリグラフィーのまず一歩は、アルファベットを書くことからです。
難しいことはありません。
テキストがあるので、書き方を覚えればどんどん習得できます。
ペンとインクと紙さえあれば書くことが出来ます。
イタリック体を修了すると、巷でよく見かけるウェルカムボードも
簡単に書けるようになります。