文部科学省が実施している「英語教育実施状況調査」によると、CEFR A1レベル(英検3級)相当以上を達成した中学3年生の割合は、さいたま市と福井県が突出して高いそうです。なぜ、そんなに優秀なのでしょうか?
さいたま市が挙げている要因は、以下の5つでした。
1. 独自の英語教育「グローバル・スタディ」の推進
2. 標準よりも多い授業時間
3. 指導体制の充実
4. 教員研修の充実
5. アウトプットする場の提供
注目すべき点は、小学校の英語の授業時間は標準210時間であるのに対して、さいたま市では419時間でした。ほぼ2倍ですね。量にこれだけ差があれば、その結果として得られる成果にも違いが出るのは納得です。
福井県についてもグーグル検索してみましたが、「福井県英語教育改善プラン」や「福井県における英語教育の強み」などのPDFを眺めてみても、独自の計画を綿密に作成しているなーと感心しました。
その他にも新聞記事なども読んでみましたが、「多読」という文字は見当たりませんでした。PDFで簡易検索してみても、ウェブサイトでページ内検索してみても、「多読」という文字はありませんでした。
文部科学省が掲げるCEFR A1レベル(英検3級相当)という目標達成には、多読は必要ないのかもしれません。