先月、日本糖尿病学会と日本糖尿病協会は、糖尿病の新しい呼称として「ダイアベティス」を提案すると発表しました。糖尿病に対する偏見や誤解を払拭しようという試みで、英語にすればイメージが良くなると考えているようです。これには私も大賛成です。
糖尿病だけでなく他の病名も英語にしたら良いと思います。たとえば「水虫」というのは不潔なイメージがありますが、これを「アスリートフット」にすれば印象は一変します。「あの人、アスリートフットなんだって♪」と言えば、いかにもスポーツが得意な好青年という感じがしますよね。
老眼という名前はいかにも年寄り臭いですが、「プレズビオウピア」にすれば、なんだかユートピアというか理想郷と関係がありそうです。一度はなってみたいな~。
病名だけではありません。政治家というと、国民の声に耳を傾けず派閥のことばかり考えている人というか、企業との癒着で金儲けをたくらんでいる腹黒いヤツという印象があります。しかし、ポリシーメーカーにすれば、もの作りに取り組んでいる実直な人間という印象になります。
印象が悪いといえば北朝鮮です。ニュースで北朝鮮という言葉を耳にすると「また揉め事か、面倒くさいな」とうんざりする人が多いのではないでしょうか。でも、英語にすれば「デモクラティック ピープルズ リパブリック オブ コリア」です。日本と同じくデモクラシーな国なんだな、お友達になりたいなーという気になるはずです。
ところで、もし糖尿病の呼称がダイアベティスになったら、その専門学会は日本ダイアベティス学会になるのでしょうか。当然そうなりますよね。
はぁ~、何でもかんでも英語にすれば良いというわけではないでしょう。糖尿病が嫌だったら高血糖病にしたらどうなの?