昨晩は喜寿を過ぎた神奈川に住む
友人が検査前の説明を聞いて怖く
なり手術を止めたいと電話があり
ました。腕の付け根からカテーテル
を通して心臓まで達し、血管が詰ま
っていたらステントで血流を改善さ
せるのですが、難しい検査で途中で
血管を傷つけたり、後遺症が出たり
命に関わる事もあると若い医師に言
われたそうです。私は学生の頃に心
カテを見学した事がありますが40年
以上前です。その頃は鼠径部の下大
静脈からカテーテルを入れていた
時代です。腕から入れるのが最近の
傾向なのか、よく分からないですが
診断と同時に治療もやるのだと医学
の進歩の驚きます。医師としては
検査や手術で危険性はゼロではない
のでリスクの説明をします。最近は
患者主体の医療ですから、患者さん
がいやだと言えばどんなに必要性の
高い手術や検査でもやらないと聞き
ます。患者に全て判断を任せるのは
酷な気もします。私もERBDで胆管に
ステントを入れましたが、手術をする
先生がベテランだと聞いて安心しまし
た。手術や検査が自分にとって実施す
るメリットがリスクを上回るのか考え
るしかありませんが、COVIT19の新型
m-RNAワクチンの接種もそういう説明
でしたが、長期の副作用については全
く治験なしで実用化した製品です。
メリットがあったのかどうか、今では
分かりません。友人にはベテランの
先生がやってくれるなら心配ないです
よとしか言えませんでした。
今朝はメールで、昨晩とは別の先生が
来てたいしたことないですよと言って
くれたので心カテをやる事にしたと知
らせてくれました。必要な検査はやった
方がいいですが高齢者は血管系が老化し
てるからリスクは高いのは確かです。
やはり都会の病院は田舎と違って症例数
も多くて経験豊富な医師が多いので心強
いと思いました。私の住んでいる地方は
心血管系の病気で亡くなってしまう人が
都会より高率です。
お彼岸を過ぎ朝夕めっき涼し
くなった今日この頃です。
今月上旬に難病申請の結果が
県から送られて継続審査とい
う結果になった事はブログに
しましたが、その時に保健所
で「軽症高額該当」に認定され
る可能性があるので必要書類
を添えて提出しました。継続
審査の場合は医師の意見書又
は医療費申告書の提出がない
場合は、支給認定できません
と書類に記されていたので
主治医の意見書という書類の
記入も念の為にお願いしてい
ました。ただ費用がかかりま
すよと保健所で言われました。
昨日はお願いしていた病院事務
から意見書が出来上がったと言
う連絡があったので取りに行き
ました。
久しぶりの秋晴れの中を徒歩
で運動がてら出掛けたのです
が、真っ青の空を見上げると
小さく白い米粒みたいな形の
旅客機が高高度であちこちに
飛んでいます。コロナ以来、
もう長い間ジェット機にも
乗ってません。こんな天気に
機窓から地上を眺めたら絶景
だろうなと想像すると、早く
プレドニンが減って維持療法
にならないものかと思うので
した。
病院で渡された主治医の意見書
を確認するとステロイド依存度
や抵抗性の記述は何もなくて、
ステロイド投与後に胆管狭窄が
改善してるとあるのみなので、
今回の支給認定には影響ないと
判断しました。入院中の医療費
の支払いは認定結果が判明した
後でいいと病院は言ってますが、
結果が出るのはまだ先の事なの
で支払っておく事にしました。
幸い意見書の料金はかかりませ
んでした。認定が取れなくても
病気が順調に寛解へと向かって
くれば、それ以上望むことは何
もありません。
連日の報道で被害状況が明らかに
なるに連れ、現地の惨状に驚きを
禁じ得ません。多くの地震被災者
が復興に努力している途中に中国
大陸からUターンした台風14号に
よって刺激された秋雨前線による
集中豪雨は想定外の事態であった
ようですが、近年はそういう気象
学的な予測を覆す事象が頻発して
います。テレビで地震で被災して
テント生活していてやっと仮設住
宅へ入居した途端に豪雨災害に襲
われた私と同年代の高齢者が紹介
されていました。人によっては
能登の地震があった時に安全な所
へ移住しとけば良かったのにと思
うでしょうが、地元から離れられ
ない人や離れたいけど出来ない人
など事情は様々です。私なら地元
が大地震発生すれば死ぬか、脱出
するかの二択です。先の70歳の被
災者はいろんな人に支援され感謝
していると涙を流していました。
能登の人達は何かを非難するでも
なく、本当に我慢強いと思わざる
を得ません。
昨日は大谷翔平選手の歴史的
快挙に日本中が沸いたばかり
なのに、その余韻に浸る間も
なく地震被災地に大雨が降り
続け被害が出ています。
禍福は糾える縄の如しと申し
ますが、人生とは斯くも波瀾
万丈で波乱が続くものなので
しょうか?病気を患うと日常
の平凡な日々が如何に貴重な
事かと実感しますが、災害で
被災すれば全く同じ気持ちで
ありましょう。日本は世界的
に見れば災害大国であり、
そういう国に有史以来住み続
けている民族のDNAには外国
人とは違う価値観が形成され
るのは自然な事なのかもしれ
ません。
県議会で全会一致で可決されました。
斎藤知事は辞職するのか議会解散す
るのか注目されています。知事はまだ
若いですが、私の25年位前の後輩に
なります。もちろん面識はありません
が、私と同じ中高一貫校出身です。
ここの生徒たちは全寮制で受験を勉強
して、一流大学を目指します。学校の
教育方針は私が在学中と変わったかも
しれませんが、運営母体はスペインに
本部があるカソリック修道会です。
私の時代はスペイン人神父が理事長
で、厳格なカソリックの教義を強制
するような学校でした。同窓生には
医者が多くて昔から医学部への進学
率が高いのが特徴でした。全国から
医学部志望の生徒たちが集まってい
ました。私が在学中は男子校で、朝
の授業前に上半身裸で夏でも冬でも
ベートーベンの「歓喜の唄」に合わ
せグラウンドを周回させられました。
生徒は新聞を読む事を禁じられ、
男女交際等は御法度です。クラブ
活動もなしで、受験勉強一筋の学生
生活でした。
東大へ進学する生徒も多かったです
が、どちらかと言えば理系が主流で、
文系は珍しかったです。生徒たちは
寮で一緒に生活するので、仲間意識
は強いかもしれません。私の今でも
親しい友人は全員がその頃に知り合っ
た人たちばかりです。言わば特殊な
環境下で多感な青春期を日本の伝統
文化や信仰心と違う価値観で6年間
生活するので、やがて社会に出て
世間の荒波に放り込まれて自己を
確立するのに苦労した卒業生も多い
と推測します。
斎藤知事は兵庫県出身ですが、東大
経済学部から中央官庁の官僚になっ
てからも主流派になれない孤独な存在
であったような気がします。地頭は良
くても自分以外の様々な価値観を持つ
人間と上手く接する事が出来ない人で
頑なに自分の価値観に固執してないと
アイデンティティが維持出来ないから
そこから外れた人間に対しては苛立ち
の感情しかないタイプです。
そういう価値感の人は世間の常識や
慣例などに無頓着です。斎藤知事と
は4半世紀も年代が違いますが、私に
も似たような性格がある気がします。
同窓生には政治家になって国政選挙
で勝った人もいますが、親が政治家
で跡を継いだ人以外で国政に大きく
携わった政治家はいないような気が
します。理系の研究者は日本でも
有名な人達はいます。政治家とか
経営者とかリーダーシップが求めら
れる人材は余り育っていない感じ
です。そういう意味では斎藤知事の
将来は余り明るいとは言えませんが、
政治家に担がれてしまったのが一番
の悲劇だと思いました。でもこれ
だけ日本中を騒がせた同窓生は初め
てです。