先日
カリブ海を漂っていた時
Inmarsat(海事衛星通信)で会社から送ってきたFAXの中に
仕事の進捗や決裁を必要とする内容を伝えてきた項目とともに
付け加えられていたのが
IRANの某氏から電話がありました とのこと
ドッヒャ~
その某氏
その昔
日本に研修のため来日してきてた時には我が家に招待し
こちらがIRANを訪問した際には
ペルシャ湾岸のBandar Abasuに同行してくれたり
休日にはテヘラン観光に連れて行ってくれたりと
友人とも呼べる人物
そうだ!
最初に送ってきたメールをご披露しちゃいますね
Dear ○○○○○
Hello
I am ◎□△○◇ at ×××× very long time I did not have any news about you ,
I asked about you from ○○○ people. Today iwas checking linkin suddenly I found you.
How are you and your nice wife and kids.
I always remember those days in tehran and osaka.
Fyi irunning my marin supply and services Arctic aqua is not bad bud sanctions is harming.
Idont take your time
Hope see you again
Regards
(文法的には相当アレな英語ですが、我慢して意味をわかってあげてくださいネ)
10年ほど前までは
よく仕事のオファーなんかもいただいてたんだけど
その後核兵器開発疑惑から
国連安保理決議による経済制裁が決まり
日本も同調することになって
どうやら取引継続は不可能と諦めていた様子
ところが、先日実施された大統領選挙で
ようやくのこと2005年から就任していた強硬派の大統領から
民主穏健派に変わったのをキッカケに
今後情勢が変わってくれることを願って
SNS(Linkedln)でみつけてコンタクトしてきたようなんです。
よし
それなら久しぶりにテヘランに飛ぼうと
思ったところ
経済産業省のHPから
まだまだ経済制裁が継続されていて
いまだ、ほぼ貿易取引が禁止されているのを知ってしまいました。。。
欧州製品の日本の代理店を請け負っている手前
規則に違反して、顧客や取引先にご迷惑をかけるわけにはいかないので
現在のところとりあえず禁輸の内容を調査しながら
事態が好転してくれるのを待っているところなんです
さて
このIRANをいう国
以前はよく上野公園周辺で偽造テレカを販売し不良外国人として
東京近辺を中心に滞在していたため
ネガティブな印象をもたれてる方や
近年は、アカデミー賞を総なめした(?)のかな
アメリカ目線がみると
映画ARGOに象徴されるように
悪政から立ち上がった民衆により革命となり
パーレビ国王をアメリカに亡命させたこともあって
怒りに燃えた民衆によって大使館が占拠され
以後、双方で敵国扱いしてきたこともあって
西側諸国には悪印象しか与えられていませんよね
よくよく考えてみればアメリカが石油利権を独占しようと
国王を誑かし、悪政を助長したようにしかみえないんだけど
あまりヘタなことほざいてると
国家反逆の手先と思ってトラブルに巻き込まれるといけないんで
これくらいにしとこっと
んじゃついでにイランのことも少々ご紹介しちゃいますね
地球儀からみるとこんな位置(緑の部分)
”イラン”とはアーリア人の国 って意味なんだとか
その名のとおり東にパキスタン、アフガニスタン
北にアゼルバイジャン、アルメニア、トルクメニスタン
西にはトルコ、イラク
南はペルシャ湾を介して
クゥート、バーレーン、カタール、サウジアラビア、UAEと
まさにイスラム&アーリア系民族のど真ん中
以前は成田からの直行便も飛んでいたのですが
現在もっともポピュラーな経路が
エミレーツでドバイを経由して入るか
カタール航空でドーハから入る
またはトルコ航空でイスタンブールからの3種類
最近は、VISA取得がなかなか面倒だとか
それから現地の空港では
アルコールを持ち込んでいないかと カバンをひっくりかえして入念に検査されますので
渡航される方は、そのお覚悟を
(以前に行ってた頃のVISAです)
ペルシャ語標記なんで
ほとんどの人は内容が理解できないだろうから拡大しちゃいま~す
気候についてお話すると
イメージ的には灼熱の砂漠を彷彿とさせてしまうかもしれませんが
首都テヘランはカスピ海に面し(といっても山岳地帯を越えなければいけませんが)
冬には雪が積もり、スキー場もあったりするんです。
といってもテヘランから南は、ほぼ見渡す限りの砂漠地帯で
特にペルシャ湾沿岸は灼熱地獄で
日中に外を歩くのは自殺行為って感じでした
次は服装
イスラム国家なので 街中を歩く女性は チャドルという身体全体を隠す布を羽織っていますが
(南部のペルシャ湾沿岸に行くとブルカっていう服装で目まで隠しちゃってるんですよ)
アーリア系なんで 結構美人が多くてビックリ
チャドルの下は結構派手な真っ赤なミニスカート穿いてたり
露出度の高いブラウスを着てたりして
女性として美の追求には余念がないようでした
革命によってイスラム国家となるまでは
しっかりとアメリカナイズされていたこともあって
その反動からか、外出から家に戻るとチャドルを脱ぎ捨ててましたね~
食べ物は ほぼケバブのみ
以前何度か滞在した時も 滞在中毎食ケバブでした
前にドイツで食べたケバブをご紹介したと思いますが
炊き立ての湯気の立ってるサフランライスに
バターを溶かしながら混ぜて
焼いたトマトを潰してまたまたライスに混ぜ込み
香草系やラディッシュを齧りながら、ケバブの肉とともにいただくんですが
これが結構美味でクセになっちゃうんですよ
そんなワケで サフランもイラン名物のひとつ
山ほど買って日本に持ち込んだこともありましたが
喜んでもらってくれる人もいなくて
残念んがらほとんど捨てちゃいましたけど
ブイヤベースやサフランライスにしたら 美味しいのになぁ
あと、ザクロも超有名
街頭で搾りたてのジュースを売ってたりします
これまでの画像は、ネットから探してお借りしたものでしたが
ココからは、我が家にあるイラン土産
これはアラビック模様のお皿の飾りもの
典型的なブルーの色と 模様が気に入って買っちゃいました
実は、記事のタイトルにした友人が
日本に来た時にくれたお土産
ペルシャっぽいでしょ~(笑)
続いてはペルシャ絨毯
一口にペルシャ絨毯といっても素材や織り方産地によってさまざま
自分が気に入って購入したのは ”ナイン”というイランのほぼ中央の産地で織られたもの
素材は一般的なウールとシルク
白地はシルクなので光を当てるとピカピカに光ります
絨毯の良し悪しは、織り目の細かさなので
品定めをするときは 絨毯を裏返して網目の数を数えるんですよ
いずれにしても
新大統領になって温和な政策を取るようにして
一日も早く経済制裁が解かれ 国民が幸せな生活が送れることを心より願っています
ホントは、このこと(経済制裁)については
一言も二言もアレコレと反論したいところなんですが・・・
口チャック 口チャックっと(爆)