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気取りも なんのてらいもなく  あるがままの自分を 感性の赴くままに そんな独りよがりの書き捨て日記です。

旧知の友との晩秋の旅【2024年肥前・肥後・豊後】1/3

2024-12-16 14:40:53 | 旅行
これまでにも度々記事にさせていただきましたが
 
青春時代、青年海外協力隊で
隊員候補生として共に訓練時代を過ごした仲間達は
 
我が人生にとってまさに《刎頚之友》
 
1981年の9月下旬から10月下旬までの一か月間を東京の広尾で
その後の二か月半を長野県の駒ケ根訓練所と
合計約100日間だけの間柄ながら
 
純粋な気持ちだけで集い
名誉もお金もなんの見返りも求めず
ほとんどが未開の地で危険やさまざまな病気の蔓延する土地と知りながら
派遣国での活動を夢見てた心の底から繋がっているからか
 
すでにもう43年もの歳月が経過しているのに
未だに親兄弟や妻や子供達よりも心が通じている気がして
再会する度に訓練所時代に戻ってしまうんです。
 
個別には時折数名が集って会食しながら旧交を温めていたのですが
いまから13年前の2011年に30周年を記念して
懐かしの駒ケ根訓練所で同期会を開催したところ
 
同期隊員103名
うち当時連絡先不明25名物故者3名で
75名中34名が遠くはアメリカから2名が帰国しての参加を得て
 
懐かしい思い出だらけの訓練所に宿泊し
翌朝は訓練中毎朝の日課だった講堂での音楽隊員のピアノ伴奏での
協力隊の歌”若い力”を合唱したのですが
 
つい訓練当時の追憶の日々の情景が甦り
みな目頭が熱くなって歌えなくなるほど感動したこともあって
 
その後もほぼ毎年のように全国各地でプチ同期会を開いていたのですが
一昨年、奈良の我が家で猪鍋を囲む会からは
ほんの一握りのメンバーとなってしまいましたが
年に2回のペースで開催
 
 
本日は、そんな旅の記録を記事にさせていただきました。
 
 
 
今回は、関東から2名、関西から1名、地元九州から1名の計4名
移動は愛車のベンツでとのオファーをいただいたのですが
 
荷物もあるし、4名ではゆったりできないかなと
ミニバンをレンタルするから 
 
ワイワイ楽しく旅を楽しもうと提案
 
当初は、また当日シニア割で伊丹から空路で福岡に飛ぶつもりでしたが
 
当日、もし空席が無くなってたらどうしよう
飛行機が遅延したら大変だなと
博多で前泊することも考えたのですが
 
お気に入りの西中洲の居酒屋で泥酔してしまうのを恐れ
得意の瀬戸内航路のフェリーを使うことに

実は、名門大洋フェリーは

船のスペック(仕様)や食事がバイキングしかないのであまり好きくなかったのですが

大阪南港からとアクセスが便利なことと

大阪17:00発 新門司05:30着の便があり

余裕で博多に到着できるからと

 

個室は既に売り切れていましたが

ツーリストベッド(片道6,600円)の席をネット購入

最近は二段ベッドといっても

上下を交互に配置しているため一番端のベッドにすると

ほぼプライバシーが守られて快適に過ごせるんですよ

食い意地を張って食べ過ぎてしまうため

売店で何か買って夕食にしようかなとの考えていたのですが

バイキングも1,800円とリーズナブルな価格なので

ついバイキングレストランに決めちゃいました (意志弱すぎ

 

その上、旅行中は飲み過ぎちゃうだろうなと

乗船後に売店で発泡酒のロング缶を買って飲んでおき

お酒も控えるつもりだったのに

 

レストランの入り口に置いてあった

900mlの芋焼酎の紙パックが1,100円だったので

ついつい『お得なんちゃうん』と購入

とりあえず、バイキングのほぼ全メニューを並べ

ウッシッシと喜んで独り酒を楽しんでいたところ

隣に座った年配のオジサン(昭和24年丑年生まれの方でした)

から声をかけられ

 

お話してみると、仕事上でも関係のある会社のOBで

更に奧さんを亡くされてヤモメ生活の中

旅行会社のツアーで国内フェリーの旅を楽しまれているとお聞きして

 

「良かったら焼酎飲みませんか」とお誘いして

自分が経験してきた国内各地のフェリーの旅の情報をお伝えしながら

とうとうレストランの終了時刻まで歓談しちゃいました。

 

そんな訳でしっかりと酔いが回ってしまい

夜中に目を覚ますと、服を着たままベッドに倒れ込んでたのに気づき

 

大反省

 

まあ、泥酔してお風呂に入るのは危険なので

それで良かったのかも と思いつつ

 

下船前に朝風呂に入るつもりでしたが

この船は朝はシャワーだけだったので面倒臭くなって

着替えだけして下船

小倉駅までの無料連絡バスに乗り込み

05:50新門司港出発

06:25 門司駅を経由して小倉駅に到着

小倉駅の南北に置かれている

無法松の一生を彷彿とさせる小倉祇園太鼓像を眺め

改札口へ急ぎ

普通電車や在来線特急のソニックでも間に合うようでしたが

普通運賃 1,310円 所要時間1時間38分

在来線特急 1,910円 所要時間54分

新幹線 2,160円 所要時間18分

 

朝の通勤通学ラッシュ時間帯だし

選択の余地なしだなと新幹線に乗車

小倉~博多間は、早朝はこだまのみで

ほぼ通勤通学客だらけなんですよ~

朝ごはんは、九州に行ったら定番の”ゴボ天うどん”

もうね、歯が要らないどころか歯茎のいらない クタクタのうどん最高なんです

博多駅から地下鉄に乗り込み

福岡空港でレンタカーを借りたのですが

これがなんとド新車

パーフェクト保証に入ってるのに

車内を汚したら、匂いが残ったら

ノンオペレーションチャージ25,000円と脅されて

面倒臭いなぁと思いつつ

待ち合わせ時間まで余裕があったので

 

先日、急逝された訃報にショックを受けながら

この福岡を訪れることが決まっていたため

大好きな”にっぽん縦断こころ旅”の録画をみなおし

2014年384日目に訪れた埴安神社までの旅のトレースをしたのですが

それは前々回の記事にさせていただいたので端折らせていただいて

 

そして待ち合わせ時間の午前11時過ぎ

関東からのメンバーを空港近くでピックアップして

中央区在住の一人の自宅へ立ち寄ってから

 

一路唐津の呼子に向けて車を走らせたのですが・・・

 

実は、この日の宿は

佐賀県唐津市呼子沖の小川島

 

フェリーの時刻が15:00発なのにカーナビでは到着予定時刻14:45と表示され

大焦り

 

ところが実際には14:30前には無事呼子に到着できてホッと一息

最新のカーナビだからか、短くてクレームがこないように設定してあるので

所要時間を少し多めに予想しているようでした

 

そうして無事フェリーに乗り込み

沖の小川島に渡ったのですが

さすがは荒波で知られる玄界灘

 

数日続いていた低気圧の影響もあってか

なかなかのうねりで

 

船乗りのわたくしは平気でしたが

他のメンバーは辛そうな様子

 

つい無法松の一生の歌を思い出しちゃいました

♪小倉生まれてで 玄海育ち♪

♪口も荒いが 気も荒い♪

 

この宿(民宿クジラ支満)

実は、前回エガチャンネルにハマって呼子の朝市を訪れた時に

泊まるならどこがいいかなぁとネットサーフィンしていて

魚介類を満喫できそうな画像に釘付けとなってのですが

 

4人以上との条件が難しいなぁと半ば諦めていたところ

今回、偶然幹事の女史から『呼子に行きませんか』との提案があり

それならばと、この宿をお知らせしたところ

みなから快諾されて決めていただいた次第なんですよ。

呼子は鯨漁で栄えた地で
 
小川島はその鯨漁の前線基地だったらしく
見張り所や供養塔がありました。

今回選んだ民宿”クジラ支満”

訪れた時期が運悪く海が荒れていたため
普段より種類が少なかったようですが
鯛の煮つけに
 
伊勢海老のお造り(1匹で二人分)
ムール貝に烏賊に河豚の天ぷらに
 
鯨のお刺身に

その他もろもろ山ほどの魚介類

鯛と平目の姿造り、サザエのお刺身

大きなアオリイカの姿造り

ゲソと頭は後で天ぷらにしてくれたのですが

この量

そんなこんなで魚貝類でお腹いっぱい

旅館なので隣室とは襖で仕切られているだけ

雑魚寝のような環境でしたが

我々だけの貸し切りだったのでのんびり寛がせていただきました。

 

翌朝、まだ暗い頃に目が覚めてしまったため

縁側のカーテンの隙間から外を覗いてみると

堤防にいくつものヘッドライトをつけた人達がいる様子

 

釣り客で賑わってました

朝は、前日の残りのお刺身がお茶漬け用に漬けにされ

更に、漁港ならではの充実の朝ごはん

伊勢海老のお味噌汁

美味しかった~

 

8:50分のフェリーに乗るため

8:30に民宿を出てフェリーに乗船

(往路でも乗っていた別の民宿に泊まってた団体さんも同じようにたぶん魚貝類を堪能した様子)

 

前日同様、玄界灘の荒れた海でしたが

少して湾内に入り一安心して

下船しようとしたところ

 

乗客、乗員全員のスマホが大音量で鳴り響き

『玄海原発で事故発生!半径5km以内では”安定ヨウ素剤を服用してください』

とのメッセージに大焦り




 

『これは放射能漏れが発生したんだな』と

急いで駐車場に停めておいたレンタカーを取りに向かいながら

呼子が原発から半径5km以上離れているのを確認し

さて、北風だしどうやって逃げようかと思案しながらメンバーの待つフェリー乗り場に戻ると

 

荷物の見張り番をしていてくれた幹事の女史以外は朝市に行ったとのこと

で、よくよく話を聞くと【緊急速報の訓練】だったとの事

 

 

どおりで駐車場までの道路にいた人達も落ち着いてたわけだ

とホッと胸を撫で下ろしましたが

 

 

東日本大震災の避難者の支援ボランティアをしていて

相馬から避難してきた人から

福島原発の水素爆発直後、放射能漏れの情報で大慌てで逃げ出した時の話を思い出し

慌てましたねぇ

 

で、1年9ヵ月ぶりに呼子の朝市を歩いてみました。

前回は、3月初旬の平日だったので

ほとんど朝市とは信じられないほど店もなく静かでしたが

この日は土曜日とあってそこそこの店と

そこそこ賑わっていましたが

前日、魚貝類三昧だったのと

レンタカーが新車で匂いがついたら

ノンオペレーションチャージと脅されていたので

買い食いも土産も買わず終いでした。

ご参考までに

小川島の民宿、1泊2食付き税込み12,100円

この日は、瓶ビール数本と熱燗を飲んで

一人当たり13,000円でした

 

呼子から小川島までのフェリーが片道520円

新鮮な魚貝類三昧で大満足しました。

 

因みに呼子へのアクセスですが

公共交通機関なら

福岡空港(博多経由)→唐津:

①鉄道JR筑肥線(空港線地下鉄直通)1時間30分

②高速バス(福岡空港、博多、天神経由)1時間30分

 

唐津→呼子:

バス 唐津駅から所要時間25分

毎時2本運行しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

【2/3:肥前から肥後へに続く】


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