伊勢本街道ってご存知ですか?
ググッて調べた資料によると
江戸時代庶民の間で大流行した伊勢参り(おかげ参り)の道で
伊勢参宮街道のうち 大阪玉造神社を起点として
暗越奈良街道、上ツ道、初瀬街道を経て伊勢本街道に入り
伊勢神宮内宮までの170K の街道
暗越奈良街道は生駒山脈の南側、
暗峠(標高455m)を越え大阪と奈良間を最短距離の8里8丁(34K)でつなぐ古代以来の古道の一つ。
豊臣時代に整備され江戸時代には旅人、物資が行きかう大動脈であった。
奈良からは、ほぼ真南へ向かって上街道(上ツ道)が通じている、
箸墓古墳、三輪大神を経て初瀬街道に入り、長谷寺門前を通り、伊勢本街道に入り
いくつかの峠を越える
大和国と伊勢神宮を結ぶ伊勢本街道は、
別名・参宮本街道、伊勢中街道とも呼ばれていました。
南北朝以後、伊勢国司北畠氏が現在の津市美杉町の多気に館を構え、
多くの武士団が居住し初期城下町を形成したことや、
伊勢参宮者の増大にともない多くの人々がこの街道を利用したと言われています。
現在でも、旧宿場町に残された道標や常夜燈、古い町並みがかつての姿を今に伝えています。
実は、いま自分の暮らしているところが
この暗越奈良街道沿いの集落にあるため
これまでにも
近所の追分~奈良 砂茶屋~暗峠~大阪玉造
御杖村~姫石明神(三多気の桜入口)までを歩いたことがあったのですが
伊勢本街道らしさを味わいたいのと
アクセスが便利で日帰りで歩くのに丁度良い距離の
伊勢奥津宿~横野の柿野神社を歩いてみることにしました
自宅の最寄り駅である近鉄奈良線学園前から西大寺に出て
特急電車で大和八木、大和八木から宇治山田行特急で松阪駅まで行き
松阪からは、ローカル線として鉄チャン垂涎の“名松線”で終点の伊勢奥津まで
余談となりますが
名松線の名前の由来は、本来松阪から名張までの開通を計画していたため。
(一時は、桜井から松阪を結ぶ桜阪線とする計画もあったんだとか・・・)
ところが近鉄の前身の鉄道会社が名張~伊勢中川~松阪のルートを開通させたため
この線、2006年と2009年に
無人走行事故(車輪止めを忘れて夜中に勝手に動き出した)があったり
2009年の台風で甚大な被害を受けて不通になったり
なんせ全線の利用客が1日当たりたったの700人で
収入が4000万円のところ運営費が約8億円の大赤字路線
【※この線が維持できてるのも、大黒字の東海道新幹線を持つJR東海のおかげなんだとか】
あと、この名松線、いまだ昔懐かしいタブレット閉塞式を使ってるんですぉ(^^♪
(ググッてみると票券閉塞となってますが、
この時も家城駅でタブレットホルダーを交換してるのを見たのでタブレットだと思います)
昔は、我が故郷の飯田線もタブレット閉塞式で
駅に停車する度に駅員さんと受け渡ししたり
特急列車はその駅に近づくと速度を落とし、
駅のホームにあったホルダーを受けるコイルのような装置に投げ込み
新しいタブレットをホルダーの輪っかに手を入れて受け取る
そんな仕組になってましたねぇ
あ~懐かし(笑)
さて、余談はさておき
JR名松線の伊勢奥津駅を出発してからは
時系列に並べた写真でご案内させていただきますね。
11:05 JR名松線 伊勢奥津出発
11:10 観光案内所前の公衆トイレに立ち寄り
11:15 伊勢奥津宿に入り
11:50 首切り地蔵
11:58 飼坂峠
12:00 飼坂峠への入り口
12:03 腰切り地蔵
12:20 飼坂峠ピーク(茶屋跡)【昼食のため20分ほど休憩】
13:15 きぬかけ地蔵のある豪邸
13:15 きぬかけ地蔵
12:58 ホトトギスの水
13:18 多気(たげ)宿 一冬分の薪を準備した家にビックリ
13:20 多気宿の説明板
紀勢線と参宮線の分岐にある多気(たき)と思い込んでたので
由来を知ってこれまたビックリ!
新年だったので餅花が飾られていて
より風情ある伊勢本街道の宿を感じさせてくれました。
13:23 八手俣川
13:43 美杉名物 ようかんの東屋
13:48 古い木造家屋にあった芋洗水車
13:48 これは絶対に保存して欲しいなと切実に感じた建物
多気宿では山からの湧き水を各家庭に給水しているのようで
羨ましくてたまらなかったです。
14:08 ウグイスの水
15:07 峠(現在は廃村)
15:07 古坂道との分岐点
15:10 櫃坂
16:53 飯南町下仁柿
16:56 とある集落の”どんと”
ウチの集落(奈良)では”とんど”と呼んでいますが
伊勢では”どんと”なんだとか
17:28 横野 柿野神社着
GPSで記録された伊勢奥津からの経路
伊勢本街道分のログ
家を出てから帰宅するまでのログ
この日は合計32,800歩!
この伊勢本街道を歩く旅
適度な運動にもなるし、歴史の勉強もできて
なによりも風情ある宿や自然に触れることができてスッゴク良かったですよ~♪
写真に撮るのを失念しちゃいましたが
多気宿からの立川、櫃坂下からの仁柿川
透明度抜群の清流で
夏場だったら飛込みたくなるような淵もいっぱいあって
水遊びにも超オススメです。
さて、次はどこを歩こうかなぁ