一期一会

今回の滞在も明日で終わり
1月にも満たない短い期間でしたが、季節柄、景色はすっかり変化してしまいました

中庭の広葉樹も紅葉を過ぎ、ほぼ落葉して冬支度に



到着した当時の緑々した豊かな葉をたくわえていた頃が、
つい先日の事なのに、懐かしささえ感じてしまいました

前にも書きましたが、この土地はここ数年通いなれた場所、
予定通りであれば、次回は2月か3月頃にはまた戻ってくるんだと

これまでには特に深い感慨もなく、なにげ離れていましたが・・・

今回は、もしかしたらこれが最後になるかもとの想いに
毎日のように目にしてきた風景を、見納めになるような気持ちで写真におさめてきました

今更ながら　一期一会の言葉を思い出し。。。

（何故そんな気持ちになったのか、それは記事の最後に）



Navy YardからSouth Broad St.を北上すると、市の中心であるCity Hallに



City Hallから西にはJFK　blvd.　Amtrakの30th　St.Stationまでの道。
１ブロック南に下って更に西に向かうと通称Pennと呼ばれる
名門University of PennsylvaniaのあるUniversity Cityに 


City Hallに隣接するSEPTA（地域の交通会社）の地下駅　空港への路線も


South Broad　St.　F.D.Roosebelt Park付近


フィラデルフィアの庶民的な下町West Oregon　Ave.


West Oregon 名物　活蟹売り


地下鉄Oregon駅　Marconi Plaza付近（イタリア系移民が多い街）　


公園沿いのタウンハウス


Philadelphia　最大の観光スポット　Independence　Hall前で客待ちする馬車


Historic Area　このあたりの住居は、まるでヨーロッパの旧市街のよう（ちょっと大げさ）


Historic Areaの典型的な住居と路地


ところ変わってParkside　Ave. アフリカ系アメリカ人地区のタウンハウス
ここはまだ比較的治安はよい辺り　　でも写真撮影は結構ビクビク


Colｕmbus　blvd. にドックされている　S/S　United States
その昔、大西洋航路で大活躍した、アメリカが誇るFlag Ship

以前は、横浜の氷川丸のように使われていたようですが、
もう長年放置されているようで、塗装もすっかり剝げ落ちて可哀想　　



Phillysの本拠地　Citizens Bank Parkスタジアムは
つい先日までのPlay Offの時の熱狂が、幻だったように静まりかえっていました


Admiral　Peary way(Navy Yard内）にある謎の建物。
構造からすると・・・元飛行艇格納庫？　


上の建物前にある　スロープから想像するに、　飛行艇か　ホーバークラフトか・・・


デラウエア川　（右側に見えるのが空母）
飛行艇の滑走には格好の場所に見えるんだけどなぁ
（Google Mapの航空写真を見ると、この敷地内には無数の直線道路があるんです。）
（きっと、非常時の滑走路にと考えられてたんじゃないかな？　とまたまた空想）


アメリカによくあるタイプの可動橋　（Navy Yard内）


白樺系の落ち葉　形も独特


これもNavy Yard内の施設　　元は住居だったのか　なんだったのか・・・


Water Frontの木造家屋と違って　この区域のは石造りのもの


いまは、やはり事務所などのテナントとして貸出されています







Navy Yard内のBroad St.　これより先（反対側）は川


学校か　寮かと思っていたけど・・・　もしかしたら病院だったのかも


Scrap & Buildの好きなアメリカですが、こうした古い建物は
モダンにリノーベーションして再利用する傾向にあるので、
きっとこの建物もいつまでも残されて欲しいと願ってしまいました。



さて、なぜ最後のような気がしているかというと・・・

実は、ココでの仕事先は、アメリカの国策のひとつとして、クリントン政権時代の
上院議員が提出した　John's Act という, すっかり衰退してしまった国内の造船産業を
復活させようという法案が通り、莫大な国家予算を使って開始したもの。

ところが、リーマンショックをはじめ、世界経済の低迷による船のニーズの低下、
国家予算の縮減により補助金も捻出できない状況にあり、従業員はすでに
最盛期の１／４まで削減され、次の船の後の計画はすべて締結

新たに、2012年に新しいタイプの建造計画があるとの話もあるものの、
やっとのことで、この業界の仕事に慣れた従業員も、一度レイオフした後に
再び確保することができるのか・・・

そんな状況になったからなんです


従業員も、広い国内のアチコチからはもちろん、
旧東ドイツからも出稼ぎに集まってきた連中なのでバラバラに散らばってしまうのは必至

仲良くなったスタッフ連中（主にドイツ人）とは、母国のアドレスを交換してきました

また、いつか世界のどこかで会おうと


ちょっぴり寂しいけど　”この世に終わりのないモノなんてないだからな”と
自分に言い聞かせています。　


さて、明日は早朝3時にチェックアウト　　そろそろ荷物のパッキングでもしよっと