鎌倉時代、文永10年(1273年) 康円作。奈良の興福寺に伝来していたもので、国の重要文化財に指定されています。
獅子の背の蓮華座に結跏趺坐し、右手に智恵を象徴する宝剣を持つ形ですが、旧寮舎の頃の坐禅堂の聖僧様(記事『文殊菩薩像』参照)も、この東博のものと像容的によく似ており、古色もあるので、「伝鎌倉時代後期作」という台座の裏書きの内容も一定程度の信憑性はあると私は思っています。現在は坐禅堂の本尊という役目を終えて、寮の法堂でお休み頂いていますが、もっと多くの人に鑑賞してもらえる環境に移した方がいいのかも知れません。
獅子の背の蓮華座に結跏趺坐し、右手に智恵を象徴する宝剣を持つ形ですが、旧寮舎の頃の坐禅堂の聖僧様(記事『文殊菩薩像』参照)も、この東博のものと像容的によく似ており、古色もあるので、「伝鎌倉時代後期作」という台座の裏書きの内容も一定程度の信憑性はあると私は思っています。現在は坐禅堂の本尊という役目を終えて、寮の法堂でお休み頂いていますが、もっと多くの人に鑑賞してもらえる環境に移した方がいいのかも知れません。