そうかん日誌 ~Du 11eme arrondissement de Paris

タイトルを「りょうかん日誌」から「そうかん日誌」に変更しました。

曲彔の寄贈

2017-11-22 | Weblog
数ヶ月前、平成9年(私が寮監を拝命して3年目)入寮の加藤司道師より、「入寮20周年の記念に、同期の入寮生の連名で、寮になにか寄贈することを考えていますが、なにか必要なものはありますか」との問い合わせをもらいました。

お陰様で現在、仏具は大抵のものは揃っていますが、10年ほど前、旧寮舎から現寮舎に移転した際に、それまで使用していた曲彔(法要で導師が使用する腰掛け)と見台の老朽化が甚だしかったので新調したのはよかったのですが、これが欅製で、がっしりした物ゆえに、どちらも大変重たく、寮においては、法要中、室中や露地から頻繁に大間に出し入れするものなので、殿行や侍者などの使い勝手があまりよくありませんでした。

もう少し軽量のものがあればいいと思っていたので、どちらかをお願い出来れば大変ありがたいと伝えたところ、この度、朱塗りの曲彔を寄贈頂けることになり、昨日、4人の同期生(写真左から山本正乗師、加藤司道師、一人おいて小野史人師、内藤栄松師)が代表で来寮され、引き渡しが行われました。

現在ある曲彔と重さを比べてみたところ、新調頂いたものは、やはり軽くて使い回しにだいぶ便利なようです、これで現役の寮生達も法要の際に随分楽になることでしょう。高価なものを本当にありがとうございました。九友会(平成9年入寮生の会)の皆さんに、寮生に成り代わって御礼申し上げます。現在ある曲彔は、本寮堂長である本学総長に尊宿位に就いて頂く際などに、固定用として活用したいと思います。

引き渡しの後、九友会の懇親会にもお招き頂き、大勢の諸君といろいろと話をするうち、私から見て皆の風貌はあまり変わらなく思えるものの、20年の月日は、各人を社会人として、宗侶として大きく成長させたと実感できたことでした。思い出話も大変楽しかった。今後の更なる皆さんの活躍を祈念します。この度は誠にありがとうございました。
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