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三菱一号館美術館でロートレック展が開催中
11月2日のお酉様の帰りがけに立ち寄ってきました。
小さなお部屋ごとにテーマ別で展開されていて
とても見ごたえのある展覧会。
退廃的なパリの雰囲気が伝わってきて、
しゃがれ声のシャンソンが何処からか聴こえてきそうでした。
ジャポニズムがブームになった19世紀。
ドガ、ルノアール、マネ、モネ達は「北斎漫画」から浮世絵に魅せられて
「印象派」誕生のきっかけを作っていったと言われています。
ロートレックも巨匠ドガから、「浮世絵の技法」による構図法や色彩、
正確で素早いデッサンの必要を教えられ、印象派とは別に
独自の新しい絵画様式を創っていきました。
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1980年1月4日~22日 新宿伊勢丹で開催された「ロートレックと歌麿展」の本とチケット
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31年前に初めてロートレックの作品を鑑賞しました。
本の間に、何とチケットがはさんであってちょっと驚きましたけれど
多分、とても印象的だったので後生大事に挿んでおいたのでしょうね。
母の影響で浮世絵が好きだった私は、浮世絵見たさに出かけたのですけれど
これほどロートレックが・・というよりも
19世紀に「ジャポニズム」という流行が欧米に謳歌していたことに
とても感激したのでした。
ロートレックはパリの場末の娼婦を描く際に
歌麿の吉原を描いた浮世絵「青桜十二時」からインスピレーションを得たとか。
うふふ、そうよね。分かるような気がします。
歌麿の描く遊郭の女性には、「凜」とした美しさがありますものね。
自分の力で生き抜いている・・そんな自立した強さの美しさ。
ロートレックもあの女性達に「生き抜く力強い美しさ」を感じていたのでしょうね。
きっと、歌麿の絵の放つ色香を感じ取って「そうだ!!」と絵筆を走らせたのかも・・。
久しぶりの再会。
十分過ぎるほどの年月を重ねてから鑑賞したロートレック展。
静かに佇む作品の一点、一点から
ロートレックの確かな息遣いと想いが感じ取れました。
12月25日までの開催です。
デートコースでもいいのではないでしょうか?ロケーションも抜群ですよ
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是非、ご来場なさって下さいね。
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お月様に見送られて・・ロマンティックな風景でしょう。
2000年1月1日はアルビ、ロートレックの町で迎えました。彼の人間性は今になっても生きているなんとも哀愁を感じる輝かしいものです。チャンスがあれば行ってみたいのですが、ちょうどそろそろアルビへまた行き、彼のお城に泊まりに行きたいなぁと思っていたところです。一緒にいかないといけませんね、加代子さん
今、ブログ拝見
素敵な本ですね~。興味深々です。
本当に、何だろう~って不思議に思いますけれど、
私はと~っても嬉しいです・・好きなものが似ていて。
展覧会にはアルビの風景やお城の写真も展示されていて
幼少の頃の素晴らしい環境に、又もやうっとりさせられました。
何度鑑賞しても、新しい感動が走ります。
あ~本当に困った。あまりにも行きたい所が多すぎて・・。
住まないといけませんね、chihoさん