書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

唐招提寺門額(759)

2007-04-30 07:59:14 | Weblog

伝孝謙天皇
力強い筆力を示し、
引き締まった瀟洒な感じを受ける。 
「提」字は王羲之の書法そのものである。 
当時の王羲之への傾倒振りが覗える。

孝謙天皇は聖武天皇、光明皇后の女子の御子である。
お二人の男子の御子が居らず、
聖武天皇の後を継いで天皇となる、女帝である。
橘奈良麻呂、藤原仲麻呂、道鏡、と、
血生臭い政争に関連している。
藤原仲麻呂の乱後、
重祚(一度退位した皇帝が再び皇帝の座につくこと)して、
称徳天皇となる。
称徳天皇は生涯独身で子も兄弟もなく、
父である聖武天皇にも兄弟がなく、
称徳天皇を以って天武天皇の子孫は絶える事になる。

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