書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

淀君・消息

2007-10-29 08:42:01 | Weblog

淀君(1567?-1615)
内容からして、淀君40歳頃の書とみられる。
流れるような華美な筆跡の中に、緩急を伴う鋭い線が非凡な書き手であった事を如実に語っている。
伝えられている通りの才色兼備であったのであろう。


ひとひハ御さうさに

片桐且元・書状

2007-10-26 07:40:10 | Weblog

片桐且元(1556-1615)
賤ヶ岳の八本槍の一人として武名を馳せた。
秀吉死後、秀頼に近従するが最晩年の行動には不審な点が多い。
北野神社造営の折の奉行を務めた折の指図を示した内容であり、
一時期の充実した様子が読み取れる。

御本社まへのしらすな入ニ

古田織部・書状

2007-10-25 07:03:12 | Weblog

古田織部(1544-1615)
桃山時代の大名で利休の高弟と知られ、
利休亡き後の茶の名人として茶界をリードした。
大阪夏の陣で大阪方に内通したとして自刃した。
茶人らしい趣に富んだ書である。

先剋尊書添存候大修理

高山右近・書状

2007-10-22 07:22:07 | Weblog

高山右近(1552-1614?)
典型的なキリシタン大名であり数奇な運命を辿った。
最後は徳川幕府のキリシタン弾圧によりマニラに追放され、
没年は定かでない。
茶道にも通じた文化人であった。
自由闊達な何物にも束縛されない伸び伸びとした書風である。

水指昨可然候