空庖煮寒菜破竈焼湿葦空庖寒菜を煮 破竈湿葦を焼く
小屋如漁舟濛々水雲裏小屋漁舟の如し 濛々たり水雲の裏
春江欲入戸雨勢来不已春江戸に入らんと欲し 雨勢来りて已まず
何殊病少年子病起頭已白何ぞ殊ならんや 病める少年の病より起てば頭已に白きに
闇中偸負去夜半眞有力闇の中偸かに負ひて去る 夜半眞に力有り
臥聞海堂花泥?燕支雪臥して聞く海堂の花 泥に燕支の雪の汚さるるを
今年又苦雨両月秋粛瑟今年又雨に苦しむ 両月秋粛瑟たり
自我來黃州 已過三寒食私が黄州にやって来てから、既に三度目の寒食節が過ぎた。