書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

王維詩 観猟 

2012-03-31 09:19:03 | Weblog
風勁角弓鳴
将軍猟渭城
草枯鷹眼疾
雪尽馬蹄軽
忽過新豊市
還歸細柳營
同看射(周篇+鳥)處
千里暮雲平


風勁くして角弓鳴り
将軍 渭城に猟す
草枯れて鷹眼疾く
雪尽きて馬蹄軽し
忽ち新豊の市を過ぎて
還だ細柳の営に帰る
ちょうを射し処を回看すれば
千里暮雲平らかなり

王維 (中国詩人選集 6)
王 維,都留 春雄
岩波書店


風呂で読む王維
入谷 仙介
世界思想社



王維詩 観猟

2012-03-30 09:11:44 | Weblog
風勁角弓鳴
将軍猟渭城
草枯鷹眼疾
雪尽馬蹄軽
忽過新豊市
還歸細柳營
同看射(周篇+鳥)處
千里暮雲平


風勁くして角弓鳴り
将軍 渭城に猟す
草枯れて鷹眼疾く
雪尽きて馬蹄軽し
忽ち新豊の市を過ぎて
還だ細柳の営に帰る
ちょうを射し処を回看すれば
千里暮雲平らかなり

王維詩集 (岩波文庫)
小川 環樹,都留 春雄,入谷 仙介
岩波書店



漢詩をよむ 王維100選 (NHKライブラリー)
石川 忠久
日本放送出版協会

臨書 黄庭堅「李太白憶舊遊詩巻」

2012-03-28 08:37:31 | Weblog
(分飛楚關山水)遙  
餘既還山尋故巣  
 

楚關に分飛して山水遙かなり
餘は既に山に還って故の巣を尋ね

黄庭堅(黄山谷) 新装版 漢詩選 (12) (漢詩選)
倉田 淳之助
集英社


李太白憶旧遊詩巻 (1960年) (書跡名品叢刊〈第2集〉)
黄 庭堅
二玄社


黄庭堅墨跡(1)(中国語) (中国古代書法作品選粋)
人民美術出版社
人民美術出版社

臨書 黄庭堅「李太白憶舊遊詩巻」

2012-03-27 08:47:19 | Weblog
(星離雨散)不終朝  
分飛楚關山水(遙) 

星のごとく離れ雨のごとく散じて朝を終へず 
楚關に分飛して山水遙かなり


李白の詩「舊遊を憶ひて,譙郡元參軍に寄す」

  銀鞍金絡倒平地   銀鞍金絡 平地に倒れ
  漢東太守來相迎   漢東の太守來りて相ひ迎ふ
  紫陽之真人邀我吹玉笙 紫陽の真人我を邀へて玉笙を吹き
  餐霞樓上動仙樂   餐霞樓上 仙樂を動かす
  嘈然宛似鸞鳳鳴   嘈然として宛かも鸞鳳の鳴くに似たり
  袖長管催欲輕舉   袖は長く管は催して輕舉せんと欲す
  漢中太守醉起舞   漢中の太守醉って起ちて舞ひ  
  手持錦袍覆我身   手に錦袍を持して我身を覆ふ
  我醉﨑眠枕其股   我醉ひて﨑眠し其の股に枕す
  當筵意氣淩九霄   筵に當って意氣は九霄を淩ぐ
  星離雨散不終朝   星のごとく離れ雨のごとく散じて朝を終へず
  分飛楚關山水遙   楚關に分飛して山水遙かなり

銀鞍にまたがり金絡を地面にこすりながら、漢東の太守が我々に会いにやってきた。
紫陽の真人は我々を招待して玉笙を吹いてくれた。
餐霞樓上には仙人の音楽が鳴り響き、そのにぎやかなことは鸞鳳の鳴くようであった。
楽人の袖は長く、吹く笛はたえなる音をたてて空中に舞わんばかりだった。
漢中の太守は醉って舞い、手に持った錦袍を私にかけてくれた。
私といえばすっかり酔っ払い、太守の股を枕にして横になった。
まことに宴会の勢いは天をもしのぐばかりであったが、
やがてそれぞれに離散して、私も昔の塒たる楚關へと引きこもった。

李白と杜甫―漂泊の生涯
荘 魯迅
大修館書店


風呂で読む 李白
筧 文生
世界思想社
李白 両人対酌 純米吟醸   720ml
李白酒造有限会社
李白酒造有限会社