『THE WAVE』 ウェイヴ
写真はネットより
「独裁」とはどういうものか。
高校の授業で、教師が生徒たちに教えていこうとする。
順番は覚えてないが、例えば規律が大事だとする。指導者も要る。
制服も必要だ。私服でなく白いシャツにジーンズをはいてこい、と教師は命令する。
このグループの名を「Wave」にしよう。
ロゴを作って校内に貼ろう。校内にとどまらず、それは街の至るところに書かれていく。
そういうことの一つ一つが生徒たちには楽しくてしようがない。
Waveの人数は増えていき、そしてWave以外の人間には排他的になっていく。
その長となって生徒たちを指導していく教師も、自分がとても偉くなったように思えてくる。
その危険さを訴えようとする女生徒もいる。
ビラを撒こうとする女生徒に「乙女の祈り気取りかよ」というセリフが出てくる。
以前、ここでも書いた『白バラの祈り』という映画があった。
大学生の女性がファシズムの危険さを訴えるビラを撒き、処刑された戦前の実話を映画化したものである。
話が飛んだが、教師が独裁制の怖さを真に伝えようとしたときは、すでに遅かった。
また聞きだが、THE waveはアメリカでの実話らしい。そしてドイツで制作された。
『白バラの祈り』にしろ、この映画にしろ、ドイツに残る良心というものだ。
昨今の日本は、過去の過ちや悪いことは「なかったことにしよう」と、
つまらない映画ばかり作っている。
特攻隊や空襲での悲劇で涙を流していては、被害者側の意識ばかりであり、加害者としての反省、悔いに基づくものがない。個人はそれでよいが、少なくとも天下国家を牛耳る者ならば、歴史を正しく認めるべきである。
2014年08月23日 | 映画
ほかのブログから再掲、再々掲かも。
いま〇〇一強といえば、聞こえがよいが、
ほぼ独裁の道を歩み始めている。
黒を白といいくるめ、おべっか答弁、忖度、検査院の結果無視、隠蔽……
党内に、良識派というものはないのか。
昨夜の月
そして被害者側に「いつまで言ってくるのか」「いつ水に流すのか」と言う人たちーー
原爆を忘れ去られてもいいのか、沖縄の「ひめゆりの塔」は、基地は?
拉致事件? 忘れてしまえ、いつまで言うのかと、独裁者金正恩は思っているだろう。
今朝の公孫樹
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