蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

清澄庭園をめぐる(つづき)

2019年05月16日 | 散歩道から
 清澄庭園のつづき。持主が有名なので、今さらながら頑張ってよかった。
 帰りかけたが芭蕉の句碑があるとのこと。たぶん一番奥のほう。
 
 

 古池や、までは、なんとか読める。説明板には「昭和9年其角堂九代目が偲んで建てた」とのこと。
 芭蕉が住んでいた所は、この近くにあるではないか。説明板もスマホで撮って帰宅してから読んでいるから。


 庭園の一番奥には、大きな桜の木が。これ、サクランボ? 生まれて初めて成っているところを見た。違う?




 来た時期が悪く、彩りはなにもないなか、この花が一段と華やかに。




 あと、松葉が真っすぐなのが、とても美しかった。アヤメらしいのが、2本だけしょんぼり。


 巨大な灯篭。後ろ側が涼亭への入り口のよう。




 橋、橋、、渡りたかった!


 管理人さんたちの部屋の横に、竹箒が。懐かしい!まだあるんだ。昔は、これで庭の掃除をしたものだ。

 岩崎弥太郎のときに、各地の名石を集めたということで、写真もいっぱい撮ってきたが、割愛。

 久世大和守は、関宿の城主。
 桜田門外の変で井伊直弼が横死したあと、老中安藤信正は、久世広周(くぜひろちか)を再起用、老中首座に据えた。
折りしも激化する尊王攘夷運動に対し、公武合体を図った。
 だれしもよく知る皇女和宮の降嫁である。その画策のさなか、尊攘派の外国人へのテロ、夷人斬りが行われた。


 英国公使館を襲う水戸浪士。

 広周らの奔走により、総勢6千人の花嫁行列。沿道警備に29藩が動員された。
 婚儀の1と月まえ、盟友安藤信正が坂下門外で水戸脱藩浪士により負傷。
 これをきっかけに罷免される。久世・安藤政権は2年前後で崩壊、幕権回復は一場の夢と終わった。
 『江戸幕閣人物100話』より要約。


 清澄庭園は、やはり池が主役。磯渡りする人々を映して。