蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

逆井(さかさい)の渡し

2019年05月25日 | 散歩道から

 逆井の渡しまで行ってきた。普通の人なら大した距離ではないのが、前日けっこう痛んだので、途中で引き返した。これは正解で、翌日も晴天、それほど苦にせず到着?できた。


 この道筋は竪川(たてかわ)と呼ばれ、両国から逆井の渡しまで東西に通っている。明暦の大火後に作られた川で、小名木川に平行して北側を流れていた。現在は埋め立てられ、上は首都高速、下は道となった。


 脇道の歩道および自転車道。ここを真っすぐ行けば両国に着くはず。後ろへ行けば小松川へ。


 上が首都高速、下が逆井橋。いま渡ってきて、振り返ったところ。

(この写真はネットより借用)
 渡り切ったところに、逆井の渡しの説明板がある。こちら江戸川区。


 この渡しを過ぎると、千葉は佐倉・成田へと行く佐倉道につながる。幕府は他所からの攻撃に備え、川に橋を架けないようにしたとか。用心深いこと、道理で280?年も続いたわけだ。ここまで来た旅人は舟で小松川へと渡った。


 とても眺めがよいので、広重の絵にもある。


 逆井橋を戻る。

 
 旧中川をまたいでいる。その下流方面。


 上流方面。


 渡ると、こちらにも逆井の渡しの碑と説明板。こちら江東区。


 こちらは、広重の絵のほかに、「絵本江戸土産」にも。参勤交代で単身赴任していた父親などが、子どもへの江戸土産に買って行ったのだろうか。


 ビルがあっても、確かに見晴らしはよい。道が坂になっているので、周辺より高いのだろう。
 
 ここのベンチで持ってきたお弁当を食べた。鳩や見知らぬ鳥が寄ってくる。
 ただ、上の高速を走る車の音がかくもうるさいとは、徳川さまでもご存知あるめえ。