やまがた好日抄ーⅡ

低く暮らし、高く想ふ! 
山形の魅力を、日々の関心事を、気ままに…。

大暑

2022-07-24 | 二十四節気
昨日は、大暑でした。

おそらく、二度目の梅雨明けになり、カっとした暑さが戻ってきました。

二年前に植ゑたほおずきが、すっかり玄関横の坪庭で勢力を増し、意外にもその繁殖力に関心してゐます。



小生が生まれた東京の多摩地区といふところでは、昔は充分なほどの田舎の風情でしたので、お盆になると、仏壇の前にかなり大きな盆飾りの段をつくり、たしか、周囲を縄に括り付けたほおずきののれんで飾った記憶があります。

子供心にも、そのほおずきの鮮やかな朱色が刷り込まれてしまひました。

故に、ほおずき≒お盆のイメージが取れず、まあ、そもそもほおずきを植ゑたのも盆の仏壇に飾るためだったのですが、数が増へてしまったので縄のれんができるかもしれません。




『惑星空間』

2022-07-22 | 音楽


ジョン・コルトレーン( John William Coltrane)が亡くなって、この7月で55年といふー。

けれど、小生は、まだ彼の音楽の呪縛から逃げられないでゐる。

嫌ひになった歌手もたくさんゐます。
嫌ひになった指揮者もたくさんゐます。

けれど、コルトレーンの音楽はずっと聴き続けてゐる。
理由はいまだに、まったくわからない。

心休まる音楽でもなく、むしろ、胸をかきむしられるやうな音楽ですが、世相的に変な云ひかたですが、さう、信者のやうに聴き続けてゐる。

以前は『惑星空間』といふアルバム名でしたが、最近は『インターステラー・スペース』( Interstellar Space)に改題されたやうです。

彼の死の半年前の録音ー。
二年前に突入してしまったフリー・ジャズへの試みは、客観的にみてもとても成功したとは思へず、音のカオスだけの世界で、その先の光明すらも見つからないまま、鉄壁だったサイドのメンバーも失ひながら、数枚のアルバムを遺言のやうに残して癌で死去する。

そのなかの一枚で、デュオの形式を取り、ドラムスのラシッド・アリとの丁々発止ぶりが圧倒的に素晴らしい!




最上三十三観音、二日目

2022-07-20 | 寺社奉行的なもの
先日、最上三十三観音の二日目を済ませてゐました。

内陸地区の北部を中心とした12寺をめぐりました。
そのなかのいくつかをご紹介ー。

東根市の黒鳥観音





うっさうとした参道の先に小さな観音堂。
そして何よりも、堂内にあったむさかり絵馬の美しいこと! こんなに穏やかな雰囲気の絵馬を見たのは初めてでした。
おそらく、やはらかな日差しの縁側でたわいのない話をしてゐるだらう若夫婦の凛とした姿ー。さうあって欲しかった!と望んだ奉納者の悲しみが心を打ちます。




村山市の小松沢観音

小生好きな場所で、細い道を登り切ったところにあります。
まずは、これも小生が好きな不動明王が出迎へる。





細く急な階段の先に、立派な山門とお堂があります。







そしてここにも素敵な絵馬がー!
まるで昭和そのもののやうな雰囲気のタッチで、拙いながら、無邪気にほほ笑む姿が、やはり悲しいー。





大石田町の大石田観音



彫られてゐた天女の姿が美しい!




尾花沢市の上ノ畑観音

まう、銀山温泉に近いさびれた地区で、威風堂々とした山門が心を躍らせます。










金蛇水神社

2022-07-19 | 寺社奉行的なもの
7月の上旬、小生も家人もフッと空白ができた日曜日、家人が「金蛇水神社へ行ってみない?」といふので、おおー、と出かけました。

以前から知り合ひの大工さんらに”金運の神社だ! 行った方がいい!”といはれてゐたのですが、コロナ禍になり、及び腰になってゐたのですが、やや下火になった頃でしたので出かけました。

高速を使って岩沼市の神社までは1時間ほどです。

が、驚くことに、神社の手前から1キロほどの渋滞で、山形では正月三が日ほどの混みやうー。
いくつもある駐車場もほとんど満車で、驚くことしきりー。

なんとかたどり着くも、参拝を待つ長蛇の列ー。





そして、宮城県の方には大変申し訳ないのですが、とても貧相な神社で(風格や建物の細部の作りも含めて)、参拝を待つ列のなかでそのことをブツブツと云ってゐると、家人に「もふ! 神社の前で悪口を云ってー!」と小生をたしなめることしきりー!



境内の一角に白蛇を擬した岩がたくさん置かれ、家人は昔から蛇が好きでー、多くの人に混ざって財布で撫でてゐました。



帰りがけ、一応お札やお守りも買ったのですが、それらの値段のよいことといったらー!

由緒はある神社のやうで、金運の神社としてもあまた知られてゐるやうですが、なにか、とても商売上手の神社で、金運といふよりも、自分たちにお金が入ってくるのをほくそえんでゐるやうな感じがして、3年連続で行くとよいらしいのですが、残念ながらとても再訪する気にはなりませんでした。


すっかりと…

2022-07-17 | 出羽界隈


6月末まで、凄まじい忙しさで果樹園で働いてゐました。

毎日、ヘトヘトになり、すっかりブログの更新を忘れてゐました。
が、たまたま小生のブログを見て頂いた方のコメントの知らせがスマホに届き、あらー!と更新にきました。

きっとまだ、梅雨明けはしてゐないだらう連日の雨模様で、庭木もすっかり水分補填され、茂るやうになってゐました。
すこし刈り込み、元気よく咲きだしたユリの花が鮮やかです。