やまがた好日抄ーⅡ

低く暮らし、高く想ふ! 
山形の魅力を、日々の関心事を、気ままに…。

彼岸花

2022-09-16 | 出羽界隈
秋の彼岸を前に、家の前の花壇で、彼岸花が咲き始めた。



以前は、もっとあったやうな気がするが、現在はこの一本だけー。
それでも、彼岸花の群生した姿は一寸異様な気もするので、一本だけといふのもアリなのかもしれない。

気が付くと、花壇部分はコスモスと秋明菊とムラサキシキブにほぼ占領され、当惑はしてゐるものの、秋のひととき、青空の下でのこの景色はまんざらでもなくー。





秋海棠

2022-09-11 | 出羽界隈
ここ数日のことなのか、庭の縁に秋海棠の花が咲いてゐました。



一昨年、友人に無理を云ってもらったものです。
二カ所に株をわけたのですが、一カ所は影も形もなくなってしまひましたが、
この株は秋明菊の旺盛な生命力のしたで、命をつないでゐました。

以前住んでゐた家では、玄関までのアプローチ部分にこの花が3,4m咲き誇り、秋の到来を感じたものでした。

今の家では、敷地内にコスモスと秋明菊がわがもの顔で咲き始め(現在の世の中のやうに、強者の姿のやうですー)、それはそれでよいのですが、低く生きてゆく植物には、一寸生きにくい場所なのかもしれません



名月

2022-09-10 | 出羽界隈


秋の、名月、でした。

玄関先から、東の中空に、見事な月が望めました。

遥かに昔、
小生が生まれ育ったのは東京の多摩地区でしたが、確か、この日に子供たちは地区内を回った記憶があります。

まだほとんどの家には広縁があり、そこには、ちゃぶ台か何かに供へたススキの穂と団子のやうな供物があり、
小生ら4,5人の子供は、どこからか調達してきたリヤカーに便乗し、各家庭を回るのです。

なんと云って回ったかー、まるで記憶はありませんが、それでもゆく先々でお菓子やら饅頭やら10円か20円がもらへたものでした。
そしてそれを、アジトとしてゐたどこかの家の小屋のやうな場所で皆で分配し、子供心に”中秋の名月”を祝ったものでした。

まあ、今では、もちろん山形でも全国でも、きっとそんな風習のやうなものはなくなり、
ひとはただまんじりと月を愛でる時代になりました。







尽きた命

2022-08-27 | 出羽界隈
夏の終はり、飼ってゐたミヤマクワガタの命が尽きました。



2年前のキャンプの時から我が家にきたものです。
最初は3匹いたのですが、次々と死に、でも一番体の小さかったこの子が生き延び(子供たちには、ゴキブリクワガタと揶揄されながらー!)、夏も冬も乗り越え、2年の時間を一緒に過ごしました。

我が家での2年間の狭い籠のなかで、それでもひっそりと幹の陰に隠れながら、小生や孫たちにその生命力を見せてくれてゐましたが、最近はエサがほとんど減らず、心配はしてゐました。

世の中は、まだコロナの感染のただ中、そして、ウクライナ侵略の騒然としたなかで、このミヤマクワガタは、A4ほどの小さな住まひで少しは穏やかな時間を過ごせたのかー、小さいけれどとても深い悲しみがありました。
庭の一角に、小さな墓をつくりました。


盂蘭盆会

2022-08-13 | 出羽界隈
凄まじく蒸し暑いけれども、無事にお盆の入りです。

お寺さんの都合で、盆の棚経は11日に来ていただき、お経をあげていただきましたので、畑から野菜を採ってきて、のんびりと迎への精霊馬を作り、今年はオクラを仲間に入れて三頭仕立てですー、玄関の三和土に置きました。



夕方には、子供たちや孫たちが集まり、バーベキューの予定です。

先日のキャンプでしたばかりですが、今日は、海鮮のみのバーベキューです。

コロナ禍ですが、穏やかに、時間が流れていってほしいものです。