秋の、名月、でした。
玄関先から、東の中空に、見事な月が望めました。
遥かに昔、
小生が生まれ育ったのは東京の多摩地区でしたが、確か、この日に子供たちは地区内を回った記憶があります。
まだほとんどの家には広縁があり、そこには、ちゃぶ台か何かに供へたススキの穂と団子のやうな供物があり、
小生ら4,5人の子供は、どこからか調達してきたリヤカーに便乗し、各家庭を回るのです。
なんと云って回ったかー、まるで記憶はありませんが、それでもゆく先々でお菓子やら饅頭やら10円か20円がもらへたものでした。
そしてそれを、アジトとしてゐたどこかの家の小屋のやうな場所で皆で分配し、子供心に”中秋の名月”を祝ったものでした。
まあ、今では、もちろん山形でも全国でも、きっとそんな風習のやうなものはなくなり、
ひとはただまんじりと月を愛でる時代になりました。
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