最後(いやはて)の恋とし思ふきみが背にのこりし影と隣り合ひつつ
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胸が痛くて
苦しくて
届かないその場所に手を伸ばす。
移り香の
残らないまま
背を向けて
立ち去る靴音
聴くしかないんだ。
あるのかな。
私にはわからない。
でもね。
銀色の片鱗を
あなたの上から降らせよう。
鈍く光る刃の
気付かないままに擦れ落ちた片鱗を。
あなたの背に 胸に落ちても
それはやはり
あなたも
気付くことなく
その肌の奥深く
突き刺さって
いつしか
一部に変わる。
銀色の片鱗は
私の心。
時も場所も選ばず
そこに降りかかる。