社長様、かく語り記

東北のとある社長の名言・行動から、人としてあるべき姿を探していきたいと思います。

憎まれっ子 世にはばかる 前篇(全三話①)

2013-11-27 08:55:06 | 日記
「憎まれっ子 世にはばかる」
このような諺がございますね。

この諺の解釈、近年では色々とバリエーションが増えているようにも思いますが、わたくしの体験談に基づいた考えをテーマにして書いてみます。


まずは…
「憎まれっ子」
とは、どのような存在なのでしょう。

特に調べもせずにイメージのみで簡単に書きますと、
「周りから嫌われる自己中心的な振る舞いが、とても得意な方」
で、あるかと思いますので、

・己れの考え方に自信満々である
・従って他人の意見には興味なし
・物事の判断基準は損得が最優先

まぁだいたい、このようなお方であると捉えております。

こんなタイプの方々に共通する特徴としては、
「頭に浮かんだ考えが凄まじいスピードで言語へ変換されて、なんの配慮も介在することなく口から吐き出されてしまう。」
こんなところではないでしょうかね。

昔から言うところの、
「口は災いの元」
この種を撒き散らすことに、日々たゆまぬ努力を継続した賜物であろうと、尊敬すらしてしまう次第であります。

ま、こんな無神経な生きものは嫌われて当然なんですが、世の中には案外多いもんですねぇ。

世間話を始めると他人の悪口ばかり口にする方も、この部類に入れてさしあげます。
(時代の転換点としては、学生たちが自由を獲得し始めた頃より、
「自由イコール何しても良い」
だと勘違いする大馬鹿が増えたと感じます。
本来であれば、
「自由イコール自己責任」
なんですがねぇ…
私見ですが少なくとも、学生の間は大人が導いてあげる必要性を痛感しております。
自立心が高邁な特別優れた お子様を除いては、子供時代を純粋に楽しく過ごさせてあげたい訳ですね。)


さて、わたくしが考える
「憎まれっ子」はこんな感じでありますが、いかがでしょうか?


さて、話を急に変えてしまいますが、
「鬱病」の患者さんの総数が増えてきていることが、度々トピックスに取り上げられているように感じます。
(記事を読む限りだと、不景気により社会が不安定であることを強調したいが為に取り上げているだけで、病に対する問題解決を望んでいる内容ではないかも…)

「鬱病」の定義となるところ…わたくしは良く存じませんが、医師が鬱病と認定して、どっかの機関に報告され、集計された人数+αが患者数なんだろうなぁと思っております。

この現象の反面として、ここ2~3ヶ月以内に見た記事では、抗鬱薬を処方するために鬱病と認定しているケースが多々あり、明らかに過剰服用の案件が多いと、警鐘を鳴らしておりましたが、わたくしも同感です。

わたくし、社長様の会社在籍中に
「鬱病」と近い病を患っている方2名と接する機会がありました。

その時に感じたのは、世に「鬱病」と診断されている患者の中でも、真性の「鬱病」患者は少ないのではなかろうか?との疑念です。

「病は気から」ではありませんが、わたくしから見て1名の方は明らかに「鬱病」ではありませんでしたし、あなたは「鬱病」にはならない性格でしょ?と、感じていたからです。

その方(Oさんとします)には「相談がある」と称して何度か呼び出され お話を伺ったのですが、自分で鬱病だと判断して病院で受診したものの…
「あなたは鬱病ではありませんよ。」
と、診断されて…
また違う病院へ行き受診…
またまた違う病院へ行き受診…
これを繰り返していたそうです。

「鬱病」に関しては、全く素養の無い内科医を訪ね、ようやく
「鬱病」
と、認定してもらい、お薬を処方して頂き抗鬱剤を服用なされていたのでした。
(全く素養の無い内科医様ですが、わたくしも存じ上げている方で、社長様のご友人です。
「トモダチ」じゃありませんよ、本当のご友人ですから たかが知れております。
診察は普段着で行ないますし、己れのバンドライブに薬材の営業マン他 弱い立場の人間を呼びつけては、自費出版のCDを売り付けてご満悦な、全く高邁な意志の無い、医師としての素養が欠落したヤクザなヤブ医者でございます…)

さて、このOさん…
「鬱病」と認定され、嬉々として処方されたお薬を飲んでいらっしゃいましたが、おかげさまで「躁鬱」のお薬の恐ろしさを目の当たりにさせて頂きました。

健康な人間でも、薬を服用する事により、逆に激しい躁鬱状態が現出してしまい、常軌を逸する行動に及んでおりましたので、健常者が服用するべきモノではないのだなぁ~と、実際に学ばせて頂いたのでありました。
(作業中、急にケケケケケと笑い出したり…
トイレに長時間籠って出てこなかったり…
薬の服用を知らない頃から、最近Oさん変だなぁと、感じておりました。)

結局のところOさんみたいな方の場合は、「鬱病」アピールすることにより、自分に対する注目を集めたい…との意志が感じられるわけで、正直関わり合いにはなりたくないなぁ…と、思いました。

ですので、わたくしからは特別な処方箋をお出しして、薬を断ち切らせることに成功いたしました。
え~どのような処方箋なのこは内緒です
わたくし、硬軟両面の薬を存じておりますので、この方には社会の恐ろしさを耳打ちした程度でございます


さて もうお一人(Yさん)は、若干「鬱病」とは異なるのですが、
「パニック障害」による様々な症状と、わたくしの眼前にて闘っておられた方です。

症状が現れたのは、仕事の最中に急に過呼吸を起こしたのが始まりでした。

ご本人含め、誰もがその後 長い闘いになるとは想像も出来ませんでした。
そのくらい、元気一杯に見えていた若者でした。

Yさんの性格、わたくしから評するにいたって真面目な心配性、発病当時は20歳そこそこの女性でした。。

若くして将来の年金を心配し、
派遣社員を潰そうとする正社員…
同じ派遣社員でありながら、Yさんたちを貶めようとする同僚…
こんな人間たちが大手を振って存在しているこの世の不条理を怒り、逆らうことの出来ない時代に負けぬようにとガムシャラでありました。

Yさんは ご自身の病状(過呼吸・めまい・鬱症状)に関しても貪欲に学び、思考回路を変えようと努力もしているのですが、なかなか脱する事が出来ずに今現在に至り、そんな中でも三人の子育てをしながら病状と闘っている日々であるようです。
(本当に幼い頃に母親とは病気により死別しており、母親の記憶がなく 心の中のかなり深い部分に誰にも埋めようのない感情の存在を感じました。)

発病後の約1年間ほど、毎週メールをやりとりして、月に一度くらい電話かけて話しを聞いていた感じでした。

こちらからどうこうした方が良いと指摘するのは、難しい問題でしたね。

昨年くらいに、地元から現在お住まいの地域(関東圏)に移り住み、前の病院から紹介状を出してもらって新しい病院で受診したところ…

新しい医師
「あの~あなたさぁ、薬飲み過ぎだね。
このままだと、本当の薬物中毒になるよ。」
「ホラ、紹介状には『薬物中毒患者』と、書かれているよ。」

と、教えてもらったそうです。

『薬物中毒患者』…
この文字を見て、Yさんは愕然としたそうです。

病が始まった当初より、薬の名前を調べて効力について勉強していて、当時服用していた薬が強いことは充分に認識していたそうです。

しかし、前の医師から医療方針として勧められていたので、薬のせいで多少具合いが悪くなろうとも、我慢して服用を続けていたのでした。

ですから…Yさんからすると、薬を出していたお前が「薬物中毒」とか言うな!って話です。

恐らく前の医師は…
Yさんの根本治療を目指していた訳ではなく、薬代を稼いでいたのかなぁ~と、勘繰ってしまう訳ですね。

このような病の場合、患者と医師との信頼関係がとても重要な治療の要素となりますから、単刀直入に言ってヤブ医者でありますわな。

さて、新しい医師は…
「どおしますか?同じ薬を飲み続けますか?それとも?」

Yさんは、ここに至り躊躇うことなくこの医師を信じて、薬を軽いモノに変えてもらい、出来るだけ薬に頼らず生活出来るように切り替え、今現在も子育てと共に病いと格闘を続けているのです。


さて、何故このように「鬱病」の話を持ち出したのか?

そこについては次回に回させて頂き、本日はこれにて失礼致します。

社訓の合唱 その2

2013-11-20 15:31:18 | 日記
大変ご無沙汰致しておりました、気が付けば2ヶ月も過ぎていたのですねぇ~

わたくし、先日まで とある講習会を受講させて頂いておりました。

そのお話しの中で、ひじょうに印象的と云うか、そんな見方もあるのかっ!と、驚いた教えがございましたので、この場で紹介させて頂きます。

この講習会の講師様は、欧州や中国に海外工場がある会社にお勤めだった方で、海外工場における社長を務めた経験もおありでした。

まぁどっかの社長様とは比すべきところのないような お方でございます。

そんな講師様が講義の中で余談として紹介してくれたのが、これまでに国内から海外かけて沢山の企業を訪問して感じたこと、「企業理念」や「社是・社訓」についての持論でございました。

わたくしは、お話しを伺っていて、
「目から鱗が落ちるとはこのことかっ!」
と、全く以て今まで考えついたこともない眺め方でしたので、ホトホト感服仕りました


講師様曰わく…

「良く社是や社訓なんてのを、恭しく派手な額縁に入れて会社の壁に飾り付けて、工場見学の最中に、
『これが弊社の社是でございます…』
なぁ~んて自慢してる重役が居るけどさぁ、馬鹿言うなよって思いますね!」

えっどう云うことかなぁ?ハテナ…?

「これまでに色んな会社を見てきたけど、あんなものは会社で出来ていないからこそ わざわざ従業員に見せつけて
『お前らちゃんとやれよっ!』
と、宣言している訳で、逆に言えば
『弊社ではこのようなことができておりません』
って、世間様に対して公表しているようなもんだわな。」

うおぉ~ナットク…

「そもそも、品質第一や誠実・勤勉・礼節…馬鹿言ってんじゃないよ。
この程度のことは、一々書かなくともやって当たり前でしょ?」

「まぁどこの会社でも たいそう立派な言葉を並べてるけども、額縁に入れて客人に見せて自慢するようなもんじゃあないね!」

「逆に社訓がこの程度のレベルなんです…
と、恥じ入るくらいじゃないとダメだわな!」

ザッと書きますと、こんな感じでした。

確かに…「企業理念」なんてのは、従業員行動規範の目標とするところを書いてあるのでしょうから、その通りかも…


好奇心旺盛なわたくしは、帰宅して早速いろんな会社の「社是・社訓」を探してみました。

教えの通りに見方を変えて、改めて読んでみますと…
「えっこんなの当たり前じゃん?出来てない訳?」
と、思わず吹き出してしまう作品が沢山見つかりました。

「我が社は従業員の幸せを第一に考え…」
なんてのは 良く見かけましたが、そんな会社に限ってブラック認定企業だったりしますね。
従業員を大切に思う余りに、厳しく接してしまうのかしらん…?
なぁ~んて、思っちまいますね。
お前はライオンかっ!これは寅

また、白斑問題で評判となった某化粧品メーカーでは、
「美しさの先に、笑顔を。」
なぁ~んて、言葉を 企業の使命 として、いまだにホームページに掲載しておりますが、被害に会われた方が目にしたらば どのように感じるか、考えていないんでしょうか?

少々毒を吐きますれば…
「美しさを求める先に、絶望を。」
が、現状でございます。

まだ隠忍自重すべき時節では?
被害者の治療が済んでから、能書きを垂れるべきじゃあございませぬか?ん?どだ?コノコノ


わたくしが過去 実際に出入りし、社内の実情を拝見してきた会社の社是なんかも眺めてみましたが、なかなかのもんでした。

社是
「創意みなぎる技術を集結し、
未来の夢へと挑んでいきます。」
(みたいな感じです)

そこの会社の実態は?
「設計はお客様に任せ、部品を集めて製作するのみ」
(そこに創意はあるのかい?)

「作業員は、薄給のため将来の夢を描けぬ若い派遣社員ばかりをこき使い…」

「そんな若人たちから詐取して恥じることのない、無能なる管理者たちが多勢いるよ~…管理者多過ぎ…」
(まさか…定年後の夢に挑戦てか?)

なんか年金の構図を見ているみたい…
いやはや…
すでに笑えねぇ…

役職者たちは、外車やレクサスを平気なツラして乗り回し…
その役職者たちの収入を支える若人たちは、飾りっ気のない軽自動車に乗り…
(あっでも、たま~に元気なハイソ系の方はおりますよ~

ま、こんな会社は当たり前のように沢山ありますねぇ~…
どんだけ恥知らずが多いんだろ…

以前に伺った関東圏内T県のある工場では、エンブレムを全て金色に交換した成金仕様セルシオが、これ見よがしに駐車場に数台停められ、その工場の中はと言いますと、外国語が飛び交っている…そんな会社もございました。

日本人の人件費では贅沢が出来なくなり、東南アジアから大量に雇い入れて己の贅沢を維持していらっしゃる社長さんでしたね

そこは会社の名前すら忘れたので社是を見ることはかないませんが、見てみたかったな…

ぜひ皆様も自分の会社の理念やら社是やらを見直して見るコトをお勧め致します。

経営者の人間的な厚みを計る指標とすることが出来るハズですよ。
プププ

「てめぇの話は嘘ばっかりだな!」
と、社長様と同じセリフが頭に浮かんだ方は、教えて頂けると大変参考になりますので、ぜひよろしくお願い致します


さて~当ブログの主役たる社長様の社訓を見直すとしますか…

「会社とは、人が作り」
「また人は、心が作る」

ん~深い…
ようで浅い…
改めて読みますと、遠浅の海を眺めているような気分に浸れました…
はぁ…絶景ナリヤ…

さて、「会社を作る人」は誰なんだろう…
数々の、従業員・お客様・仕入先の問屋さん…
などなどに、アホさ加減に愛想を尽かされ呆れられ、沢山の人が去って行き、その都度 口から出るのは負け惜しみのみ。
ま、会社は社長様 お一人で作っているとして終わり。
(ところでアンタ人なのかい?

次に、「人とは心である」と言いながら、心よりも大切なモノ「拝金主義」が隙あらば前面に出てしまい、いつも自分だけは損をしないようにと、せこく立ち回っているのがミエミエな社長様…

度々…
「誠意ってなんじゃろうね!」
と、菅原文太さんに質問させてみたくなりましたね。

「心」を大事と仰るならば、万民に対する愛情を指し示すべきじゃね?

己の損得で物事を判断している時点で、「心」よりも「我欲」が勝っていることは明らかな訳で、

「会社は俺が作り」
「俺は我欲で作られている」

これが、実態かな?

ご立派な社訓を達成することは…到底無理だろうねぇ~


あっそうそう、社長様ご自慢の社訓を納めた額縁ですが、震災時に壁から落ちてガラスが木っ端微塵となり、社長夫人様に
「そんなの壁に掛けておくから、こうなったんでしょ!」
と、お叱りを受けていたのはウケました。
社長様ションボリ…

しかし、毎朝こんな小っ恥ずかしい社訓を合唱させて…
嬉しいんかなぁ?従属させてる感が堪らないのかしらん

鼻息荒い わたくしとしては、そんな下らん社訓よりも、社長様の経営者としての ありがたいお言葉や意気込みが聞きたかったんですが、たまに朝礼で話す内容はと云うと、前日のスポーツのことばかり…
(教養あんのか~オメ~はよ~)

まぁ、経営者としては なぁ~んにも考えてねぇ~んだろうな~

人生において師と仰げるような、ためになる話なんか、一切聞かされたことねえもんな~


終わりに…
今後、起業を目指す方がおりましたならば、この「社是・社訓」の読み解き方を参考にして頂き、他人から嘲笑されることのないような、身の丈に合った
「社是・社訓」
を、作られますように…

そして社是なんてモノは決して自慢なさらずに、
「目標に掲げ、その達成に向けて努力しているんだ!」
との意識だけは決してお忘れにならぬこと、これをお薦めして、本日は お別れとさせて頂きます