今回は金融機関とのお付き合いの話となります。
社長様がこの地に創業以来、長年に渡ってお取り引きして頂いてきたのは市内の信用金庫でございました。
信用金庫が年に何度か開催します親睦会には参加することもなく、借り入れと返済及び給与の振り込み以外は特段お付き合いはございません。
何故親睦会に参加しない訳?
それは…自称 都会出身である社長様が、社長様に対して偉そうに振る舞いやがる金貸し&田舎もんの経営者達と、到底 親睦なんぞ出来るワケがないからでございます。
さて、以前本ブログ「儲け過ぎにはご用心!」において描きました、社長様の会社が好景気で賑わっていた頃に こんな自慢話を社長様より聞かされたのでした。
(わたくしや仕事に全く関係ない話をしたがる場合、大抵ご自慢話であります。)
社長様
「信金の今度の支店長が気分悪いヤツでよ、年度の事業計画を何回も出し直しさせやがって『今季黒字化しない場合は融資打ち切りもある。』なんて言いやがってよ。」
と、ご自身のこれまでの業績を顧みれば当たり前の話にも関わらず、ご融資を頂いているご恩すら忘れてしまい、新しく着任された支店長が事実をズバズバと指摘してくることが気に入らずに散々悪態をついております。
しかし、天下の社長様がこんな悔しい話だけで終わる訳などありません。
当然 自慢話に入る為の前置きでございます。
社長様
「でもよぉ、こないだ最近の業績を見せつけてやったら驚いて頭下げやがってよ、スカッとしたぜ。」
と、ご自身がたまたま時流に乗れている事実には気付かずに、全て己れの実力とお考えでございます。
見つけた甘い蜜をそれまで世話になった他の会社にすらビタ一文 分けることなく独り占めし、結果的に 客先の工場を一つ閉鎖に追い込む程にボロ儲けした汚い大金を手にして、大経営者となられた余裕を見せつけておられます。
脱線
社長様に大金をもたらした会社は国内はおろか、海外工場もあります東証1部上場企業でございました。
社長様がお取り引きなさっていた工場は品質が良いモノの外注費が掛かり過ぎとの懸念があったようで、社長様の工場にも監査を入れてきたのでした。
まぁ見る人が見れば、社長様の見積りが適価かどうかはわかります。
わたくしが作りました作業見積りの4倍以上の金額で請求をなさっておりましたから儲かって当たり前、これに気が付かなきゃ大馬鹿野郎でございます。
こうして、社長様の泡銭は監査を受けた2ヶ月後には消えて無くなったのでありました…
まさにバブル…
脱線復旧
まぁそもそも社長様は開業以来 常に自転車(折畳みくらいね)を漕ぐようにして会社を運営してまいりましたから、泡銭を手にして正常な判断力を喪失しても何ら不思議ではありません。
しかしわたくしが驚きましたのは業界の耳の早さです。
夕方いつもように社長様が4時に帰宅した後、近隣の地銀ではナンバー2の銀行が社長様の好景気の噂を聞きつけたようで電話を入れてきたのです。
(まぁ社長様が各所でご自慢なさっている姿は想像に難くありませんから当然か…)
電話がありました翌日には早速 地銀の銀行マン2名が訪ねてきたのでした。
好業績で鼻が高くなっている社長様はホクホク顔でお取り引きを始めたようでした。
(これまでは取り引きしたくとも相手にもされずにきた銀行様が、己れの下僕のように恭しく振舞っているのですから当たり前です。)
会社の景気が良くなるや、新たに付き合いを始めた自動車ディーラーや地方銀行の営業マンが度々手土産を持参して訪れるようになりましたから、日々ご機嫌でございました。
しかし…そんな好景気も社長様の実力を表すかのように長続きせず…
それまでは交互に日参するかの勢いであった営業の方々も姿を現す機会が減り、栄枯盛衰を味わう社長様なのでございました。
(枯枯枯盛衰衰衰…くらいの表現の方がピッタリ合うかも。)
一瞬とは言え足蹴にしておりました信用金庫がメインバンクに返り咲き、再びご夫人様の資産に頼った経営に逆戻りの日々となった社長様ですが、わたくしとしては おかげさまで大変良い勉強をさせて頂きました。
時流に乗り調子良く回っている時ほど、己に自惚れることなく精進する姿勢が肝要でありますね。
流れに乗って天狗になった人間の周りには、お裾分けに預かりたいケダモノたちが集まり、食べる所が無くなればすぐに去って行きます。
昔馴染みの人間は天狗から離れてしまっていますから、再び関係を構築するには恥を忍んで頭を下げる他ないのですね。
まぁ面の皮が厚く「厚顔無恥」を地でいく社長様には、んなことは関係ないのでありますけどね。
トモダチに電話する社長様…
「いよぉ久しぶり、景気はどお?何かいい話しない?今からそっちに行っていいかな?」
と、鶏並みの記憶力を発揮しての電話攻勢が再開されるのでした…
(鶏は三歩歩くと忘れるそうですが、餌場は忘れませんからね。)
そうそう忘れておりましたが、社長様にとっての最大の金融機関は奥様でございました。
そのおかげで、信用金庫ごときは足蹴に出来る訳でございます。
人間、才能よりも運が大事なんですね~
社長様がこの地に創業以来、長年に渡ってお取り引きして頂いてきたのは市内の信用金庫でございました。
信用金庫が年に何度か開催します親睦会には参加することもなく、借り入れと返済及び給与の振り込み以外は特段お付き合いはございません。
何故親睦会に参加しない訳?
それは…自称 都会出身である社長様が、社長様に対して偉そうに振る舞いやがる金貸し&田舎もんの経営者達と、到底 親睦なんぞ出来るワケがないからでございます。
さて、以前本ブログ「儲け過ぎにはご用心!」において描きました、社長様の会社が好景気で賑わっていた頃に こんな自慢話を社長様より聞かされたのでした。
(わたくしや仕事に全く関係ない話をしたがる場合、大抵ご自慢話であります。)
社長様
「信金の今度の支店長が気分悪いヤツでよ、年度の事業計画を何回も出し直しさせやがって『今季黒字化しない場合は融資打ち切りもある。』なんて言いやがってよ。」
と、ご自身のこれまでの業績を顧みれば当たり前の話にも関わらず、ご融資を頂いているご恩すら忘れてしまい、新しく着任された支店長が事実をズバズバと指摘してくることが気に入らずに散々悪態をついております。
しかし、天下の社長様がこんな悔しい話だけで終わる訳などありません。
当然 自慢話に入る為の前置きでございます。
社長様
「でもよぉ、こないだ最近の業績を見せつけてやったら驚いて頭下げやがってよ、スカッとしたぜ。」
と、ご自身がたまたま時流に乗れている事実には気付かずに、全て己れの実力とお考えでございます。
見つけた甘い蜜をそれまで世話になった他の会社にすらビタ一文 分けることなく独り占めし、結果的に 客先の工場を一つ閉鎖に追い込む程にボロ儲けした汚い大金を手にして、大経営者となられた余裕を見せつけておられます。
脱線
社長様に大金をもたらした会社は国内はおろか、海外工場もあります東証1部上場企業でございました。
社長様がお取り引きなさっていた工場は品質が良いモノの外注費が掛かり過ぎとの懸念があったようで、社長様の工場にも監査を入れてきたのでした。
まぁ見る人が見れば、社長様の見積りが適価かどうかはわかります。
わたくしが作りました作業見積りの4倍以上の金額で請求をなさっておりましたから儲かって当たり前、これに気が付かなきゃ大馬鹿野郎でございます。
こうして、社長様の泡銭は監査を受けた2ヶ月後には消えて無くなったのでありました…
まさにバブル…
脱線復旧
まぁそもそも社長様は開業以来 常に自転車(折畳みくらいね)を漕ぐようにして会社を運営してまいりましたから、泡銭を手にして正常な判断力を喪失しても何ら不思議ではありません。
しかしわたくしが驚きましたのは業界の耳の早さです。
夕方いつもように社長様が4時に帰宅した後、近隣の地銀ではナンバー2の銀行が社長様の好景気の噂を聞きつけたようで電話を入れてきたのです。
(まぁ社長様が各所でご自慢なさっている姿は想像に難くありませんから当然か…)
電話がありました翌日には早速 地銀の銀行マン2名が訪ねてきたのでした。
好業績で鼻が高くなっている社長様はホクホク顔でお取り引きを始めたようでした。
(これまでは取り引きしたくとも相手にもされずにきた銀行様が、己れの下僕のように恭しく振舞っているのですから当たり前です。)
会社の景気が良くなるや、新たに付き合いを始めた自動車ディーラーや地方銀行の営業マンが度々手土産を持参して訪れるようになりましたから、日々ご機嫌でございました。
しかし…そんな好景気も社長様の実力を表すかのように長続きせず…
それまでは交互に日参するかの勢いであった営業の方々も姿を現す機会が減り、栄枯盛衰を味わう社長様なのでございました。
(枯枯枯盛衰衰衰…くらいの表現の方がピッタリ合うかも。)
一瞬とは言え足蹴にしておりました信用金庫がメインバンクに返り咲き、再びご夫人様の資産に頼った経営に逆戻りの日々となった社長様ですが、わたくしとしては おかげさまで大変良い勉強をさせて頂きました。
時流に乗り調子良く回っている時ほど、己に自惚れることなく精進する姿勢が肝要でありますね。
流れに乗って天狗になった人間の周りには、お裾分けに預かりたいケダモノたちが集まり、食べる所が無くなればすぐに去って行きます。
昔馴染みの人間は天狗から離れてしまっていますから、再び関係を構築するには恥を忍んで頭を下げる他ないのですね。
まぁ面の皮が厚く「厚顔無恥」を地でいく社長様には、んなことは関係ないのでありますけどね。
トモダチに電話する社長様…
「いよぉ久しぶり、景気はどお?何かいい話しない?今からそっちに行っていいかな?」
と、鶏並みの記憶力を発揮しての電話攻勢が再開されるのでした…
(鶏は三歩歩くと忘れるそうですが、餌場は忘れませんからね。)
そうそう忘れておりましたが、社長様にとっての最大の金融機関は奥様でございました。
そのおかげで、信用金庫ごときは足蹴に出来る訳でございます。
人間、才能よりも運が大事なんですね~