半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第123話

2019-10-16 08:21:18 | webブログ
おはようございます、バレエ教師の半澤です!

通常の平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

インスタグラム https://www.instagram.com/hanzawashoji_openballet/?hl=ja
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP
(オフィシャル ウエブサイト) オフィシャルサイトハピタス
その買うを、もっとハッピーに。 | ハピタス
皆様、2019年12月26日(木)寝屋川市民会館にてこのスタジオの
発表会があります。もし、良かったら出演してみませんか?
バリエーションでも良いですし、グランパドドゥでも良いですよ!
もちろんコンテンポラリーでも良いです. どうぞ、どんどん
出演してください。私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
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創業36年、本場博多のもつ鍋・水炊き専門店【博多若杉】


連絡をお待ちしてますね!!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第123話
ショージはプリエを始めた。「確か、こんな風だった
かな…?」そうやって一つずつを先生に教え直して
もらった。先生が「君に一つ言っておくが君が本当に
勉強をしたいのなら、このモスクワに来るよりもレニン
グラードに行きなさい…」

先生が何故、ここモスクワではなくレニングラードに…と
言ったのかは分からなかった。クラッシックの技法を
学ぶのなら、モスクワよりもレニングラードの方が上
なのか?それともこんな馬鹿にモスクワに来られたんじゃ
かなわないと思ったからか…。ショージはロシアに
来られるのならどっちでも良いと思っている。

その時に金髪の髪をした初老の男と、頭の髪は少し
薄くはなっているが体躯が大きくがっしりとした
やはり初老の男が入口から入って来た。この人たちが
誰なのかが直ぐに分かった。ボリショイの神々と
言っても過言ではない。最初の金髪の男性は世界中で
名を轟かせているウラディーミル・ワシリエフだ。
そして2番目はこのボリショイバレエ団の双璧である
ミカエル・ラブロフスキーだったのだ。どちらも
バレエ団の完全なるトップダンサーである。

ボリショイの神々…

老紳士の先生はワシリエフとラブロフスキーにボソボソ…
と立ち話をし始めた。先生はショージの方に向き直り
「私なんかより、彼に推薦状を書いてもらった方が
大使館になら利くだろう…」そこに止まってショージを
見てくれているワシリエフ氏を見ながら「今、彼に話を
しておいたから後は彼と話しなさい。私はこれで行くから…
あ、そうそう、君も日本人ならあの占いを勉強した方が
良い。実に興味深いものだからね。じゃあ、これで…」
そしてジャケットを着ると行ってしまわれた。

「占いだって!?」ショージはブルッと震えると「勉強
したいのはバレエなのに…」と先生の後ろ姿に頭を下げた。

ワシリエフ氏はショージを見ながら言った。「今、先生
から話は聞いたけど、君はロシアで勉強がしたいのだね?
君の名前はなんて言うのかい?」世界のスーパースターに
自分の名前を聞いて頂けるとは!ワシリエフ氏の声は
柔らかいながらもアクセントがはっきりしていて、
誠実そうで優しさに溢れる人柄が瞬時に分かった。

「ぼ、僕はショージ…ショージ・ハンザワです…あ、あの~、
ワシリエフさんですよね?」金髪というよりも金その物と
言った方が的を得ているような彼の髪が非常に印象的だ。
彼はショージを真っ直ぐに見ながら、縦に頷いた。

ショージはソ連に来る前から憧れのワシリエフ氏はきっと
大きなロシア人で190センチくらいのダンサーなの
だろうな…と想像していた。憧れのスーパーダンサーが
ショージの手を握ってくれた時は感動だったが、と同時に
驚愕でもあった。何故ならワシリエフ氏はショージの
顎(あご)ほどくらいの身長だったからある。

「僕がロシア大使館に行っても、そう簡単には滞在許可証
がおりないのです。そこで、大使館宛てに僕への推薦状を
書いて頂けたら、もしかして…いや、必ずビザが下りると
思うのです。どうか推薦状を書いて貰えないでしょうか?」
(つづく)
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