半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第101話

2020-02-21 08:38:28 | webブログ

おはようございます、バレエ教師の半澤です!

今日も休まずにやっております。どうぞレッスンに
いらしてください。

通常の平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
1表紙.jpg
ルイースと写真.jpg






創業36年、本場博多のもつ鍋・水炊き専門店【博多若杉】


連絡をお待ちしてますね!

2020年12月23日(水)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第101話
レッスンを終えて気持ち良く,タオルで汗を拭き取って
から着替えをした。こんな素晴らしいレッスンを
放っておく手はない。明日も、そのまた次も
ショージは来る気でいた。バレエ団の芸術監督を
しているヴァチェスラフ・ゴルデーエフ氏に向かって
頭をペコリと下げて、「スパシーバ ボリショイ!
イズビニーチェ…モ-シュナ イシチョラス 
ザーフトラ、ザニマッツァ ウ ヴァス?」(どうも
大変ありがとうございました!すみませんが、明日
もう一度レッスンさせて頂きたいのですが、宜しい
でしょうか?)

ゴルデーエフ氏は静かに頭を頷かせたように拝見した。
これはショージだけの勘違いかもしれなかったが、
いずれにしてもショージは必ずやって来る。監督の
返事がどうであろうとショージは来るのである。

気が狂ってしまいそうなほど限界温度の寒さの中、
ショージはそのままボリショイ劇場の関係者入口に
向かった。あそこには4人の侮る事の出来ない爺さん
たちがいるが、ショージはそんな事にはお構い無し
であった。爺さんたちは爺さんたちのしなければ
いけない任務を遂行すれば良いし、ショージも
しなければいけないショージの目標を実行するのみ
だからだ。

「今日は何としてでも劇場内に入り込む…!」である。
しかし色々と考えたのだが、爺さんたちを突破する
手立てが思いつかない。それでも兎に角、行ってアタック
するのみか。「よしっ、爺ぃたちよ、決闘だ~っ!
待ってろよ~っ!」

怒りの爺さん

モスコウスキーバリェット(モスクワ国立バレエ団)の
公演している劇場からは、それほど遠くない位置に
ボリショイ劇場がある。さっきの劇場にしても館内は
何処でも温かいので、外の異常なまでの寒さには震えが
止まらない。が、割合直ぐボリショイ劇場に到着した
ショージは、極々当然のように関係者入口に入った。
ここは二重の入口になっており中に入って行くショージは
さも劇場のお抱えダンサーの様に「ズトラストブチエ~!」
(こんにちは~!)と4,5歩行ってしまおうとしたが、
ショージの耳が敏感に反応したのは爺ぃたち4人の内の
誰かが椅子を蹴って飛び出そうとした音だ。

瞬間にショージはクルッと反転した。すると案の定、
爺ぃ一人が「あっ、お前は…!」ショージは間髪を
入れずに遮った。こういう時こそ、タイミングと
言うものが大事なのだ。 「あー、こっちにあんた方は
座ってたんだよね…ハハ!忘れてた!今日は、ここで
待たなきゃいけない人がいるから、暫くここで待たせて
もらいますよ!」

すると、爺ぃ4人共はショージの事を小悪魔が出現
したかのように身を構えググッと眉を吊り上げて、
口元がへの字になった。一人の爺ぃがショージの胸倉を
掴もうとする手をやや下げて、爺ぃが問いかけて来た。

「な、何?ここで待たなきゃいけない人だと?お、お前が
待たなきゃいけない人とは誰の事だ!事と次第によっては
ぶん殴るぞっ!」 ショージはいきり立っている爺さんを
宥めるようにゼスチャーで両手の平を下げ降ろしながら
「モメントゥ パジャールイスタ!二ビスパコイシエ!
スパコイニエ…ダバイ チ スパコイニエ…」(ちょっと、
心配しなくていいからさ!落ち着いて…落ち着いて…)

すると爺さんの目が見る見る吊り上がり、「は、早く
言えっ!お前は誰に用があるって言うんだ!?お前
なんかに用がある人間はこの劇場にはおらんっ!」
ショージは爺さんの顔を済ました顔で覗き込み、「ほ~、
じゃ言うけどね…」実を言えばショージにはここに
用などある人はいなかった。
(つづく)