半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第111話

2021-06-06 07:51:33 | webブログ

バレエ教師の半澤です。
いつも当スタジオをご利用頂き、
ありがとうございます!
コロナに負けずに年中無休で頑張っております。
この度、新しい生徒さん、ダンサーに皆様にも
来て頂けるように「お友達紹介キャンペーン」を
する事にしました。

1,新規お友達の体験レッスン1回無料!
2,ご紹介くだされば、その場で1000円キャッシュバック!

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日は朝10時から初級のレッスン、12時から初中級のレッスンです。
ポアントもあります。
バリエーションもやってみましょうね!
眠りの森…から、3幕より「オーロラ」のバリエーションをやります!

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/


連絡をお待ちしてますね!

2021年12月19日(日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
ヨーダのようだ…
第111話
偉い剣幕のおばちゃんにたじろぎながら、「あ、あ…
そうだよね…でもさ、やっぱりもうちょっと安くして
欲しんだけど…」おばちゃんは他所の方を見ながら
動きもせずに、「あー、こりゃイディオート(バカ)だわ…。
あんた、それも忘れているんかいな…。あたしゃーね!
安くなんかしないって言ったんだよっ~!」

ショージはその度迫力と言うか、見えない気の力と
言うのか、その声だけで後ろに弾き飛ばされた。
「うわ~っ!あ、思い出したよ…た、確かにそう言ってた、
その通りだよね…げ~っ!このおばちゃん、妖怪か!?」

おばちゃんは何かモグモグ…とビニール袋に手を突っ込み
ながら、それを口に運んで食べている。おばちゃんを見て
いると、スターウォーズに出て来たヨーダというキャラクター
にも似ているし、日本の元首相の宮澤喜一にも似ている。
マラソン選手の増田さんのロシアンバージョンのお婆ちゃん…
と言っても過言ではない。

ただ、目だけは妖怪だけが持ち得る恐ろしいまでの隙の
無さと言い、近寄るものは徹底的に妖術で懲らしめる
天下無敵の度迫力だ!ショージはテーブルの上の輝く
までの美しさのゴールデンフォックスを見て、「もう一度
被ってもいいかな?」と上目使いで見ると、こちらには
目もくれずにしきりにビニールの中の物を食べながら、
こくんと頷いた。

ショージは目を凝らしてビニール袋の中を見つめると、
「おっ!向日葵(ひまわり)の種じゃん!」急におばちゃんの
顔がオウムにも見えて来た。フォックスをかぶると、
「ああ…なんて温かいんだ…」そして頭に手をやると
可笑しいまでにボワーンと大きく、まるで巨大なマッシュ
ルームのように手に感じることが出来た。「ここに鏡が
あればな…」と思ったが、いずれにしてもショージの頭に
ピッタリサイズであった。「欲しい…どうしても欲しい!
ヤ ハチュ~!」

ネゴシエーション(交渉)

他にも色々なシャプカがあり、明らかに狸や、ちょっと
見当も付かない野獣の毛のシャプカがたくさんあるのだが、
ショージはこれだけが一番綺麗で気に入ってしまったのだ。
おばちゃんはそんな事には全く興味も無いのか、それとも
向日葵の種がそれほど美味しいのか、こっちには目も
くれなかった。

と思った瞬間「おいっ!買うなら金よこせっ!買わないなら
邪魔だからあっちに行けっ!」と恐ろしいほど険悪な表情で
口から向日葵の種の殻をペッと吐き出した。普通のお店の
店員がこんなに酷い客とのやりとりをしたら、「ふざけんな~っ!」
と客が切れて「おいっ!店の主人を出せっ!」と喧嘩沙汰にも
なりそうなはずだが、今は立場が完全に逆で、下手したら
このおばちゃんに張り倒されるかもしれない。

「わ、わかってるよ…ルーブルはこれしか持って無いんだ…」
そう言いながら、おばちゃんにショージの売上げ全部の
お金を出して見せた。するとおばちゃんは、それには
非常に興味を示し、「どりゃどりゃ…?」そして直ぐに
「あんた、こんなはした金でシャプカが欲しいってか?
ふざけんじゃないよっ!全然足りないんだよ~っ!」

ショージは両目を瞑りながら、「ひえ~っ!わ、分かって
いるよ…だ、だからさ、これでどうかな、あのドルで、そう、
ドルで残りを払うってのは?」おばちゃんは、プイっと
向こうを見ながら、「あたしゃ、そんな面倒な物はいらん!
全額ルーブルで頂こうじゃないかっ!自分で勝手に何処かで
両替して来いっ!そんなドルだ~?いらんわいっ…」

もう、こうなるとこの妖怪…じゃない、おばちゃんは箸にも
棒にも掛からなかった。全く話しにならないのである。
「この人、本当にロシア人か?普通、ロシア人ならドルと
言った瞬間に目を輝かせるものなのに。ああ…こうなったら
是が非でも早く両替に行かなきゃ!

」おばちゃんに「じゃ、両替に行ってくるわ!」と言うと
、おばちゃんは興味無さげに、「ヘッ…プッ!」と口から
向日葵の種の殻をショージの方に吐き出した。「あな恐ろしや…!」
(つづく)