半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第12話

2021-12-14 08:00:35 | webブログ

バレエ教師の半澤です。
コロナなんかに負けずに年中無休で頑張っております。
平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日は朝10時から初級のレッスン、12時から初中級のレッスンです。
ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/


連絡をお待ちしてますね!

2021年12月19日(日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションはジゼルより1幕のVaです。
踊りが大好きなジゼルが楽しみながら踊る様を感じつつ
振り付けを大事に踏みしめてみましょう。
さ、やりましょう!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
兄を探し出し再会!
第12話
小学5年生になったショージはある日、どうしても兄や
父に会いたくなった。昔、家族がまだ一緒住んでいた頃の、
米軍の航空基地となっている入間川の稲荷山のふもとに
ある長屋まで自転車で行ったのだ。だが、そこには兄の
悟も父親ももう住んではいなかった。「兄と父は一体、
何処に引っ越してしまったのだろうか…」その時、
ショージは思い出した。

父親の姉、つまり叔母にあたる人が入間川に住んでおり、
割烹料理屋の「いろは寿司」をやっていることを!
そこで自転車をこいで記憶を頼りに店まで行ってみた。
店はそっくり消えていた。その店は数年前に引っ越しの
ために無くなったのだと店の近所の人から聞いた。

「すみません、その店の経営者は一体何処に引っ越して
しまったのでしょうか?実は私の叔母なのです!」と
近所の人に尋ねた。「確か、東京の端っこの方だったと
聞いたが…あ、そうだ思い出した!青梅って聞いたな。
青梅市で新たに店を開いたって聞いたよ。」ショージは
その街の名前を頭に刻み込んだ。「青梅って一体、何処
なんだろう…」

それから2年後、ショージは中学生に進学した。兄の
行方を遂に探し当てたのだった。それは、電車で行っても
2時間も掛かる遠い場所であったが、自転車で丸1日を掛けて
会いに行った。どうしても会いたかったのだ。そして
たくさんの人に道や店の事を聞きながら、とうとう探し
当てた。「や、やった!遂に店を発見した…!」兄はその
叔母にあたる人の所に住んでいたのだ。

叔母は東青梅市で再び割烹料亭「いろは寿司」を営んで
いた。ショージがガラガラ…と音を立てて引き戸を開けた。
叔母の清子はこんなまだ早い時間に客が入って来たのか?
と入口を見た時、飛びあがって驚いた。そしてそれが客
ではなく自分の甥っ子であると言う事を直ぐに分かったのだ。
清子は喉に唾を突っかからせながら大きな声で言った。
「何よ!あんた、しょーちゃんじゃない!本当に驚かされ
たわね!あんたのお兄ちゃんは今、そっちの厨房にいる
のよ!」と言いながら厨房に向かって叫んだ。
「さとちゃんっ!ちょっと、さとちゃんたら~っ!誰が
来たと思う?ほら~っ!こっちに早く出ていらっしゃい
よ~っ!!しょうちゃんが…」

叔母が咳き込むようにしながら「しょうちゃん、よくこの
場所がわかったものねー、それでどうやってここに来たん
だい?電車の乗り換えも大変だったでしょう?」ショージは
叔母に向かって頭を横に振り、電車ではなく自転車で来た
事を告げた。「な、なんだって!?自転車だって!?
あんた、狭山から自転車なんて信じられないわよ!車でさえ
遠いのにさ!どんなに時間が掛かった事か…」
(つづく)