半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第118話

2023-07-21 08:58:25 | webブログ

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2023年12月24日(日曜日)枚方(ひらかた)芸術文化センターにて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは「ライモンダ」より、ピチカートのヴァリエーションです。
男子は「ラ・シルフィード」のヴァリエーションです。
さ、やりましょう!!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第118話
それが一体どれだけ大切で重要な人なのか瞬時に爺ぃは
思い出したようで「ん…終わるのは2時過ぎだっ!
でもここで待つな、邪魔だからなっ!出なおして
来いっ!邪魔だ邪魔だっ!」ショージもここは潔く
「あっそう…じゃ、2時前にはまた来るわな。今、
2時過ぎって言ったんだよな?」

もうそれには爺ぃは答えなかった。あっち向いてホイッ!
である。劇場の中は関係者入口であっても本当に温かい。
ここに留まっていたいし、中に入ってワシリエフ氏の
新作を見たいのだが、あまり事を大きな問題にまで
発展させるとその内、警察沙汰になっても大変で
ある事からショージは言う事だけを言ったら外に出た。

「うう~寒過ぎ、何処に行こうか?」行く宛てはなかった。
目線を宙に向け、ショージがもし本当にワシリエフ氏に
会えたとしたら何を言いたいのかを考えた。

人間の脳

時間をようやく潰し、またもや関係者入口へと近づいて
行った。ショージはこう!と決めたら蛇の様にしつこい。
もう入る前にどういう風になるのか目に見えて分って
いたが、血の雨が降ろうとショージは行かなければ
ならない。雨にも負けず風にも負けず…である。
そしてショージがボリショイ劇場の二重の門の関係者
入口に来ると、「お?」まだ時間も早めだと言うのに、
何故かオーケストラの奏者が少しずつ向こうから出て
来た。「ん?もしかしたら早めに終わったのかな?」

爺さんはショージを見るなり、決まり悪そうに「チッ!」
と舌打ちしたが、ショージは爺さんにさっき釘を刺して
おいたから悪態はつかなかった。そして1人、2人…と
オーケストラの奏者たちが門から消えて行く時、向こう
から一人の黒い眼鏡を掛けたやはり老年の紳士が歩いて
こちらの方に向かって来るのが見えた。

10メートルくらい近づいて来た時にショージはその
老年の80歳は超えているだろう紳士に目線が集中した。
「もしかしたらバレエ関係者か…」もう既に犬の直感
とでもいうのであろうか、ショージはその人の姿を見た
瞬間から他の者が全く見えなくなった。

人間は信じられない脳の素晴らしさを持っており、ここ
一番と言う大事な時には全ての物がスローになり、最後の
瞬間はまるで時空が全て止まったかのようになる。

謎の紳士

ショージは関係者入口に向かって3メートルほどの近さ
までやって来た老紳士を見て確信した。バレエをしている
かどうかは歩き姿だけで判断が付くのだ。「この人はバレエ
ダンサーだった人に間違いない!」ショージの方から
近づいて行った。

その瞬間、4人の内の2人の爺ぃが飛び上るようにしながら
「あっ!?こ、この馬鹿が何を晒すっ!こいつ!」そう言い
ながらショージの後ろ首と両腕、ジャケットの背後を
鷲掴みにしたのだ。ショージは絶対に動きたくなかった。
(つづく)