半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第5話

2024-11-06 08:24:00 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/



連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションは「バヤデール」から「ニキヤの登場」シーンのバリエーションです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第5話
1970年7月 (6歳) 交通事故とグランドピアノ
ショージは4歳の幼い時にも交通事故に遭っているの
だが、その2年後に再び同じ場所で同じような忌まわ
しい事故に遭ってしまったのだ。お菓子を買いに行く
途中の出来事だった。美味しいことで有名な「関本」
というラーメン屋の前の横断歩道の所にたくさんの車が
駐車していた。客が横断歩道の手前に勝手に車を停めて
しまうのだ。


横断歩道などに駐車されると大人でも向こうからやって
来る車が見えないと言うのにそんな車のせいで右から
走って来る車が子供には見えるはずがなかった。
 ショージが横断歩道で止まらずにラーメン屋の
前にある道の向かい側にある「黒川」と言うお菓子屋
だけを見つめて手に20円を握り、一目さんに道路を
渡ろうとしたその瞬間だった…。


その時のショージの目には全てがスローモーションに
はっきりと見えた。白い車が手の届くような5メートル
程目前に轟然(ごうぜん)と唸りを上げながら突進
して来た時、ショージの身体は一気に高く上がって
行った。ショージは一瞬だけ苦しくなったのだが、
直ぐに楽になっていく感覚を覚えた。


「どうしてこんなに高く飛べるんだろう…」道を歩いて
いる訳でもないのに、数十メートルも道と平行に飛んで
行けるのだ。眼にはその時の光景が非常にゆっくりで
全てが鮮やかに映り、どちらかと言うと気持ち良くさえ
思えた。


と、その瞬間、ショージは白いガードレールに
「ズガンッ!!」と激しい力でぶつけられ、ガード
レールの煤だらけになっている白い杭の根元で身体が
くの字のように折れ曲がって潰れた。6歳になった
ばかりの子供は青い空を見上げ、小さな手に持って
いた20円が手から零れ落ちた…。


少年の耳にはもう何の音も聞こえなかった。そして
呼吸も出来なかった。だが、青い空だけはくっきりと
見えるのだった。白い車はスピードを落とさずに
行き過ぎて行った。非情な車の運転手は自分が轢いて
しまった子供なんかにはこれっぽっちも関わりたく
なかったのだろう。


「ああ…もう少しで僕は小学校に入るのに…僕の
家にはいつもは全然お金が無いのに今日は優しい
ママがこれでお菓子を買ってもいいわよ…とくれた
大事な二枚の茶色の十円玉…このお金があれば…
大好きな20センチほどの紐の付いた赤いイチゴの
形をした飴が一個5円…だいだい色の丸いガムが
4つ入った小さな箱が5円…おせんべいも5円…
そしてワクワクするクジが5円で、負けてもガムが
貰えた筈なのに…


そうそうは行けないお菓子屋さんが直ぐ目の前に
あるのに…ああ…息が出来ない…」悶絶しながら
身を捩じらせた。50メートル向こうの方の大工の
店から頑丈そうな男が飛び出して来た。そして車を
無理矢理にストップさせ、白いワイシャツを着た
運転手を運転席から引きずり下ろした。
(つづく)