半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第28話

2024-12-03 08:09:49 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/



連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションはパキータより第4ヴァリエーション「アルミードの舘より」です。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第28話
教鞭を執る女性の先生は、背が高く怖そうな感じの
教師だった。テレンスもこの学校の責任者のような
相撲とりのようなミス・アダン校長も、稽古場の
真ん前の鏡の前で椅子に座ってショージのレッスン
態度や技術力を確認した。果たして海の向こうから
金も持たずにやって来た日本人の男は学校に入れる
だけの能力を持ち合わせているのかどうかを。


他にも幾人かの先生らしき人たちも鏡の前に加わり、
何やらショージを吟味するかのような目で見ている。
たくさんの外国人のダンサーたちが…いや、ショージが
外国人なのだが、やはりショージに注目しているのも
分る。その目は皆、「何だこのチンチクリンは?
何しに来たんだ?」と言うような白い目だった。
ショージはまるで自分が市場で競りに掛けられている
土まみれのごぼうのようなものであるような気になった。


背の高い女性教師がピアニストに向かって合図を
出した。ピアノが鳴り渡り、渡英以来、ショージに
とっての第一発目のレッスンが始まった。ショージは
そのレッスンを指導してくれている女性教師
ヴィヴィアンの素晴らしさに驚いた。それもそのはず
だった。彼女こそ世界のトップダンサーなのだからだ。


先生は元ロイヤルバレエのプリンシパル。これは
ショージが後に知った事だが、彼女は英国ロイヤル
バレエ団のトップであるプリンシパル(プリンシパル
とはバレエ団の中の最高ランクを意味する。下から
順に群舞のコールドバレエ、デミソリスト、ソリスト、
プリンシパルと言う順列である。)をしていたウルトラ
実力者のダンサーだったのだ。彼女の名前はヴィヴィアン・
ローレイン。


ルドルフ・ヌレエフ(ソ連から亡命して来た男性
ダンサー)と、アンソニー・ダウエル(イギリス人で
ロイヤルバレエ団のトップ男性ダンサー)。という
クラッシックバレエダンサーの中でも世界最高の
実力者である2人の男性ダンサーのパートナーを
していたのが、ショージの目の前で教鞭を執られて
いるこの女性なのだ。


レッスンを受けながら何も知らないショージは茫然と
その美しさに見惚れた。何と長くて美しい脚の
フォームか。そしてなんとエレガントな動きなのか。
彼女の瞳の澄み方を見て、「この人はただ者じゃない…!」
と身体から鳥肌が立つほどの感動を覚えた。「これが
見たかったんだ!」と嬉しさが込み上げた。


レッスンが進行し、意外に簡単な事ばかりなので驚いた。
ロンドンではもっと難しい事をするのだろう…とばかり
思っていたからだ。バレエレッスンも終盤を迎えると
鏡の前で椅子に座って見ていたミス・アダン校長が
ショージをグッと指差し、「ヴィヴィアン先生が
見せたヴァリエーション(一人だけで踊る事)の
ジャンプやアンシェヌマン(踊りのステップと
ステップを組み合わせたもの)を一人で踊りなさいっ!」
と言った。普通なら複数人で一緒にやる事なのだが。
その横でテリー先生もショージの動きを真剣に見ている。
ダンサーも先生たちもみんなシーンとしてしまった。
(つづく)