半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第61話

2024-08-13 08:30:14 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/



連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションは「ナポリ」から「テレジナ」のバリエーションです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第61話
ガイドはバスの中に一人残ったショージに目合図を
した。「こっちに来なさい…」バスから降りて人が
いない静かな木々の間のところに呼び、「さっきは
ごめんなさいね…あなたは知らないと思うけれど、
バスの中には録音装置が付いていて会話を全部盗聴
されてるの…。私も小さい頃からバレエを習って
いたわ…あなたの気持ちは私にもよく分るわ。あちらに
着いたら、最初にホテルでパスポート検査とグループ
行動のための注意事項を監視官たちから説明され、
それからホテルの部屋割りがあるわ。今日はそれだけに
なるけど 明日の朝からは決まった場所にショッピング
や食事など監視官付きの自由行動が5時間あるから
その時にあなたはグループから離れて。私は見て見ぬ
振りをするから、なんとかその5時間で自分の思いを
遂げなさい…」と言いながら、ガイドは周りに人が
近づかないように用心するのを忘れない。


「頑張りなさいね…ああ羨ましいわ、あなたはバレエが
出来て。私もバレエが続ける事が出来ていたなら…
忘れないでね、5時間よ。さあ、あっちへ行きなさい」
ショージはこのバスガイドの優しい言葉で緊張と希望で
胸が一杯になった。


え、ここが芸術の国 ソビエト!?


バスの中はウォッカとたくさんの酔っ払いの男たちの
臭気でムンムンした。ショージは、座席の間の通路の
向こう側に一人で座っている女の子に紙とペンを見せて
「すみませんが、ロシア語を教えて頂けませんでしょ
うか?」と話しかけた。女の子は少し戸惑いを見せ
ながら「え?ああ、どうぞ…」ロシア語講座の時間だ。
まずは「こんにちは」や、「初めまして」で、ショージの
自前の辞書作りはいつもショージが持ち歩く紙と鉛筆
だけで作られる。そして「いつ? 」「どこ?」「誰?」
など次々にメモをして行き 最後にレニングラードの
バレエ団へうまい事入れたのを想定して、「レッスンを
受けさせて欲しい」と、口頭で喋れるようにロシア語を
教わった。
 
ショージはこの女の子が何故、レニングラードへ行くのか
聞いてみたら、なんでも彼女はフィンランド人とロシア人
のハーフで、彼氏がロシア人なので久しぶりに会いに行くのだ
と言う。しかし彼氏に会いに行くと言うのにちっとも楽し
そうには見えなかった。


ソビエト国境に着いた。全員バスを降りたが、ショージは
唖然とした。夥しい数の軍人たちが、腕の中にマシンガンを
抱えて立っていたのだカラシニコフと言うこの恐ろしい
機関銃はオモチャではなく、銃弾が入っていて銃口は
本当に穴が開いていた。ショージが小さい頃持っていた
オモチャのピストルの銃口は穴が開いていなかった。
開いているオモチャは銀玉鉄砲くらいの物であった。


「ま、まずい…もし僕が日本人である事がばれたその時は
どうなってしまうのか…まさかシベリアに送られてしまう
なんて恐ろしい話に発展してしまわないだろうな…」
列を作って並び、パスポートを差し出しても表情一つ
変えない恐ろしい形相の検査官。スタンプを押す時間が
なんと長く感じられたことか。数百人はいそうな軍人たちも
ショージたち一行の方をちらりとも見せない。「なんと
冷たい人たちなんだろう…」この時。ショージははっと
思い出した。「あっ!僕はアムステルダムの黒人から
売られた大麻を所持している!こんな物見つかったら
銃殺かシベリアに連行されるのは必至だ!大変な事に
なってしまった!」
(つづく)



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