半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第66話

2024-08-18 08:03:31 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/



連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションは「ナポリ」から「テレジナ」のバリエーションです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
モスコウスキーバレエ団(モスクワ国立バレエ団)
第66話
キーロフ劇場と道一本を挟んだ反対側の劇場…。
ここの関係者入り口には誰も立っていなかった。
ハラハラしながら中へと進んだ。何食わぬ顔を
装いながら廊下で門衛らしき人物にすれ違う
瞬間に例の呪文「ズドラストブツィエ…」を。
「…?」相手は不思議そうにショージを見ていたが
ショージはさも当然であるが如く中へ進み舞台
付近にダンサーたちを発見した。


「やっぱりこれからレッスンがあるんだ!」
ショージは急いで近くのトイレでレオタードに
着替えた。自分がダンサーなのだという主張を
するにはこの姿が一番だからである。


 早速舞台に上がって、そこでウォーミングアップ
をしている女性ダンサーにロシア語で話しかけてみた。
バスの中で習った、「どこ?」と言う単語に
「ディレクター」を付けただけであるが。すると、
女性ダンサーは「こっちよ…」とショージを
ディレクターのいる部屋へ連れて行ってくれた。
丁度ディレクターは部屋から出て来たところで
ショージは英語で捲くし立てた。


「私は日本人です!イタリアで仕事をしていますが
このロシアで勉強したくてやって来ました!是非
レッスンを受けさせてください!」 ディレクターは
しばらく呆然とショージを見た。多分英語は通じて
いないのかもしれなかったが、ニッコリと笑い何か
ロシア語で言った。ショージはそれを「どうぞ、
存分にやってください…」と言っているように
勝手に解釈した。舞台に戻るとプリエが始まって
いた。空いてる場所にツツツ…と割って入りレッスン
第一号の開始だ。舞台の一番前に老婦人が椅子に
腰掛けて指導しているが椅子から立ち上がる事は
無く、淡々と言葉のみをダンサーたちに伝えた。
エクササイズを説明しているのであろうがショージ
にはチンプンカンプンだ。


隣の女の子に小声で「あれ、誰?」とロシア語で
聞くと、一言、「ドジンスカヤ!」と言った。「え?
ドジンスカヤってあの有名な?うへーっ!天下の
ドジンスカヤのレッスンを受けちゃってんの!?
すんげ~!凄い人数のダンサーたちに挟まって、
いきなり舞台上でレッスン出来るなんて幸せだな…」
そしてレッスンが終わって劇場を出た。「えーと…
あれっ?どうやったらホテルに帰れるんだ…?」


タクシーを待つ人々の列から100メートルほど
離れた場所に立つと不思議に目の前にタクシーが
止まった。「あれ?どうしてかな?」左ハンドルの
運転手は助手席の既に開いている窓から身を乗り出し
低い声で、「ドルか?ドル払い出来るのか?」
ショージは人々が並んでいる列を見るとその
たくさんの人々がショージの方をを凝視している。
 ショージは意を決して「そうだ…ドル払いだ!
ホテルへ帰るけど幾らか?」運転手は「5ドル!」
と言った。多分レニングラードの現状では5ドル
と言うのはべらぼうな料金なのであろうが、英語を
少し話せるこの色黒のジプシー風な運転手にショージは
賭けてみた。


 タクシーに素早く乗り込むと、並んでタクシーを
待っている人々がショージの目に入った。ぼやいて
いる人や明らかに怒りの形相を表している人もいた。
「なんだ!あのアジア人はドル払いをしたのか…!」
とどの顔にも諦めた表情がショージの乗ったタクシーの
窓の外を流れて行く。


 運転手から「何処のホテル?」と聞かれてドキリと
した。「実は分から無くなってしまったのだけど…」
とショージが言うと、運転手は「はあ?」暫く走り
続けて「ここじゃない?」「あ、ここだ!やった、
着いたっ!なんで、どうやってこのジプシー運転手は
分かったんだろう!?」
(つづく)



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