半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第6話

2021-12-07 08:30:44 | webブログ

バレエ教師の半澤です。
いつも当スタジオをご利用頂き、
ありがとうございます!
コロナに負けずに年中無休で頑張っております。
この度、新しい生徒さん、ダンサーに皆様にも
来て頂けるように「お友達紹介キャンペーン」を
する事にしました。

1,新規お友達の体験レッスン1回無料!
2,ご紹介くだされば、その場で1000円キャッシュバック!

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日は朝10時から初級のレッスン、12時から初中級のレッスンです。
ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/


連絡をお待ちしてますね!

2021年12月19日(日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションはジゼルより1幕のVaです。
踊りが大好きなジゼルが楽しみながら踊る様を感じつつ
振り付けを大事に踏みしめてみましょう。
さ、やりましょう!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第6話
ショージの目から涙が零れた。「ママ…」眠くなる
時間ではない筈なのに閉じようとする瞼…。ショージには
そのあとフ~と意識が無くなっていった。気が付いた時は
病院の集中治療室の恐ろしいほど強い光を放つ電光の下の
ベッドの上で裸にされて寝かされていた。白い医療着を
着けた一人の太った看護婦が「あ~あ~、この子ったら、
お漏らししているんですよ~っ!」
 
ショージはそんな看護婦の無情な言葉に腹が立った。
そして心の中で呟いた。「僕は漏らした事なんか今までに
一度も無いんだっ!」しかし声を出せる気力は無かった。
「誰が好き好んで漏らすもんか…身体がもう言う事を
聞いてくれないんだよ…ああ…また、意識が遠のいて
行く…」白く霞む雲の上を歩いている…「なんて気持ちが
良いんだろう…あ~、もっと行ってみようかな…向こうは
とっても気持ちよさそう…」

その白いモヤモヤの中に包まれた世界ではとても気持ちが
良かった。白い世界の中を歩いている。もっと気持ち
良さそうな向こう側…その手前に何故だか深い溝がありそう
なのだが、栄養失調で他の子供たちに比べると小さく細い
ショージだった。「軽くポンと飛べばそんな溝は超えられ
そうだな…」そしてその一歩を踏み出そうとした時に
「しょうちゃんっ!それ以上は行っては駄目~っ!」
普段はとても優しい母が真剣に怒っている様な声が聞こえ
たのだ。

その白い世界とあの溝…それこそ、三途の川…と呼ばれて
いるこの世とあの世を隔てる一線だったに違いない。
その晩、ショージは家の座布団の上で寝かされていた。
怪我や病気をしても入院出来る様な金が少年の家には
なかったからだ。だが何ヵ月か後になってからショージの
家にとんでもなく大きいグランドピアノが届いた。それは
ショージの母が少年を撥ね飛ばした運転手から多額の
賠償金を受け取ったからだ。その全額でこのグランド
ピアノを買ったのだった。

ショージは母親に聞いた。「ママ、凄いね!こんなに
でかいピアノがどうして家に来たんだろうね?」母親は
答えた。「あなたが痛い思いをしたのがこんな形になった
のよ…。さ、これからはピアノをちゃんと習って
一生懸命練習するのよ!」ショージには寝耳に水のような
言葉だった。「げーっ!僕、ピアノ習わなきゃいけないの!?」
 これが、ショージとピアノの出会いだった。埼玉県狭山の
お茶畑でチャンバラごっこをしていた、6歳の夏の話である。
(つづく)



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