半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第4話

2021-12-04 08:04:52 | webブログ

バレエ教師の半澤です。
いつも当スタジオをご利用頂き、
ありがとうございます!
コロナに負けずに年中無休で頑張っております。
この度、新しい生徒さん、ダンサーに皆様にも
来て頂けるように「お友達紹介キャンペーン」を
する事にしました。

1,新規お友達の体験レッスン1回無料!
2,ご紹介くだされば、その場で1000円キャッシュバック!

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日は朝10時から初級のレッスン、12時から初中級のレッスンです。
ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/


連絡をお待ちしてますね!

2021年12月19日(日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションはジゼルより1幕のVaです。
踊りが大好きなジゼルが楽しみながら踊る様を感じつつ
振り付けを大事に踏みしめてみましょう。
さ、やりましょう!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第4話
袖と呼ばれるステージサイドに倒れこんでいたショージは、
何とかこの痙攣を抑えたいと思うのだが焦れば焦るほど
筋肉が引きつってしまった。コップに入れておいた
水にも手を出せず床の上に突っ伏して、呼吸を整えるのが
精一杯だ。全力で踊ったために必死で息を吸っても酸素が
身体中に回らない。出来るだけゆっくり深呼吸をしながら、
体勢を立て直していくほかない。

出番まではもう時間がほとんどなかった。身体の
全機能が痙攣のために麻痺していくのをほとんど
精神力のみで克服しなければならない。己の気力との
闘いだった。

「さ、今立たなければ間に合わなくなってしまう…!」
出番が目前に近づいて来た。ショージの頭の中を
よぎったのは、今夜、舞台で踊っているバレエ団の
全てのダンサーたちが費やしてきた労力やこの舞台を
創り上げる為に掛かった膨大な費用、国立劇場に
携わる全ての関係者、付きっきりでショージの踊りの
ために指導して来た先生…そして何よりもこの大事な
デビューの如何でこのバレエ団に生き残って行けるか
どうか、契約が破棄されないか一線を画する人生最大の
大勝負!「絶対に失敗するわけにはいかない!」。

ショージにはバックアップしてくれる人は誰もおらず、
戻る家すらなかった。日本に帰りたくても飛行機代
さえも持ってない。ここで生き残って仕事をして
行かなければこの男は路頭に迷ってしまうのだ。

床に倒れた状態から両腕で身体を起こしたあと、
両足でガッガッと床を踏みしめて痙攣を遮った。
身体はフラフラと揺れながらおよそ人間の態を
感じられないような足取りで一番奥の舞台袖に
向かった。

出番30秒前…!

女性のソロの踊りが終わると、観客席から惜しみの
無い拍手が踊り終えた女性ダンサーの全身を包んだ。
そしてコーダと呼ばれる、踊りを締め括る華やかな
アップテンポの音楽に変わると、女性が最初に舞台に
飛び出して行く。

続いてショージの番だ。深く息を吸い素早く吐き
出した。更にもう一度もっと深く酸素を肺の中に
送り込んだショージは、オーケストラを操る指揮者を
僅かに確認すると、舞台の真中に向かって大きく
ジャンプするために全力で助走をつけて一気に舞台に
飛び出して行った。

バレエ団の全ダンサーもまたこの劇場の付属の国立
バレエ学校の全ての教員たちも、この名誉ある国立
バレエ団に一体どんな外国人が入って来たのかを
検証する目になっていた。日本を発ってからもう
6年もの月日が流れていた…。
(つづく)



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