おはようございます、バレエ教師の半澤です!
平日の朝は11時から、夕方は5時20分から、夜は7時から
レッスンをやっております。
土曜日は朝11時から、夕方は6時からです。
日曜日は朝10時から、昼の12時からです。どうぞ宜しく
お願い致します。
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
創業36年、本場博多のもつ鍋・水炊き専門店【博多若杉】
連絡をお待ちしてますね!
2020年12月23日(水)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。
スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第88話
「よしっ!タクシーを拾ってさえしまえばこっちの
もんだ!行くぞ~っ!」ダッダッダッダダダ…
勢いに乗って、4~5百メートルは走った。
もう少しで大通りに出る…という所まで来た時に、
突然、目の前が真っ暗になり絶叫した。
「ンガッ~!俺はアホか~っ!折角ここまで来れた
のに、お前って言う奴はこの、ろくでなしがーっ!」
ガーン!大変な事を忘れていたのだ。ショージは
自分が宿泊しているホテルの名前を知らなかった。
「おー!危ない危ない…」寸での所で迷子になって
ホテルに帰れなくなるところであった。「ああ…
またホテルまで走って戻らなきゃ…」その時点で
既につま先や手先、特大の鼻が凍傷を起こしそうな
ほど限界温度が身体中を麻痺させていた。
「耳なし芳一は知っているけど、鼻が取れちゃったら、
鼻無しショウジになっちゃう…」走ってホテルまで
引き返し、深呼吸をして外に出る心の準備と空気を
思い切り吸って肺に貯めた。「あ、ちょっと待てよ…
このチラシを落としたら、それでもうお終いか…
僕は再びこのホテルには戻れなくなってしまう。
ちゃんとホテルの名前を見て確認しておかなきゃ…」
そしてホテルのチラシを見ると、「ホテル・コスモ」
と書かれてある。
再び大通りに出るまで走り、手を上げると一台の
車が止まった。だが、どう見てもタクシーでは
なかった。自称「タクシー」の酔っ払い運転手は
右に左に横滑りを起こしながら、ようやく目的地の
ボリショイ劇場の近くまで来た時…「おいっ、
もうそこがお前の言っていたボリショイ劇場だ。
ここまでの距離は半端じゃない!2ドルじゃ到底
足りない、もう2ドルよこせ!」
酔っ払っている運転手が、ショージをガキだと
勘違いしているのだろうが、ショージも負けずに
なんとか厳めしい顔つきで「おい、いい加減に
しろ!2ドルでも十分すぎるくらいだっ!お前が
2ドルなら行ってやるって自分の口で言ったんだ!
その2ドルもあれば、お前の好きなウォッカが
数十本は買えるだろう!俺はここで降りる」すると
こちらの剣幕に押されたのか運転手は車を止めた。
私の前を歩くダンサーの背中
路上で婆さん用の帽子を売っていたロシア人の
婦人に聞いた通りに、道沿いに歩いて行くと
「あ、あ…ボリショイ劇場だ、すんげ~!こんなに
迫力がある劇場もそうざらには無いな!」
夢の劇場がショージの目の前に威風堂々と聳え
立っているのだ。「これか…これが世界中の
バレエファンなら誰でも頷く、世界最高のバレエの
殿堂か…!」
暫し絶句。少しずつ劇場に近寄って行き、寒さなど
この瞬間は感じなかった。でも、やはりほんの瞬間
だけであった。実に寒い。ショージの横を灰色の
ジャンパーを着た人が素通りして行き、ショージも
その人が向かう先の劇場の正面まで歩いた。「何て
威厳のある劇場の正面造りなのだろう…」玄関には
大型の大理石の石柱が8本もバーン、バーン…!
と並んでおり、その遥か上の久ひさしの上に
ブロンズで作られた、4頭の馬を男が手綱を
引いているようなモニュメントがショージを興奮
させる、夢にまで見た劇場だ。
ショージの前をズシズシと雪を踏みしめて歩いて
いる男はダンサーらしき鞄を背負っているが、
あまり背中がダンサーらしくない。「ま、鞄を
背負っているのが決まってダンサーとは限らないし、
兎に角、関係者入口を探そう…」前を歩く男の靴を
見ると「ん?足が外側に開いている…え?まさか…
こんなプロレスラーみたいな背中をしている人が
ダンサーのはずないよな…そこら辺のおっさん
だって、ガニ股で歩く人はいるんだから。しかし、
なんちゅう寒さなんだ…もう、頭がクラクラとして
思考回路が働かない…早く暖を取らなければ間違い
無く凍傷に罹ってしまう…」
(つづく)