半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第11話

2024-11-13 08:41:10 | webブログ



バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/


連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションは考え中です。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第11話
すると女性の猛烈な剣幕にたじろぎ、2人の警察官が
顔を見合わせた。そして出た言葉は、「わ、わかり
ました!今から、その病院まで誘導させて頂きます!
どうぞ離れずにパトカーに付いて来てください!」
病院に着くと、看護婦と共に廊下を走った。普段なら
看護婦は「廊下は絶対に走らないでください!」と
言うのであろうが、「早く、早く走ってください!」
これは尋常で無いが兄の身の上に起こっている事を
ショージは思い知らされた。


ショージの兄の悟は個人部屋で命を長らえるための
機械に囲まれたベットに寝かされていて、そこには
既に親戚一同が揃っており「こちらに…」と呼ばれた
母親は、長男の顔を見るなり泣き崩れ、悟の名前を
何度も呼びながら咽び(むせび)泣いた。ショージには
兄が一体何故こんな酷い仕打ちを受けなければならない
のかそれが堪らなく悔しく思えた。声には出さずとも
「まだ兄ちゃんはこれからたくさんの時間をかけて
友達を作り、色々な国へ旅行して、そして感動的な
経験をしなければいけないのに…。何があっても
呼吸が止まっちゃだめだからね…兄ちゃん、どうか
頑張って!」そこにいる時間ほど辛い時間はなかったで
あろう。


悟は幼少の折から小児喘息を患っており、母親と弟、
妹と離ればなれになってからの病状は悪化の一途を
辿っていた。


母親は息子、娘を連れて家に帰って来た。家に着いて
からは一言も話さず、黙々と夕飯の支度をする。
その後、数年の間に悟は危篤状態を7回も起こした。
だが幸いな事に悟は母、父の願いや周りのたくさんの
人の願いが届き、なんとか助かることが出来た。
しかし、病院からは出られず、何年もの間、闘病生活
をおくらなければならなかった。ショージは兄の緊急を
知らされたあの日、兄が個室で過ごしているのではなく、
本当は4人部屋で過ごしていたのを看護婦から教えて
もらい、その部屋まで案内してもらった。


兄のベッドの脇にはカラーボックスが置いてあり、
これ以上は綺麗に成らないと言えるほど細かな物が
きちんと整頓して並べられてあった。兄の几帳面さが
窺えた。そしてカラーボックスの中に車の本がたくさん
ある事で、兄は車が好きな事を知ったのだった。
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第10話

2024-11-12 08:01:32 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/



連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションは考え中です。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第10話
やがてショージが5年生になった頃、母親に好きな
男性が現われて再び結婚した。そしてショージに
もう一人の可愛らしい妹もこの世に誕生した。だが、
貧しさだけは一向に変わる事がなかった。
ボロアパートは家族が増えても大きくなる事はない。
相変わらずに6畳間と3畳間だ。3畳間はキッチンに
なっている。そこにボロボロの冷蔵庫に茶碗ダンスが
あり、ガラクタもたくさん置いてある。実質にはこの
3畳間はただ歩いて6畳間に行くだけのようなものだ。
大人2人に子供3人の家族にはあまりに狭い家…
と言うよりも小屋だった。


ショージの寝場所は部屋の真中からグランドピアノの
下になった。毎晩、グランドピアノの下から恐怖心を
持って見上げた。「数百キロのピアノの重みでこの
オンボロアパートの床が抜けたりしたらどうなるだろう…
地震が来れば間違いなくこのボロ家の床は瞬く間に抜ける。
僕はペチャンコになるだろう…。」そう考えると
安心して眠りにはつけなかった。ショージは極度の
地震恐怖症なのだが原因はここから来ているのかも
しれない。グランドピアノは命を脅かす敵になって
いた訳だ。


そんなある日、小学校の2時間目の授業の時だった。
急に先生から「お母さんから電話があったから直ぐに
用意して家に帰りなさい、早く!急いで帰りなさい!」
ショージが家に着くと母親の異常な緊張感と声を挙げた。
父と兄との別れから数年が過ぎた頃である。


「しょうちゃん、早く、直ぐに行くわよっ!何も
持たないでいいから、お母さんと一緒に来て
ちょうだいっ!」タクシーに飛び乗り、その中で
母親がショージに言った言葉は仰天するものだった。
「しょうちゃん、お兄ちゃんは…お兄ちゃんはね、
病気で死にそうになっているのよ…」母親は震え
ながら言った。


その時、タクシーの後ろから大きな音で「はい!
そこのタクシー、止まりなさ~い!」振り返ると
赤い照明をクルクルと回転させながらパトカーが
後ろからピッタリと付いて来ているのだ。


運転手が母親に「申し訳ないがこれじゃ止まらない
訳にはいかないんでね…」そしてタクシーが止まり、
運転手に言ってドアーを開かせた途端、母親は
車から飛び降りるようにして、パトカーから出て来た
警察官に猛烈な勢いで捲くし立てた。


「あんたたち、私の…私の息子が病院で今、死に
かけているのよ!危篤なのよ!1秒を争うこんな
時に…私たち国民が本当に困っている時に助ける
のがあんたたちの仕事と違うの!こんな所で止めて
しまって、もし息子に会えなかったら、間に合わな
かったらあんたたちは、一体どうしてくれるつもりなの!」
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第9話

2024-11-10 08:06:36 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/



連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションは「バヤデール」から「ニキヤの登場」シーンのバリエーションです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第9話
ショージがまだ小学生の頃は母親が必死で働いて
ショージとその妹を養っていた。これ以上に究極に
貧しい家もそうそうは無かっただろう。長屋の
ボロアパートは6畳間と3畳間だけで手洗いも和式だ。
いわゆるボットン式だ。そんな狭い空間にグランド
ピアノがドーンと置いてある。母、息子、娘の
3人は一つの布団で寝て暮らしていた。母親は
ショージに向かって言った。「何が何でもピアノと
踊りの練習だけは絶対に続けないといけないわよ…
あなたの将来をきっと助けてくれるのだから…」と。
昼は自宅で布団作りの内職だ。夜に女性が出来る
仕事と言えば当時、キャバレーのホステスくらい
だった。子供たちのために必死に働き続けていた。
しかし、そんな暮らしが徐々に彼女の身体を虫食んで
行く。


ある日、息子のショージは学級会で芝居をしなけ
ればならなかった。その小道具や衣装は各々、
各自で揃えなければならなかった。ショージは
家の押し入れ中から大きなお茶の箱を見つけた。
「あれ、この中には一体、何が入っているんだろう?」
勝手に箱を開けて見てみた。するとその中から
今まで見た事も無いような綺麗なチャイナドレスを
見つけたのだ。「よし、衣装はこれにしよう!」
それを学級会の芝居の時に母には無断で着用した
のだ。母親が遅れて学級会を観に来た。そして
ショージのチャイナドレス姿を見ると慌てて家に
帰ってしまった。


家に帰ると母親は眉間に皺を寄せ、本当に困った
顔で「このお茶の箱を勝手にいじらないで…」と
泣きそうになりながら息子に頼んだ。それ以来、
ショージは二度とお茶の箱に手を掛けることは
なかった。あのチャイナドレスが実は母が働く時に
店で着ていたドレスだったのだと気が付くには
あまりにも幼過ぎた。母親はどんなに生活が
貧しくても踊りとピアノの練習だけには金を削る
事はせずに、必死に働いて念出していたのだ。


ショージにはほとんど友達はいなかった。踊りを
習うために学校を早引きしなければならなかった
のだ。ショージもそれについては落胆していた。
彼は学校を2時間目だけで去らないとなると、誰とも
遊んでもらえない。しかし、母親は学校に連絡し、必ず
2時間目に帰宅させるよう先生に頼んでいた。
だから学校側としてもそうせざるを得なかった。
学級の生徒たちもそれを見て見ぬふりをしていた。
ショージは胸を閉ざして暮らしていた。大好き
だった父親と兄とは分かれて以来会う事はもう
なかった。
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第8話

2024-11-09 08:28:27 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/



連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションは「バヤデール」から「ニキヤの登場」シーンのバリエーションです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第8話
夕暮れも終わり真っ暗な夜空の下、気丈なショージの
母は7歳の誕生日を迎えたばかりの息子、そしてまだ
3歳になったばかりの娘を自転車に乗せて当ても無く
彷徨った。母が息子に言った。「ここなら雨が降っても
大丈夫だから、ここで寝ましょう…」と降り立ったのは
入間川に架かる橋の下だった。ショージにはいつまでも
その橋の名前を忘れる事はなかった。その名は「富士見橋」。


ショージの手をとって橋げたの下まで降り立った時に
母の背中におぶ紐(ひも)で背負われている3歳に
なったばかりの妹を見ると頭を後ろにだらんと下げて
寝ていた。母親は急に何かを見ていた。その目線の
向こうには橋の袂(たもと)の近くを石焼きイモの
屋台を引っ張って移動して行く一人の老人の姿があった。


母親は急いでショージの手を引っ張り、橋の上まで
来るとそのリヤカーの屋台の主に声を掛けて、石焼き
イモをたった1本だけ買った。老人が言った。「え?
1本だけでいいのかい?」その一本の芋を買う他に
金は持っていなかったのだ。


そして芋を大事に抱えて3人は橋の下まで行き、普段
母親が布団作りの仕事で使っていた唐草模様の風呂敷を
コンクリートの上に敷き、背中に背負われている娘を
降ろした。母親はその娘を身体の前に抱っこしながら
「ほら、お芋があるよ!起きて食べなさい…」3歳の
娘は目を覚まし、匂いを嗅いだ瞬間から小さな口が
見る見る大きくなり、母親が半分に折って熱を冷ました
芋にがぶりと食らいついた。そうとうに腹が空いて
いたんだろうがあまりに食べるのでショージは大きな
声で、叱り飛ばした。「ば、ばか!そんなに食べたら
ママのがなくなっちゃうじゃないか!これだけしか
ないのに、そんなに食べちゃ駄目!」


すると母親は優しい声で言った。「しょうちゃん、
ママはお腹が空いてないから大丈夫なのよ…ほら、
こっちの半分はしょうちゃんのだからお食べ…」
そんな優しい母に向かって泣きじゃくりながら
少年ショージは「それじゃあ、本当にママのが
無くなっちゃう!ウワーン…ママのが無い、ママのが
無いよー!ウワーン…」


母親は微笑みながら食べさせたが、ショージには
ボロボロと流れる涙と一緒くたになって芋の味なんか
ちっとも分からなかった。新聞紙を娘と息子に巻き
つけて3人で風呂敷の上で朝まで抱いていた優しい
母親だった。胸に抱かれたショージは上を見上げた。
夜空があまりに変わった色なので母に聞いた。


「ママ、空を見てよ!なんで夜なのに紫色なんだろうね?
変な色だね?」母は、息子と娘を抱きながら、「あら、
本当ね…変な色…さ、しょうちゃん、ここで眠りましょう…」
その日何処に行く当ても無い3人の親子はこの入間川に
掛かる富士見橋の真下で寝た。その日…実にその日から、
ショージの野宿は始まったのだった。
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第7話

2024-11-08 09:18:39 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/


連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションは「バヤデール」から「ニキヤの登場」シーンのバリエーションです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
1971年 3月5日 母、私、妹…3人の野宿
第7話
少年ショージが7歳になった時に家族に起こった話
からだ。兄である悟(さとる)は小学3年生、
ショージは1年生で妹が3歳になったばかりだ。
悟がか細い声で言った。「じゃ、ショウ、元気でな…
ママ…」母を見つめながら「うっ…」と言った後は
我慢していたものがとうとう堰を切って溢れ出し、
悟の両目の瞳からポロポロと涙が見る間に滝のように
頬の上を伝った。


両親は東京で知り合い、恋愛をしてこの埼玉県の
狭山市という田舎町まで駆け落ちした。狭山市の
入間川と言う小さな町には米軍の基地があった。
この貧しい家族が住んでいる地域には、稲荷山と
呼ばれる小山があり山の上に広がる広大な場所に
米軍の飛行場基地がある。稲荷山の坂の上に沢山の
アメリカ人の住居があり、坂の上は金持ちの天国、
坂の下はウルトラ貧乏地獄のような所だった。


ショージの家は父がちゃんとした職業が見つからず、
毎晩大酒を飲んで妻に暴力を振っていた。とうとう
ショージの母親は離婚を決意し、長男を父親に残し、
ショージと妹を連れて家を出る事にしたのだ。
玄関で靴を履いたショージが上を見ながら涙声で
言った。


「お兄ちゃん、元気でね…いつかまた会えるのかな…
じゃね…」兄の悟は母と弟、そして妹の3人を
真っ直ぐに見る事が出来ず、顔を背向けていた。
それがこの兄弟の最後の別れであった。玄関にも
下りて来ずに悟は固まったまま動けなかったのだ。
母親は背中に妹を帯ひもで背負い、ショージを
自転車の後ろの席に乗せ、あちらこちらと彷徨った
(さまよった)。


後年、大きくなってからもショージは当時の事を
想う時、「もう思い出したくもないあまりに悲しい
思い出で、忘れたくても目をつぶれば細かい色
までもが鮮やかに目の裏に蘇ってしまう…」と
回想する。人間はどんなに歳をとっても自分の
故郷を忘れる事はない。それはショージにも同じ
だった。ショージは故郷について語るに当たって
こう口を開いた。


「私の故郷は埼玉県狭山市にある入間川という
お茶所の町です。名前の通りに入間川には秩父と
飯能市の大きな連峰が繋がる深い山々から流れ出た
名栗川が源流となっている川が私の生まれた町に
流れているのです。小さな頃はこの川で良く遊び
ました。そして父親は食事の最重要ともなる動物性
たんぱく質をこの川で小魚を釣る事によって得て
おりました。お茶畑では良く基地を作って遊んだり
したものです。とても懐かしく想います…」
(つづく)