Sonaine（ソナチネ) by 来生たかお

来生たかおさんと言えば、薬師丸ひろ子さんが歌ってヒットした「夢の途中」を作ったソングライターとしても知られるシンガーソングライター。
今回取り上げる「ソナチネ」は「夢の途中」が収録されてたアルバムに収録されてた曲のひとつ.。
ちなみに「夢の途中」は別名「セーラー服と機関銃」としても知られる曲。タイトルは違っても、基本的に同じ曲。

この「ソナチネ」は、ほとんどムード音楽や軽音楽、映画音楽のようにも聴こえる曲で、私のお気に入りの１曲。
どこかのスタンダードナンバーのようなムーディーな曲。
あらためて来生さんの幅広い音楽性を感じさせられる曲でもある。

来生さんには他にも「スローモーション」「セカンド・ラブ」(共に中森明菜)、「シルエット・ロマンス」(大橋純子)などのヒット曲がある。
「ソナチネ」は、それらの作風とはまた違った味わいを楽しめる曲だ。

最初にこの曲「ソナチネ」を聴いた時は、私は思わずビートルズの「グッドナイト」という曲を思い出してしまった。
そう、ビートルズのホワイトアルバムのラストに入ってた曲で、ジョン・レノンが作りリンゴ・スターが歌った子守唄のようなムーディーな曲だ。
とうも来生さんの「ソナチネ」はそれに通じるような曲調の曲に感じられたものだった。
もしかしたら、狙い目は同系の曲だったのかもしれない。

ソングライターを志す人は、自作曲が増えるにつれ、より幅広い作風の曲を作りたくなる人は多いど思う。　
じゃないとマンネリになってしまうものね。
私もそんな気持ちはあった。
なのでビートルズのグッドナイトを聴いた時のように、来生さんのこのソナチネを聴いて、こういう楽曲も作ってみたいなあと思わせられたものだった。　



来生さんのアルバム「夢の途中」は彼にとって通算７枚目のアルバムだったらしい。
アルバム収録曲「夢の途中」は映画「セーラー服と機関銃」で使われた曲で、主演の薬師丸ひろ子さんに歌われて大ヒットした曲だったので、ご存知の方は多いと思う。

そしてその「夢の途中」のオリジナルバージョンとして作者の来生さんによって歌われたバージョンが収録されたアルバムのオープニング曲として出てきたのが、今回取り上げる「ソナチネ」だった。

フォークという感じではなく、かといってロックという感じでもなく、強いてあげればポップスという感じか。
美しい曲である。
アルバム内では曲調としては割と地味だったかもしれないが、アルバムの質を高める要素の収録曲としては上々の曲だったと思うし、この曲が収録されていたことで、アルバムの格調高さを演出していたように思えた。

今となっては少し埋もれている曲のようにも思えるので、あえてこのブログでは取り上げておこうと思った。


どうだろう？
古い映画のスタンダードナンバーのような装いの美しい曲ではないだろうか。


なお同アルバムには、この曲のインストバージョンも収録されていたが、インストでも実に様になる曲でもあった。
それだけ来生さんはこの曲のメロディや雰囲気を気に入っていたのかもしれない、

実際、私も気に入っていたし。