時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

この時期に町にいた、野生の(?)クワガタ

2012年09月29日 | 日々の、あれこれ

会社の駐車場を歩いていたら、地面に何かうごめくものが。

ゆっくり、ふらふらと。

ゴキブリにしては、動きがスローモーすぎる。だが、色は黒い。

何だろうと思って、近づいて腰をかがめて見てみたら・・・・

なんと!

コクワガタ!

季節はもう秋。なんでこんな時期に。

しかも、ここは町の中。

こんな場所に、こんな時期に、コクワガタなんて、いるものなのか?

 

見たところ、けっこう弱っているように見えた。

まあ、もう秋だものなあ・・。しかも、ここは本来クワガタがいるような場所ではない。

このままいたら、入ってきた車にひかれて、つぶれてしまうだろう。

そう思って、せめて草むらの中に置いてやろうと思って、つかんでみた。

だが・・・この時私は軍手をしていたのだ。それがいけなかった。

クワガタの足にはギザギザがあるのだが、そのギザギザが軍手の生地にからまってとれない。

無理して指ではがそうとしたら、足がもげてしまいそうだ。

困った私は、軍手を脱いで、振ってみた。

すると、その勢いで消えてしまった。

足元に落ちたのか・・と思いきや、どこにもいない。

もしや、振って飛ばされた拍子に、私の着ている服のどこかについたのか?と思って会社の人に確かめてもらったところ、私の体のどこにもいない。

しまった・・・救助するつもりが、かえってまずいところに飛ばしてしまったかな・・・と思ってたら、目の先、数メートルの地面に、ひっくりかえってもがいていた。

すまん・・。

相変わらずアスファルトの地面の上だったので、指でつかんで、近くの草むらに置いた。

とりあえず、アスファルトの地面にいるよりはマシだろう。

 

その後・・・・このコクワガタがどうなったかは・・・分からない。

 

それにしても、なぜこんなところにいたのかは謎のままだ。

誰かが飼っていたのが逃げたのか、あるいは飼い主が捨てたのか・・。

クヌギの木もないような町の中に、いきなりコクワガタが秋口に現れるとは・・・。

不思議ではある。

 

そう思って調べてみたところ、コクワガタは、都市部の街路樹や公園の木にも普通に生息する甲虫なんだね。

てっきりクワガタ族は、山の中などの自然の多い場所に生息するもんだと思っていたから、コクワが都市部の街路樹や公園の木にもいるなんて意外だった。

ということは、このコクワは野生のコクワだったと考えてもいいのかも。

 

そういえば・・昔・・・私が東京と神奈川の県境に住んでた時、私の部屋にコクワガタが入ってきたことがある。

その頃私が住んでたエリアには、近くに低い・・丘のような里山もあったし、田園風景もけっこう残っていた。

狭い林みたいな場所もあった。

なので、部屋にコクワが現れても、不思議には思わなかった。だが、都心部の街路樹にも普通にいるのなら、近くに里山があるエリアなら、もっとたくさんいたんだろう。

部屋にコクワが現れた時も、ちょっと嬉しかったっけ。

 

コクワの姿を見かけるのは5月から10月初旬まで・・・ということだから、この秋口にいても不思議ではないわけだ。

でも、もうすぐ姿を消してしまう時期に入ることも確かで。

そう考えると、このコクワが弱っていたのは・・・もうすぐ姿を消すからなんだろう。

 

思わぬコクワの出現に、少し嬉しくなった。

これが他の虫・・・例えばゴキブリだったりしたら殺しにかかるけど、コクワは殺すわけにはいかないし、むしろ保護したくなる。

この「扱い方の違い」は、なんなんだろう。同じ「黒い虫」なのに。

ゴキブリは、家の中をすごいスピードで走りまわるし、所構わず現れるし、出現率が高いというのもネック。そのへん、たちがわるい。

そのせいかもね。

 

 

お~い、コクワガタ。アスファルトの道路になんて、もう出るんじゃないぞ~。

車がきたら、つぶされてしまうぞ。

 


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