先日、悲しい情報が私の耳に届いた。
それは、女性シンガーソングライター、Sさんの訃報であった。
Sさんは、プロとして活動してた方ではなかったが、その穏やかな楽曲と、優しい歌声は、魅力があった。
私が初めてSさんに出会ったのはいつだったか、それはよく覚えていない。
もう、けっこう前のことになる。
でも、Sさんの弾き語りライブは、一時私はちょくちょく見に行っていた。あちこちに。
以前、私の知り合いが歌舞伎町の奥の方で飲み屋をやっていた頃、その店で私はSさんとは同じライブに弾き語り出演したこともあった。
確か私とSさんとLさんの3人が出演した弾き語りライブだったと思う。
Sさんは鍵盤で弾き語りをする方だったのだが、その店ときたら店にあった鍵盤が未調律の鍵盤だった・・・。
あらら・・、鍵盤を置いておくなら、調律ぐらいしておけばいいのに・・・と心の中で店に対して思った私。
店としては、鍵盤でのライブというものを、あまり想定してなかったのかもしれない。
その日は結局、近くの楽器屋だったか、あるいはどこかからなんとか鍵盤楽器を緊急レンタル(?)して、どうにかこうにかライブは乗り切れたが、それも今となっては懐かしい記憶ではある。一時は「どうしよう」と心配したから。
なんとかSさんのライブはその日は行えたが、Sさんのライブ中、私を含め皆がじっくり聴きいってる中、客席でこらえきれなくなってクシャミをしてしまった私・・。
ともかく恥ずかしかったが、それも今となっては懐かしい記憶ではある・・。
当時私はHPを持っていたのだが、Sさんは私のHPの掲示板に書き込みをしてくれてたこともあったし、逆に私もSさんのHPの掲示板に書き込みをしてたこともあった。
Sさんの曲の中で、大糸線のことを題材にした歌があった。
以前私は黒部峡谷に旅行したことがあったのだが、その時私は初めて大糸線に乗った。
大糸線に乗って、私は窓の外の景色を見ながら「そういえばSさんの歌に、大糸線のことを歌った歌があったなあ」なんて思って、心の中でSさんの大糸線の曲のサビを歌っていたりした。
こんな風景を見ながら出来た曲だったんだろうな・・などとも思って。
穏やかな広がりのある曲で、それは実際の景色にもよく合っていた。
私の好きな曲だった。
近年は、Sさんとはすっかりご無沙汰してしまっていたので、Sさんの近況は私はよく知らなかった。
だが、なんとなく・・ちょっと前、久々にSさんのブログを覗いてみた。
特に理由はない。そういえば今どうしてるのかな・・などとふいに思い立ち、行ってみたのだった。
今思えば、何か、虫の知らせでも私の中にあったのかもしれない。
更新のペースはゆるやかで、体調が思わしくない趣旨のことは綴られていた。
でも、そのうち元気になるだろう・・・と私は思っていた。
そうしたら、その後まさか訃報が届くとは・・。
そんなに悪かったとは知らなかった。
きっとまだまだ歌っていたかったのではないだろうか。
また、ライブ会場に復帰したかっただろうに。
今はただ・・・合掌・・・。
主のいなくなったSさんのブログが、見てて切ない。
我が家には、Sさんの自主制作CDがあるので、久々にまた聴き返してみようと思う。
Sさんを偲んで。
なお、写真はSさんではありません。あくまでイメージです。
近況をあまり知らなかった分だけ、訃報には驚きました。
今は、Sさんの自主制作アルバムを聴いて、偲んでいたいと思います。
しかし悲しみは、だんぞうさんと同じです。
今度、コンサートで、Sさんの楽曲をやってあげられると好いですね。