時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

代々木という街

2024年12月04日 | 日々の、あれこれ

代々木という街について、貴方はどんなイメージを持っているだろうか。


私にとっては、やはり代々木は受験生の街というイメージは大きい。


実際私も受験生時代は代々木に通っていたからだ。


代々木には、代々木ゼミナールという予備校があった。というか、今もあるのだろう。現在どうなっているかは、受験生時代以後は代々木には行ってないから、よくわからないが。私は代々木ゼミナールしか知らないのだが、確か他にも予備校はあったような気がする。


 


私にとっては、代々木は予備校のイメージが強すぎて、正直それ以外の要素が思いつかない。


強いてあげれば、昔あったドラマ「傷だらけの天使」の主人公たちのねぐらが、駅に隣接していたビルの屋上にあったことぐらいかな。


「傷だらけの天使」は、今はなき萩原健一さんと、今も元気な水谷豊さんの二人が主人公の、ダークな社会派青春ドラマだった。


萩原健一さん演じるオサムと、水谷豊さん演じるアキラは、探偵事務所に雇われていた探偵だった。チンピラ風の探偵だった。


ドラマのテーマソングは今も有名で、今でもたまにCMやバラエティ番組のBGMとして使われることがあるので、聴けばわかる方は多いと思う。


そして、そのテーマソングが流れるオープニング映像も有名で、萩原健一さんがひたすら朝飯を食べるだけの映像で、一心不乱に朝飯を食べる萩原健一さんはオープニング映像の最後にカメラ目線になる…そんなオープニング映像だった。


オサムとアキラのねぐらはビルの屋上にあるボロい小屋みたいな部屋だった。


そのねぐらの窓からは、たまに街の外観の一部が映り、そこには代々木の予備校の看板が見えていた。


そのことから、二人のねぐらが、当時の代々木駅の隣にあったビルの屋上であることが視聴者にわかったのだ。


 


傷だらけの天使は当時大ブレイクしていたドラマで、私の仲間内でも大人気だった。


当時共に代々木の予備校に通ってた友とは、代々木駅の隣のビルを見るたびに、「このピルの屋上に、オサムとアキラの部屋があったんだよなあ」なんて、よく話していたものだ。


そのビルの前を友と共に通る時、「傷だらけの天使」のロケ地になった部屋に行ってみようか…なんて話が出たこともあった。


だが、そのビルの屋上方面に続く階段には、「当ビルは、屋上には関知してないし、責任は負わない」みたいな趣旨の張り紙があったので、なにやらリスクみたいなものを感じ、屋上方面に行くのはあきらめた覚えがある。


 


また、私が通ってた代々木ゼミナールでは、立ち食いそば屋、焼きそば屋もあった。私は入ったことはなかったが喫茶店みたいな店もあったように思う。


普通に腹が減ってたときは焼きそばを食べ、昼めし代を浮かして小遣いの足しにしたい時は、かけそばを食べていた。


昼めし代を節約して小遣いの足しにしたのは、隣駅の新宿にあった中古レコード屋で中古レコードを買うためであった。


たまにその中古レコード屋では中古レコードのバーゲンが行われていたので、その情報をマメにゲットし、その日に備えて小遣いをためていた。


小遣いをためるには、昼飯代を節約するしかなかった。


受験生だったから、アルバイトは中々できなかったからね。


 


で、バーゲンのある日は、予備校が終わったあとに、新宿の中古レコード屋まで歩き、店で中古レコードをあさっていた。


バーゲンのある日は、予備校の授業が終わるのが楽しみで、それは受験生だった私のささやかな喜びでもあった。


ホント、受験生時代は、それくらいしか楽しみがなかったかもしれない。


 


余分な金はなかったし、予備校の授業には出なきゃいけなかったし、当時しょっちゅう代々木の街にはいたにもかかわらず、代々木の町を探索した覚えは・・・ない。


だから私にはとっては、代々木は受験生時代の記憶しかない。


 


やがて受験生時代が終わり、大学に行くようになると、もう代々木駅では降りることはほとんどなくなった。


電車内で単に通り過ぎるだけの町になってしまった。


 


でも。


電車が代々木の町を通り過ぎる時に、一瞬代々木の町が電車の窓から見えたのだか、たまに代々木の町に想いをめぐらすことはあった。


「もう代々木駅で降りることはほとんどなくなってしまったが、そういやあれだけしょっちゅう代々木の町にはいたにもかかわらず、代々木の町に関してはあまりよく知らないままだったなあ」


「そういや、予備校が終わって代々木駅のホームで電車待ちをしてる時に、ふと自作曲が浮かんだことがあったなあ」


そんなことを考えると、代々木駅で降りて、受験生時代にはできなかった代々木の町の探索をしてみたくもなった。


 


だが。


 


いつかそれをやろうと思いつつも、それは未だにまだ実行できていない。


 


そういう意味では、私にとって代々木の町は、中途半端なままではある。


 


でも、私が健康である限りは、いつか何かのきっかけがあれば、代々木探索をしてみたい気持ちは残ってはいる。


 


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