近年、私はNHKのBSで朝ドラを観る習慣があり、「マー姉ちゃん」というドラマの再放送もひととおり観終わった。
で、最初から最後まで見届けた個人的な感想としては・・あくまでも私的には「マー姉ちゃん」は苦手だった。
サザエさんの原作者の一家の話だし、田河水泡さんという漫画家の師匠も出てくるし(漫画「のらくろ」の作者)、「恩讐の彼方に」などの小説で知られる、当時の文壇の大物だった菊池寛も出てくるし、それらの人たちが主人公たちとどうからんでいくか、当初はけっこう楽しみにしてたのだが。
私は「マー姉ちゃん」を観てて、「こりゃ個人的にはどうも苦手だな」とか「自分には合わないな」と思った個所がいくつかあった。
まず、母親の異様な博愛(?)主義。家のお金を残高も気にせずにどんどん他人にあげてしまったり、慈善活動に寄附しまくる。
しかもそれを当然のように思い、その価値観を家族にも強要する。
あまりに他人にあげてしまい、その結果家族の生活費にも窮するようになるくだりは、その価値観についていけなかった。
まあ、実際にそういう人だったらしいから、ドラマには誇張した嘘はなかったのかもしれない。
ただ・・・1視聴者としては、共感はできなかったし、この母親を私はどうしても好きになれなかった。あくまでもドラマ内のキャラとしては。
あと、町子が漫画家をやめた時に、インディアンの恰好をして家族で踊って祝ったくだり。
このシーンで、私は自分の心がこのドラマから完全に離れた。
なんでも、このシーンは原作にもあったそうなので、もしかしたら実際にあった逸話なのかもしれない。
でも、この家族には私はついていけないと思った瞬間が、そこにあった。
もしかしたら漫画やエッセイのネタだったのかもしれないが、ユーモア漫画のネタとしては面白くても、実写ドラマでそれをやってしまうと、唐突で引いてしまった…。
そう、私はこの家族とは合わないのだ・・・と思った。それ以来このドラマを観るテンションはガタ落ちし、あまり熱心には観れなくなってしまった。
ただ、ドラマがリアルタイム放送された時期は、このドラマはかなりの視聴率を誇っていたという。
ファンの意見の中には「朝ドラらしいドラマだった」と好意的に評価する意見も見つけられた。むしろ、少なくても当時はそういう感想の方が多かったのだろう。
だが・・・私個人には合わない一家であり、ドラマだった・・・というだけのことなのだろう。
BSのNHKの朝7時台には、過去の「朝ドラ」を再放送する枠と、それに続いて、現在リアルタイム放送中の新作「朝ドラ」の先行放送がある枠がある。
リアルタイム新作朝ドラに関しては、地上波の方で朝8時から本放送されるし、昼にもその再放送があるし、どちらも見逃した場合は、夜の再放送もある。だから、どれかの枠を見逃しても、観る機会はなんとかなることが多い。
だが、朝7時15分からの過去作品再放送は、見逃したら別枠の「まとめ放送」を観るしかない。
まあ、その「まとめ放送」があるおかげで見逃す回は少ないのではあるが。
この朝ドラ再放送枠では、過去に観ていなかった朝ドラを観る機会に恵まれていた。
例えば「おしん」などは、リアルタイム放送時には私は1度も観た覚えがなかったので、この再放送枠は、観る良い機会になった。
他の作品もどれもぞれなりに楽しめていた。
だが・・・「マー姉ちゃん」だけは・・・途中で私のテンションがガタ落ちし、一応最後までは観たものの、最後まで観続けるのがしんどくなっていた。
私は「サザエさん」は特別大ファンというほどではないが、かといって決して嫌いでもない。
だが、「マー姉ちゃん」は・・・いや、この家族とはどうも相性が良くないみたいだった・・。感情移入できなかったり、ついていけなかった・・というか。
このドラマを面白く観れた人は多い筈。リアルタイム放送時の高視聴率ぶりからいっても。
なので、そんなファンの方たちには、「こんな感想を書いて、ごめんなさい」としか言えない・・・。
このドラマの再放送枠のあとに、リアルタイム本放送されてた朝ドラは「カムカムエブリバディ」だった。
「マー姉ちゃん」でモヤモヤした後に、「カムカム」で特にトミー北沢や柳沢定一や伴虚無蔵などのキャラの姿を観ると、一気に救われたような気分になった(笑)。
「カムカム」は当初はあまり期待しないでなんとなく観始めたのだが、観ているうちに、好きなキャラが多く出てきて、NHKの朝の連ドラの中でも好きな作品の1作になった。
>母親の異様な博愛(?)主義。
マチ子が胃潰瘍(実は胃癌?)になって入院・手術。
退院してからもあの母親のせいでまた働かなければならない。
まるでマチ子が生贄にされているようでした
実話では長女と三女が年を取ってから絶縁状態になったというのが何とも悲しいです・・・
娘が稼いだ原稿料を母が取り上げ、自分の満足のために外に寄附してしまったくだりは、不愉快極まりなかったです。
私ならそんな家、出て行きます。
絶縁状態に?あの母と絶縁になるなら、よくわかります。
>観ているうちに、好きなキャラが多く出てきて、NHKの朝の連ドラの中でも好きな作品の1作になった。
案外そういうもんですよね
僕と妻も最初は「あまり・・・」と思っていましたが、途中からのめり込みました
ひなたが登場してからますます面白くなりました
>娘が稼いだ原稿料を母が取り上げ、自分の満足のために外に寄附してしまったくだりは、不愉快極まりなかったです。
自分だけいい顔をしたがる母親です
>絶縁状態に?
次女町子が死去した際にも長女毬子は部下に「洋子(三女)には絶対、知らせてはならない」と厳命したと言うのも悲しいです
マー姉ちゃんの母親は、とんでもなかったです。
途中で物語からフェイドアウトしたならともかく、最後まで出ずっぱりだったから、余計不快でした。
まあ、物語ではありますけどね(笑)。
長谷川家のそんなお家事情、悲しいですね…
そして「史上最年長ヒロイン」藤山直美(当時47歳)やっぱり演技がうまいです!
>トミー北沢
厳しい事をきつい口調で言う男。でも決して冷たい奴ではない。
>ベリー
彼女も厳しい口調に態度。でも実は・・・と思いました
マー姉ちゃんは、途中から見つづけるのが辛かったですから、特に。
トミー北沢は、実に良いキャラでしたね。大のお気に入りキャラでした。
一見、カッコつけの嫌な奴のようでありながら、実は友達思いのいい奴でした。しかも、熱いハートの持ち主。
そうなんですよ。だから僕は去年秋から「純ちゃんの応援歌」の再放送を録画して見ています。NHK総合です。
>一見、カッコつけの嫌な奴のようでありながら、実は友達思いのいい奴でした。
終盤で仲良く出来て良かったです
サッチモと言えば思い出すのが、この曲。
https://www.youtube.com/watch?v=RktwEMS0u28
聴くたびにそう思います。