時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

つげ義春の旅をゆく  早戸温泉「鶴の湯」1

2024年06月23日 | 

旅行をする時は、誰でも何らかのテーマはあると思う。

自然風景や町の観光だったり、ドラマや歌などの舞台になった場所めぐりだったり、歴史上の舞台になった場所めぐりだったり、有名人のゆかりの場所めぐりだったり、単なる骨休みだったり、その他テーマはそれぞれ。

私もこれまであちこち旅行してきて、それぞれの旅行には何らかのテーマや目的はあった。

そのテーマや目的の中には、敬愛する漫画家「つげ義春」先生の作品の舞台になったり、作品に描かれた旅先だったりする「つげ義春の旅をゆく」というテーマの旅行もあった。

これまで私が「つげ義春の旅をゆく」というテーマで旅行してきた場所を、順不同で覚えてる範囲で書くと・・。

 

1、北温泉

2、昇仙峡

3、岩瀬湯本温泉

4、西山温泉

5、木賊温泉

6、湯宿温泉

7、長八の宿

8、二岐温泉

9、下北半島

10.  黒湯温泉

11,太海

12,下部温泉

 

他にもあったはずだが、すぐには思い出せないので、この辺で。

つげ先生ゆかりの旅先はまだまだたくさんあるので、今後もつげ先生ゆかりの地に旅することはあると思う。

 

とりあえず今回、久々に「つげ義春の旅をゆく」テーマの旅行をしてきた。何年ぶりだろう。

今回の旅先は、早戸温泉「鶴の湯」であった。

東京から行くには、けっこう時間がかかる。決して交通アクセスの良い場所ではない。

まずは新幹線て郡山へ。

郡山では磐越西線に乗り換えて、会津若松へ。

さらに会津若松からは、あの!只見線に乗り換えて、やっと早戸駅にたどり着ける。

 

今回、私にとっては2つの動機があった。

まずは、つげ先生の作品に出てくる温泉に久々に行ってみたかったということ。

そしてもう1つの動機は、あの只見線に乗るということ。

1粒で2度美味しい旅先になった。

 

昔私は会津若松駅には新幹線も停まると思ってた時期があった。

会津若松駅といえば、けっこう有名な駅なので、新幹線が停まらないはずがないと勝手に勘違いしていた。

だが、会津若松駅は新幹線の路線の中にはない。

行くなら、まずは郡山駅に行き、そこから磐越西線という在来線に乗り換えないと行けない。

しかも、磐越西線に乗ってる時間は、そこそこ長いのだ。

磐越西線は、会津のシンボル会津磐梯山をグルリとまわるように内陸に進んでゆく。

磐越西線の窓からは、前に横に後ろに磐梯山の雄姿をおがめられる。

 

↑会津磐梯山。過去に何度も訪れた山。表磐梯と裏磐梯で山姿が違い、対照的。会津のシンボル。

 

福島にはこれまて私は何度も泊まりにきており、磐梯山の素晴らしさはそれなりに知っている。

磐梯スカイラインコースという山岳道路からの眺めは絶品だし、二本松少年隊の墓にも行ったことがあるし、鶴ヶ城にも入ったことはある。猪苗代湖や五色沼も思い出深い。

安達ケ原の鬼婆の岩屋にも行ったことがあるし、智恵子抄の家にも行った。

ただ、只見線には乗ったことがなかった。

只見線といえは、秘境鉄道として名高い鉄道で、かねてから1度乗ってみたいと思っていた。

それがついに。やっと乗れるチャンスがやってきた。ワクワクした。

只見線は、以前の台風による被害で路線が途切れてしまっていた。

それが去年やっと全線復旧したとのこと。

只見線で早戸駅に行くには、会津若松駅から小出行き方面の只見線に乗らなきゃならない。

同じホームから出る会津田島駅方面行きの只見線に乗ってしまうと早戸駅には行けない。このへん、要注意なのだ。

小出方面行きの只見線は、本数が極端に少なく、小出方面行きの只見線はなんと!1日にたった3往復便しかない。なので、行き先と時刻表をよく確かめて乗らないと、大変なことになるので、初めて只見線に乗る方は、くれぐれも気をつけてほしい。

 

↑会津若松駅の只見線ホーム。私の乗る只見線が入ってきた。さあ、これに乗って向かうぞ。

 

 

↑只見線の車内。小出駅行きの1日の本数は少ないので、時刻表は要チェック!会津若松駅の只見線のホームには、会津田島駅行きの只見線も入ってくるので、乗り間違えないように。早戸駅に行くには小出行きの只見線に乗らねばならない。会津田島駅行きだと行き先が違うのだ。

 

只見線は秘境鉄道として有名な鉄道だが、会津若松駅を出てしばらくは普通の田園風景の中を走る。

あたりには田んぼが広がり、平野が広がり、空が広く高い。のどかな景観がしばらく続く。なごむ。

 

 

↑会津若松駅を出たばかりの頃の只見線は、ご覧の通りの一面の田園風景の平野の中を進む。

 

平野の中を走ってる最中は、あまり秘境鉄道という感じはない。

だが、途中の駅「会津坂下駅」を過ぎると、だんだん線路の標高が上がってゆく。

山奥に入ってゆくのだ。

そして次の駅「塔寺駅」に着くころには、まわりの景色もだいぶ変わってきている。

只見線が秘境鉄道らしさを発揮するのは、この先だ。

 

↑只見線からの車窓。それにしても田んぼが多い。

 

↑一般的に、只見線というとこんな風景をイメージするのではないか。ただし、この電車に実際に乗ってると、こういう写真は撮れない。あくまでも車窓からのアングルになる。

 

 

↑さあ、只見川が見え、只見線は段々秘境電車っぽくなってきた。

 

↑只見川が続く。霧でも出ると幻想的になるだろう。

 

 

電車は緑の中をゆっくり走ってゆく。

やがて只見川が見えてくるようになると、一気に秘境鉄道らしくなる。

山の緑の中を進んでゆき、只見川が見えてくると、鉄橋を渡る。

世間一般に知られる秘境鉄道只見線、ここにあり。

 

↑線路の奥に見えるトンネルを抜けると、そこが早戸駅だった。到着。

 

 

↑私の乗ってきた只見線が去ってゆく。只見線の行き先は小出駅方面。

 

やがて、長いトンネルを抜けると、トンネルを出たところに、今回の私の目的駅である早戸駅きあり、やっと到着!

さあ、ついにやってきたぞ。

 

↑只見線の線路は只見川の川沿いに走っていた。

 

 


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