私は、食べられない食べ物がいくつかある。
まずはエビとカニ。これは私は基本的にアレルギーのため、仕方ない(厳密に言うと、えびせんくらいならば、少しは食べられる)。
決して食わず嫌いというわけではなく、十代の頃までは何度か食べたことはあるのだが、そのたびに・・・。
なので今では長年食べていない。
以前、犬吠埼に旅した時、宿の予約をとるために電話した時、宿に「エビとカニはアレルギーで食べられない」という主旨のことを伝えた。
その際、宿の人はちょっと困ったような口調になった。おそらく、そのことを伝えなければ、食事はエビやカニだったのだろう。
実はその宿を予約する前に、別の宿に予約を入れようとしたのだが、私が「エビやカニを食べられない」ことを伝えたら、宿泊を断られた。
で、次に連絡したのがこの宿だったのだが、宿の女将は「エビやカニ以外なら大丈夫なんですね」と私に聞いてきた。
私は、あまりわがまま言って、宿泊を断られてもナンなので、「はい」と返事をした。
で首尾よく泊まれることになったのだが・・。
宿に着き、さて夕飯のために食堂に行ったのだが、エビやカニの代わりに出てきたのが、カブト煮だった。
実は私はカブト煮は、食べたことがなかった。
というか、あのルックスからして、どうしても食べる気になれず、完全に食わず嫌いだった。
焼き魚でも、頭の部分はあまり食べなかったくらいの私。その頭の部分だけがピンポイントで出てきたどあっては、、、。
その日の夕飯のおかずは、なんといってもメインがカブト煮で、あとはほとんど付けたしの料理だった。おしんことか、味噌汁とか。
メインのカブト煮が食べられないと、メインのおかずがない状態。
でも・・・やはり食べられなかった・・。
仕方ないので、おしんこやみそ汁でご飯を食べるしかなかった。
エビやカニが食べられないことを伝えてある上に、さらにカブト煮もダメ・・などということを言ったら、宿泊を断られたかもしれない。
その旅の、その日の私の夕飯が非常に寂しいものになったのは言うまでもない・・。
それ以来、宿の予約をする時、エビやカニの他に・・・特に海辺の宿の場合は、カブト煮もダメ・・と、たまに言うことにしている。
エビやカニがダメでカブト煮もダメ・・では、海辺の宿をとる時、けっこう宿側も困るだろうと思い、その後の旅ではしばらく私は海辺の宿には泊まらなかった。
もっぱら、山の宿が中心になった。
まあ、その後、何年かして、またポツポツと海辺の宿にも行くようになるのだが、予約をとる時には、エビとカニのNGは必須で、それを受け入れてくれた場合は、ついでにカブト煮のNGも言うようにしている。
実を言うと・・・私はカレイの煮つけもあまり好きではない。私が子供の頃、オヤジがカレイの煮つけが好きだったようで、母はよくカレイの煮つけを夕飯に出してきてたのだが、何度食べてもどうしても好きになれなかった。
まあ、アレルギーではないし、見た目で食えないというわけでもないぶんだけ、エビやカニやカブト煮よりはマシだし、少しなら食べようと思えば食べられるだけマシなのだが。
その後大人になって、色んな居酒屋に行くようになり、魚料理をオーダーすることも多いのだが、そこで分かって来たのは、私は煮魚はあまり大量には食べないことがわかった。
もちろん煮魚をオーダーすることもあるし、その飲み会に何人もの参加者がいて、皆で煮魚を食べる分には大丈夫。少しならむしろ私も美味しく食べられることも多い。でも、あまり量はいらない・・そんな感じ。
そう、煮魚は全体的には嫌いではないのだろうが、量はいらない。
サバの味噌煮なんかかなり旨いと思うけどね。
カブト煮を私が食べられないのは、あの見た目が90%で、残り10%は煮魚であるからということもあるのかもしれない。
カブト煮は、けっこう量がある気がするし。
魚料理に関しては、やはり私は焼き魚か刺身なんだな・・・と思う。
大根おろしが付いた焼き魚にしょうゆをかけ、それをおかずに、納豆ご飯を食べる・・・これ、幸せ(笑)。
刺身は、あのさっぱり感が好きで、幸せ。
そういえば、山の料理で私が食べられないものは何だろう。
ちょっと考えてみたが、すぐには思いつかない。食べたことがないものの中には、あまり好きではない食べ物もあるのかもしれないが、少なくてもこれまで食べてきた山の料理の中には思い当たるものがない。
というか、むしろ好きな料理は多い。
エビ、カニ、カブト煮・・・どれも海の食べ物だものなあ・・。
とはいえ、海の食べ物にも好きなものは多いし。例えばイカとかね。
かといって、エビ・カニなどが食べられないと伝えると、宿泊を断られることもあるし。
となると、海辺の宿は、バイキングが私向きなのかもしれない。
実際、以前行った小豆島の宿はバイキングだったから、何の問題もなかったし。
正直、カブト煮は、そのルックスゆえに苦手な人もそれなりにいるようだ。
だが、エビやカニとなると、アレルギーじゃない人にはごちそうだったりする。
困るのは、エビやカニがメインのおかずになると、それ以外のおかずが「つけたし」や「おまけ」みたいにちょこっとつけたされるだけの宿があること。
これだと、アレルギーの身には辛い。
旅館に泊まる場合、風呂と共に食事は旅の大きな楽しみだ。
で、その食事が・・メインのおかずがない状態で、つけたしサラダや、おしんこなどだけが夕飯のおかずになってしまうのは・・・悲しい・・。
ふと思い出したのだが、とある居酒屋に行った時、頼みもしないカブト煮が出てきて困ったことがあった。
しかも、相当大きなカブト煮。
店としてはカブト煮の食材が余っていて、それをどうにかしたかったのだろう。
その時同じテーブルにいた誰かが頼んだ様子もなかったのだが、気の弱そうな誰かが店に押し切られたのかもしれない。
で、出てきてしまったのだが・・・正直そのカブト煮を好んでパクつく人は・・いなかった。
一緒にテーブルに居た人が、そのカブト煮を丁寧に取り分けて食べやすくして、各自の皿に盛ってあげていた。
その手間たるや、かなり時間がかかった。
何人もで分けたにもかかわらず、カブト煮は・・・最後まで残っていた。
やはり・・カブト煮は、そのルックスがアクが強すぎるのではないかなあ。
でも・・世の中は広いわけで。カブト煮が大好物という人もいるんだろうね。
私は、一般的に提供される食事内容なら、取り立てて嫌いな、或いは苦手な食事が無いので、何でも食べます。
妹が、うなぎ嫌いだから、外食先で、鰻丼のうなぎ全部、肝吸いの肝全部もらって、ホクホクしていたこともあります(笑)
強いて私が、遠慮するだろう食事内容は、「踊り食い」ですね。
生物を生きているまま、自らの歯で殺して食べる…。
魚介類なら、それを平気でやって、4本足を持つ動物や鳥類にはやらない、或いは出来ないという事は、明らかに人間による差別侮蔑感情ではないでしょうか…?
人間が元気な生涯を送る以上、他の自然を犠牲とすることは、やむを得ません。
しかし今回、だんぞうさんが取り上げた「カブト煮」も含めて、明らかに見た目の面白さだけを狙うような食事内容には、辟易します。
魚のカブト煮が出来るなら、なぜ牛や馬の頭煮は出来ないのでしょうか?
明らかに人間による生き物差別意識ですよ。
だからという訳でもありませんが、魚介類全般は好きでよく食べます。
自分が釣った魚は自分で捌き食卓にのせます。
まあ、あまり大きな魚ではなく、アジなんかが多いですが・・・
そんな私もタイの兜煮とか活き造りなんかはちょっと苦手です。
いえ、兜煮なんかは頬肉なんかは美味しいとは思うんですが、どうもあのビジュアルが・・・目が付いてるのがダメなのかな。
活き造りも頭が付いてたりすると、ちょっと・・・
だから外で飲んだりする時、ちいさい舟盛りなんかを店が勧めて来た時は「刺身とつまだけでお願い」なんて言ってます。
そっか〜だんぞうさんは甲殻類ダメなのか・・・釣りしてるとワタリガニとか石蟹が獲れる事がありますが、ちょっとしたボーナスみたいで嬉しいです。
うらやましいです。
踊り食い、、、、あ、これは私もダメです。
口の中でまだ生きてる、、、ってのが、どうも、、、。
あと、活き作りも、できれば避けたいかなあ。
食べ物自体は刺身だから嫌いじゃないんですが、
以前アメリカで和食レストランがアメリカ人に活き作りを出したところ、拒絶反応があったらしいのですが、まあ、、、気持ちはわかります。
刺身は美味しいんですが、まだ生きてる、、、ってのがねぇ、、、。
牛や馬の頭煮、、、そういやローリングストーンズのアルバムで「山羊の頭のスープ」というアルバムがありましたね。
そのスープ、飲みたいとは思わないです(笑)。
私と同じですね。
そうそう、味の問題ではなく、あのビジュアルが私はダメなんです。
そうそう、特にあの目が苦手なんです!
カブト煮で、魚の目を普通に食べられる人もいますが、私は目をピンポイントに食べるなんてことは、ちょっと無理です。
活き作りも、頭が皿に乗ってなければ大丈夫なんですが、、、。
普通に刺身として食べられますから。
このへんは、やはりビジュアル的な問題なんでしょうね。
いっぽう、私がエビやカニを食べられないのは、体質的な問題です。
私は「かなりの偏食」ですが、幸いにも「エビ・カニ」は好物です。
なのに、良人は「甲殻類アレルギー!!」世の中は上手くいかない事が多いようですね。
旅館で不慮に出てきた「甲殻類」は、私が片付けることになります。
・・・と言って、「代わりにこのお肉あげるね。」という甘やかし?はしません。。。(いいのか?悪いのか?)
いえ、人の嗜好にケチ付けるつもりはございません。
でも、私やだんぞうさんのような人間もいるという事なんです。
私が魚の頭を食べるのはメザシやシシャモ、そして今の時期よく釣れる豆アジくらい。
夏場はどこの防波堤でも1時間竿を出せば30〜50尾くらい釣れる豆アジ。
大きさは大体10〜15センチほど。そのエラと内臓を取って小麦粉つけて低温でしっかり揚げます。
時間にすると15分くらいでしょうか。
揚げたてに塩振ってそのそまま食べても美味しいのですが、
私がよく作るのは刻んだタマネギやピーマン、ニンジン、セロリなんかと一緒に揚げたアジを甘酢に漬け込む南蛮漬け。
食欲が落ちる今の時期に、よく冷やした南蛮漬けは本当に美味しくてオススメです。
これならアジの視線を気にする事なく、頭から骨ごと全部食べられますしね(笑)
この先また変えることがあるとは思いますが、しばらくはこれでいきます。
実は私は、天文関係のデザインは好きで(笑)。
旦那さんは私と同じ甲殻類アレルギーなんですね。
こればかりは体質ですから、努力でなんとかできるもんじゃないのが厄介なんですよねえ、、、。
エビやカニは、普通の人にはご馳走だったりしますが、メインのおかずがそれだけだと、けっこうキツい(笑)。
宿の予約をするとき、宿にアレルギーの件をあらかじめ伝えておいたほうが無難です。
見た目でダメなので、完全に目玉は食わず嫌いです。
本当に、人の食の趣向はそれぞれですね。
シシャモはなんとか頭も食べますが、頭部分はちょっと無理して食べてます。
実は、、、頭部分は残すこともあります(笑)。
南蛮漬け、そのうち居酒屋などに行って、メニューにあれば、食べてみるかもです。
私が東京にいた頃はほとんど和食の店には行かなかったので食べた記憶がありません。
店によっては揚げ時間が足らなくて食べると骨が口に障る所もあるようです、ご注文の節はご注意を。
私の場合、趣味と実益を兼ねた結果の料理であり、漬け込む南蛮酢にしてもアジと一緒に漬ける野菜にしても自己流なので、果たして南蛮漬けと言えるのかどうかは定かではありません。
食べた友人たちは美味しいと言ってくれますが。
というか、気づいてなかっただけかもしれませんが。
居酒屋に行くと、割と、いつもお馴染みの料理をつい頼んでしまう傾向がある私なので(笑)。
食べて、あまりに骨が口にささると、食べるのがちょっと面倒くさいかも(笑)。